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シン・ケニーのひとりごと通信

清野菜名X松坂桃李主演X平川雄一朗監督「耳をすませば」

TOHOシネマズ日本橋は、久しぶりですね。




スタジオジブリのアニメでも知られる柊あおいのベストセラー・コミックを原作にした青春ラブストーリー。それぞれに夢を追いながら惹(ひ)かれ合う少年少女の淡い恋模様を、その10年後の姿も交えながら映し出していく、清野菜名X松坂桃李主演X平川雄一朗監督「耳をすませば」見ました。





本を読むことが好きな中学3年生の月島雫は、最悪な印象を抱いていたクラスメートの天沢聖司が懸命に自分の夢を追いかけている姿を目にして徐々に心惹(ひ)かれていく。対する聖司も彼女が小説家になるという夢を抱いているのを知って意識し始める。お互いに夢をかなえようと誓い合う二人だったが、それから10年が経って24歳になった雫(清野菜名)は出版社に勤めて児童小説を編集していた。いつしか小説家になるのを諦め、夢を追って海外で暮らす聖司(松坂桃李)との間に距離も生じていたが......。





ジブリアニメ「耳をすませば」は、カナダ駐在中に、日本出張です見ましたが、期待したほどの感動はなく、「カントリーロード」しか頭に残っていませんでした。ジブリアニメを実写化するというのはかなりの覚悟がいるはずですが、アニメの10年後を舞台に、大人になった雫と聖司を描くことを選びましたね。問題は、オリジナルの設定の聖司のバイオリン作りが、チェロの演奏家に変わったこと、カントリーロードが翼をくださいに変わったこと、そして一番の問題は、10年後と言いながら10年前をかなりフラッシュバックさせて焦点がボケてしまったことでしょうか。主演の2人に罪はなく、あくまで脚本と演出があまりにも薄っぺらいのにびっくり。楽しめた人たちもいると思いますが、僕は、「魔女の宅急便」実写化に勝るとも劣らない失敗作だったかと。



☆☆1/2






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