マルチェロ・マストロヤンニXソフィア・ローレン主演Xヴィットリオ・デシーカ監督「ひまわり」

第2次世界大戦によって引き裂かれた男女の悲しい愛の物語が、ニュープリント＆デジタル・リマスター版にて公開、マルチェロ・マストロヤンニXソフィア・ローレン主演Xヴィットリオ・デシーカ監督「ひまわり」見ました。

第2次世界大戦下、ジョバンナ（ソフィア・ローレン）とアントニオ（マルチェロ・マストロヤンニ）は結婚するが幸せもつかの間、アントニオはソ連戦線へ送られてしまう。終戦後も戻らない夫の行方を追ってジョバンナはソ連へ向かい、アントニオの居所を探し当てる。しかし、戦場で遭難した彼は美しいソ連の娘に助けられ彼女と結婚し、子どもも生まれており……。

50年ぶりに映画館で見ました。記憶の中では、オムレツ、ひまわり畑、駅での別れに加え、当時好きだったリュドミラ・サベリーエワ、「戦争と平和」に次いで、この映画を見ました。ソフィア・ローレンの素晴らしい演技以上にリュドミラ・サベリーエワの可愛らしさが記憶に残っていました。この歳になって見た「ひまわり」は、想像以上に胸に迫り、50年前には感じなかった反戦映画であり、戦争が引き裂いた夫婦の悲恋に涙が止まりませんでした。さらに物語の舞台は、今、ロシアがむちゃくちゃ壊しているウクライナ。ひまわり畑に第二次世界大戦で亡くなった墓地、スクリーンを見つめながら瞬きが出来ませんでした。さらにこの映画を彩る音楽、ヘンリー・マンシーニのテーマ曲が、素晴らしい❗️前半のコミカルさと中盤以降のシリアスさ、ヴィットリオ・デシーカ監督の手堅い演出も色褪せていません。さらに改めてマルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンの演技に唸りましたね。ミラノ駅の別れのシーンには心のダム決壊、席からしばし立てず。

☆☆☆☆☆