【6】陽光荘さんへ
次の風呂は・・・いえいえ、もう宿にチェックインしなければ。14時からチェックインできますし、「夕方は宿のスタッフも忙しいので17時までにはチェックインして下さい」などと言われておりました。というわけで、鉄輪(かんなわ)のバスセンターで下車。余談ですが、目の前にある洋食屋の「三ツ星」さんはとても美味しいらしいですよ。
さて、ここは入り組んでいて結構わかりにくく、どの道を進めば良いのか地図を見ながらしばし悩む。東西南北がわからないんですが、どうも「いで湯坂」を下って行けば良いようです。途中で足湯があったり、大衆演劇場のヤングセンター(このネーミングがまた良いですね)があったり、市街地型温泉街という感じがプンプンしています。ここでも普通に民家があって地元の人たちが共同湯から洗面器持って出てきたり、生活と観光と湯治が合体したような街の雰囲気がたまらない。
それにしても、いで湯坂は決して広くない道なんですが、車の通行がほどほどにあるので歩行者は注意して頂きたい。大分のドライバーは運転マナーが悪いというか、とにかく道を譲らないことで有名らしいから(笑)。これ、実際に目撃したんですけど、俺の前から歩いてきたオッサンに走行中の車のドアミラーが接触したんですけど、ドライバーは何もなかったように走り去ろうとしたからオッサンが文句言いながら追いかけて行きましたよ。あれは酷かったw
さて、歩くこと3分強、今回の宿である「陽光荘」(ようこうそう)さんに到着。
陽光荘 オフィシャルウェブサイト
http://www.coara.or.jp/~hideharu/
宿は宿でも貸間なので、地方の学生街にある下宿(げしゅく)のような雰囲気。「せっかく旅行に来たんだからきれいなお部屋で上げ膳据え膳で美味しいものを食べたい」ような人はこの時点でアウトなんでしょうけど、俺は全然OK。一度は貸し間も体験したいと思っていましたし。
玄関を入ると、おお、まさに下宿独特の匂いだ。
玄関にはこのような地図が貼ってましたよ。
このほか、館内そこらかしこにいろいろな情報が。
ここはホテルや旅館のようなフロントはありませんので、事務所らしき部屋を覗いて到着を告げると、新人っぽいスタッフAさんが今回泊まる部屋まで案内してくださいました。本館3階の7号室です。そのあとお風呂の時間帯や炊事場で地獄蒸しの使い方などの説明を受けました。最後に宿泊料金7,000円を払おうとしたのですが(先払いでも後払いでもどちらでも良い)、ここで別のスタッフBさんが横から「1泊4,500円×2=9,000円です」とかいきなり言い出すんですよ。え、ちょっと待てよ、どうなってるんだよ。「電話予約した時に、1泊なら4,000円、連泊なら3,500円×2って説明を受けましたよ」と言うと、どこからか宿の責任者らしき女性Cさんがやって来て宿帳を調べ「2泊で7,000円です」とのこと。Bさん、謝りもせず(苦笑)
今後の参考までに確認したのですが、(ハッキリとは忘れましたが)正月とかはGWは割高になるけど、SWは通常料金だそうです。このあたり、予約の際にしっかり確認した方が良いと思います。
ちなみに、部屋と館内の様子。
部屋
四畳半、テレビは2時間100円、扇風機は無料。コンセントはテレビ含めて4つ。エアコンも2時間100円だと思うけど、この部屋には無し(予約時に了解済み)。ちなみに冬は温泉蒸気を利用した無料の暖房装置があるのでご安心ください。
窓からの風景
別府湾と高崎山が見えます。窓の下はいで湯坂、通行人から丸見えですが、ちゃんとカーテンはありますよ。
部屋に備え付けの食器棚
お米を炊く釜、小鍋。お茶碗と小皿とザル、箸、お玉、布巾など。縦格子の奥に前述の暖房装置があります。
部屋の鏡台
最近なかなかこのような鏡台は見ないなぁ。ドライヤーは無料貸し出し。
寝具
掛布団、敷布団、枕。押入れに敷きマットあり。
外鍵
南京錠です。お出かけの時も安心。
内鍵
2日目の夜に存在に気付いたんですが、一応あります(笑)。なくても構わないけど、女性には安心。
その他の注意点として、靴は玄関ではなく部屋の入口脇にある靴箱に入れること、部屋の中でカセットコンロなどは使わないこと。部屋は喫煙可能です。
炊事場
こちらは2階の屋外炊事場。地獄蒸し釜が並びます。蒸気で暑いよ。包丁、まな板、共用の食器類などがあります。食器は部屋付き/共用問わず、使ったら自分で洗って布巾などで水を拭きます。ゴミの分別はしっかりと。なお共用のサンダルが何足かあるので、いちいち部屋から靴を持ってくる必要はありません。
冷蔵庫
冷蔵庫はいくつかあります。共用ですので、自分の食材は名前を書いておきましょう。マジックは置いてあります。食材が余ったら「どなたでもご自由に使ってください」などと書いておけばいいかと思います。
なお、1階にも炊事場と冷蔵庫、洗濯機があります。
風呂は、鉄輪独特の蒸し風呂を備えた浴室と、シンプルな浴室の2か所。数時間ごとに男女入替制(タイムテーブルが入口に貼ってます)。俺は蒸し風呂は使いませんでしたが、閉所/暗所恐怖症の人にはたまらん空間でしょうなぁ(笑)
【7】晩飯
部屋で一服しつつ休憩をしていると、ほどよい時間となりましたので、買い出しに。陽光荘さんの裏手には「ことぶきや」さんという個人商店があり、日用品や食材も購入できるので覗いてみたのですが、徒歩数分のところにある「スーパーマルショク」も覗いてみようと、取り合えずなにも買わずに出ました。申し訳ない。
いで湯坂を下ると少し広い道に出るので、それを南下するとすぐ左手に陽光荘さんの別館があります。本館宿泊者も温泉は利用可能だったと思いますが、今回は入湯しませんでした。さらに進むと右手に前回の別府旅行の際に入湯した「ひょうたん温泉」があります(そういや前回はここのスタンプを押し忘れたんだよな)。そこを通り過ぎると九州横断道路に突き当たりますが、その交差点の左手の区画が「マルショク」になります。俺は去年別府に来たときはここのATMでお金を下ろし、先月来た時もこの前を通り、今回はここで買い物ですか。なかなか縁のあるスーパーですな。
食材は豊富なので、とりあえずここで買い物をすることに。卵6個パック、こま切れの鶏肉と豚肉、白菜1/4、中華麺1袋、エノキ1つ、あとは2Lのお茶と缶チューハイ1本を購入しました。なお前述の「ことぶきや」さんでは地獄蒸しセット等も売っているようですが、こちらにはそういうセットはありませんでした。あとは、これまた宿から徒歩数分のところにある「地獄蒸し工房 鉄輪」でも食材は購入できるんじゃないでしょうか(でも、現地で蒸さずに持ち帰りがOKなのかは知りません)。なんだったら別府駅の近くのスーパーや市場などで買って行ってもいいでしょうし、まあ調達はなんとでもなりますよ。
宿に戻ってさっそく調理です。とりあえず手始めに卵を蒸してみました。
(1)ザルに卵を並べる
(2)ミトンをはめて釜の蓋を開ける
(3)ザルを入れて蓋をする
(4)蓋の上に「使用中」の札を置いておく
(5)半熟は6分経ったら引き上げる
以上!超簡単!
とりあえずザルごと部屋に持って行きました。蒸し玉子なので殻も簡単にツルンと剥けます。俺は7分ほど蒸しちゃったので半熟ではなくなってしまいましたが、お湯独特の香りとほんのわずかな塩分のおかげで、水道水で蒸したのとは一味違う風味が食欲をそそります。
軽く塩をつけて頂きましたが、非常に美味しかったです。
続いて炊事場に戻り、メインディッシュを。
(1)洗ってザク切りした白菜(1/8程度)を大皿に敷く
(2)その上に洗ったエノキを並べる
(3)更に中華麺を敷く
(4)最後に鶏肉と豚肉のこま切れを適当に乗せる
(5)地獄蒸し器に網を入れて、その上に(4)の皿をセットし、20分蒸す
以上!これまた簡単!
あとから気付いたんですが、麺や肉はちゃんとほぐして乗せた方がいいですね。見た目が悪い(笑)
それから、具材から出たのか蒸気が溜まったのか、皿に結構な量の水が溜まっていたので、ザルを使った方が良いかもしれません。あと、野菜をシャキッとさせるなら、複数の釜を使って具材ごとに蒸した方が良いかも。具材別の蒸し時間の目安は炊事場に掲示しているので参考にしてください。
もし今度作るなら、白菜の代わりにレタス、エノキの代わりにシメジ、鶏肉の代わりに鮭、豚肉はぶつ切りじゃなくて薄切り、で作ってみたい。そして中華麺ではなく肉まんを蒸したい。それからソーセージを蒸してみるのもいいかもしれない。
さて、できあがったメインディッシュを部屋に持って行って実食。ポン酢で食べましたが、なかなか美味しかったですよ。ただ、蒸し料理独特のアッサリ感が俺にはちょっと物足りなくて、途中からマヨポンで食べました。全然湯治って感じじゃないけど(笑)、とりあえず白ワインが進みますな。
【8】谷の湯さん~夜の鉄輪散策
などと一人で盛り上がっていたら、徹夜明けの疲れもあり、気が付いたらグースカ寝てましたがな。残っていた皿の中身を平らげ、台所で後片付け(食器を洗うだけ)。そのあとは、せっかくだから共同湯にでも入ろうと温泉本でリサーチ。この時間までやってるところは・・・ありました、「谷の湯」です。宿から歩いて3~4分のところにあるみたいです。というわけで、手ぬぐい片手にサンダル履いてプラッと行ってきました。
道のりは簡単で、「谷の湯通り」をまっすぐ行くだけ。途中にひょうたん温泉の裏手を通るのですが、そこでは竹製温泉冷却装置 (湯雨竹:ゆめたけ)が立ち並んでおり、大量のお湯を冷ましておりました。別府は源泉の温度が高くて、100度を超えるようなところもざらにあるんですよね。水って100度までしか上がらんのじゃないのか?とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、成分や圧力などの関係で、100数度になったりするんですよ。まあそれはともかく、そういうわけで別府では加水(=冷却のため)無しの源泉かけ流しってのが意外と難しく、竹瓦温泉でも4割程度加水しているわけですよ。ひょうたん温泉でもそれが悩みの種だったんですが、なんとか源泉かけ流しを実現すべく開発したのがこの「湯雨竹」なんです。これを使うと100度のお湯が数秒で47度まで下がるというスグレモノ。ひょうたん温泉は一見すると広いし食堂なども併設しているのでスーパー銭湯のような雰囲気ですが、源泉かけ流しの素晴らしいお湯なんですよ。創業も1922年と古く、近年ではミシュラン三つ星を獲得してる名湯です。
これ以外にもいろんな施設から湯気が立ち上っていて「さすが鉄輪!」とワクワクするんですが、そんな中、緑色のライトが不気味に光るガラス張りの大きな温室が。なにか怪しい生物でも培養してるんじゃないか?はたまた地元民から苦情が出ていることで有名な地熱発電施設か?などと思ったのですが、これの正体はあとで判明することに。
テクテク歩くこと4~5分で谷の湯に到着。受付に行くと、えーっと、なんだ、塩ビパイプが備え付けてあって、ここに150円入れろと。塩ビパイプの先には容器があって、お金はそこに落ちる、と。で、100円玉しかない人は200円入れて、そこの入れ物の中から50円玉1枚を持って行け、と。スパポートへの押印は勝手にしてくれ、と。
ってな具合にシステマティックな仕組みになっているのではありますが、ガラス戸の向こうで管理人らしきご年配のお姉さんが寝転がってテレビを観ているのには苦笑せざるを得ない。何なんだろうこの距離感。ガラス挟んで1mの距離だよ。シュールすぎるだろ。いや、このお姉さんは何千回何万回と入湯者対応をやってきた結果、このシステマティックな受付システムにたどり着いたんだろう。野菜の無人販売ではないけど、完全に客を信頼した上で成り立つこのシステム。お釣りが必要なら勝手に取れというのがいいですね。スタンプをペタペタやっていたらお姉さんが気付いてにっこり笑ってこっちを向いたので「こんばんは、入らせてもらいます」などと挨拶。そうです、共同湯はコミュニケーション第一です。
さていよいよ入浴です。浴室は受付のある管理棟(?)の隣の棟、階段を下りて半地下のような1階にあります(なお2階は公民館のようです。竹瓦温泉しかり、共同湯にはこういう作りが多いようです。文字通りの地域コミュニティの中心施設というわけですね)。浴室は、別府によくある脱衣所一体型。鍵付きのロッカーなどありませんが、入浴中も衣類や携行品に目が行き届くので問題ない。そもそも本来の利用者である地域住民の皆さんがわざわざ貴重品をもって入浴に来ることがないでしょうし、盗みなど起きないのでしょう。俺のような観光客が利用させて頂く場合でも安心できるのがいいところ。まあ「誰も盗らんし、盗られて困るような物もないわな」ってとこでしょうね。素晴らしい。
肝心のお風呂ですが、まずコンクリート打ちっぱなしの浴槽が渋い。まさに生活銭湯。共同湯の魅力が濃縮されたような風情です。泉質は癖のない透明な単純泉。前述の通り別府は源泉温度が高いゆえに水で埋めることも多く、谷の湯もその例外ではありませんが、観光客含む一見さんは勝手に蛇口をさわって温度調整などしない方がベター。それは谷の湯に限らずなんですけどね。ネットなどでは「観光客にも開かれた共同の湯だしお金も払ってるから遠慮することはない」というコメントも散見しますが、俺はそれはちょっと違うと思いますよ。お客様感覚で入るのは違うと思う。あと、一番の特徴は、浴室を見下ろすように如来だか菩薩だかの像が設置されていることでしょうか。入浴中はどことなく神妙な気持ちになります(笑)
時刻も遅いので、お風呂は15分ほどで切り上げ。入浴中のおじさんに「お先に失礼します~」と挨拶して帰ります。これ重要。共同湯に限らずなんですが、浴室に入る時には「こんにちは」「こんばんは」「失礼します」、出る時には「お先に失礼します」「おやすみなさい」などといった挨拶は必ずしてください。
あと、これは別府独特の入浴マナーだと思いますが、浴槽の縁に腰かけない、というのがあります。理由はよく知らないのですが、これをやるとご指導を受けることもあるのでご注意ください。もうひとつの注意点は、洗面器はだいたい備え付けがあるのですが、石鹸やシャンプーは各自持参のところがほとんど、ということ。俺なんかは普段から頭も体も固形石鹸派なんですが、石鹸は時に持ち運びが面倒なので、洗顔フォームを1本持って行き、それで全身洗ったりしますよ。
まったくの余談ですが、俺は香水とかフレグランスってあまり気にならないというか、気になってもすぐに馴れちゃうんですが、天然温泉で香りの強いボディソープなどを使っている人を見るとめちゃくちゃ気分が悪くなります。許せる香りは牛乳石鹸の赤箱レベルまでだね。
さてさて、風呂のあとは夜の鉄輪散歩。陽光荘の門限は23時なので時間は充分。ひょうたん温泉の裏手からスタッフさんが出てきたので、例の緑色の温室の正体を訪ねると「地熱でイチゴを栽培したり観光客が食事をしたり、そういう施設です」とのこと。よくわからんな(笑)
いでゆ坂に戻り、ヤングセンターの角から湯けむり通りに入る。地面からも湯けむりが上がってますな。街灯に照らされて幻想的な光景なんですが、この日は風も強かったので湯気が派手に踊っており、なんだかやたらと地熱のパワーを感じました。
しばらく歩くと、あ、例の緑色の温室が見えてきました。こっちが正面のようですね。看板によると「地熱観光ラボ 縁間(エンマ)」という施設のようです。ひょうたん温泉のお兄ちゃんの「イチゴを栽培して食事もできる」という言葉通り、レストランが併設されていました。ということはあの温室はイチゴを栽培してるんだな。ちょっと敷地の中にお邪魔して、温室のそばまで行ってきました。うん、イチゴ工場って感じ。バイオな臭いプンプン、好きな人にはたまらんでしょうな。
ここでふと疑問が。植物というのは、赤と青の光を吸収して光合成等を行うと言われています。緑色の光は使わずに反射してしまう。だから植物は緑色に見える。なんか騙されたような理論ですが、実際その通りなんだから仕方がない。でもこの温室は、その役に立たないとされている緑色のライトが煌々と輝いている。なぜだろう。
・・・あくまでも推測ですが、夜間は「光合成をさせない」ために緑色のライトを灯けているんじゃないでしょうか。「いや、だったら電気消せばええやん」って気もしますが、防犯目的などでハウス内をカメラで監視しているのでは。それプラス、バイオサイエンスな雰囲気を出すための演出、とかね。今度お店の人に聞いてみよう。
余談ですが(というか、弊ブログは余談ばっかりですが)、食品工場で思い出したんですけど、以前、週刊少年チャンピオンに連載された「BM ネクタール」って漫画がありましてね。ご存知の方も多いと思いますが。
遺伝子工学で生み出されたB.M.(「バイオミート」という名の生き物)の設定などは、現実味のない、いかにも漫画な設定ながらも面白くて、俺は好きでした。昔の中国のブタ便所(便所でブタを飼って、人間がウンコしてそれをブタが食うというリサイクルシステム)や、酒造りにおけるブタの利用(コーリャンを発酵させて酒を作り、その絞りカスをブタのエサにして、ブタのウンコをコーリャン栽培の肥料に使う)などが原点にあるのかなぁ、などと思ったりしたものです。アメリカでも、鉄道が発達する前は、食肉市場があるシカゴにウシとブタを歩かせて運び、道中ウシにはトウモロコシなどのエサをやり、ブタはウシのウンコをエサにするとかね。まあブタはたくましい生き物なわけです。
で、このマンガはB.M.が脱出して一般市民を襲い、最終的には日本のほとんどが壊滅するというなかなか過激なストーリーで、俺みたいにせいぜい 「左翼はまとめてドッグフードにでもすればいい」 程度の温和な発想の者にとってはなかなかにショッキングな内容でしたよ。
まあそんなことを思いながら散策を続けましたが、夜も更けてほとんどお店なども閉まっているので、適当なところで切り上げて宿に戻りました。テレビをつけたけどあまり面白い番組はやってないなぁ。というわけで、とっとと寝ることに。なにせ明日は早い。夜明けとともに宿を出るぞ!
以上、とりあえず初日は終わり。いつもながらまとまりもなく大量の文字を書き流しましたがお付き合いいただきありがとうございました。
陽光荘小ネタ:
3階の階段を下りた正面におかっぱの日本人形が飾ってあるんですが、それがなかなか不気味。
次の風呂は・・・いえいえ、もう宿にチェックインしなければ。14時からチェックインできますし、「夕方は宿のスタッフも忙しいので17時までにはチェックインして下さい」などと言われておりました。というわけで、鉄輪(かんなわ)のバスセンターで下車。余談ですが、目の前にある洋食屋の「三ツ星」さんはとても美味しいらしいですよ。
さて、ここは入り組んでいて結構わかりにくく、どの道を進めば良いのか地図を見ながらしばし悩む。東西南北がわからないんですが、どうも「いで湯坂」を下って行けば良いようです。途中で足湯があったり、大衆演劇場のヤングセンター(このネーミングがまた良いですね)があったり、市街地型温泉街という感じがプンプンしています。ここでも普通に民家があって地元の人たちが共同湯から洗面器持って出てきたり、生活と観光と湯治が合体したような街の雰囲気がたまらない。
それにしても、いで湯坂は決して広くない道なんですが、車の通行がほどほどにあるので歩行者は注意して頂きたい。大分のドライバーは運転マナーが悪いというか、とにかく道を譲らないことで有名らしいから(笑)。これ、実際に目撃したんですけど、俺の前から歩いてきたオッサンに走行中の車のドアミラーが接触したんですけど、ドライバーは何もなかったように走り去ろうとしたからオッサンが文句言いながら追いかけて行きましたよ。あれは酷かったw
さて、歩くこと3分強、今回の宿である「陽光荘」(ようこうそう)さんに到着。
陽光荘 オフィシャルウェブサイト
http://www.coara.or.jp/~hideharu/
宿は宿でも貸間なので、地方の学生街にある下宿(げしゅく)のような雰囲気。「せっかく旅行に来たんだからきれいなお部屋で上げ膳据え膳で美味しいものを食べたい」ような人はこの時点でアウトなんでしょうけど、俺は全然OK。一度は貸し間も体験したいと思っていましたし。
玄関を入ると、おお、まさに下宿独特の匂いだ。
玄関にはこのような地図が貼ってましたよ。
このほか、館内そこらかしこにいろいろな情報が。
ここはホテルや旅館のようなフロントはありませんので、事務所らしき部屋を覗いて到着を告げると、新人っぽいスタッフAさんが今回泊まる部屋まで案内してくださいました。本館3階の7号室です。そのあとお風呂の時間帯や炊事場で地獄蒸しの使い方などの説明を受けました。最後に宿泊料金7,000円を払おうとしたのですが(先払いでも後払いでもどちらでも良い)、ここで別のスタッフBさんが横から「1泊4,500円×2=9,000円です」とかいきなり言い出すんですよ。え、ちょっと待てよ、どうなってるんだよ。「電話予約した時に、1泊なら4,000円、連泊なら3,500円×2って説明を受けましたよ」と言うと、どこからか宿の責任者らしき女性Cさんがやって来て宿帳を調べ「2泊で7,000円です」とのこと。Bさん、謝りもせず(苦笑)
今後の参考までに確認したのですが、(ハッキリとは忘れましたが)正月とかはGWは割高になるけど、SWは通常料金だそうです。このあたり、予約の際にしっかり確認した方が良いと思います。
ちなみに、部屋と館内の様子。
部屋
四畳半、テレビは2時間100円、扇風機は無料。コンセントはテレビ含めて4つ。エアコンも2時間100円だと思うけど、この部屋には無し(予約時に了解済み)。ちなみに冬は温泉蒸気を利用した無料の暖房装置があるのでご安心ください。
窓からの風景
別府湾と高崎山が見えます。窓の下はいで湯坂、通行人から丸見えですが、ちゃんとカーテンはありますよ。
部屋に備え付けの食器棚
お米を炊く釜、小鍋。お茶碗と小皿とザル、箸、お玉、布巾など。縦格子の奥に前述の暖房装置があります。
部屋の鏡台
最近なかなかこのような鏡台は見ないなぁ。ドライヤーは無料貸し出し。
寝具
掛布団、敷布団、枕。押入れに敷きマットあり。
外鍵
南京錠です。お出かけの時も安心。
内鍵
2日目の夜に存在に気付いたんですが、一応あります(笑)。なくても構わないけど、女性には安心。
その他の注意点として、靴は玄関ではなく部屋の入口脇にある靴箱に入れること、部屋の中でカセットコンロなどは使わないこと。部屋は喫煙可能です。
炊事場
こちらは2階の屋外炊事場。地獄蒸し釜が並びます。蒸気で暑いよ。包丁、まな板、共用の食器類などがあります。食器は部屋付き/共用問わず、使ったら自分で洗って布巾などで水を拭きます。ゴミの分別はしっかりと。なお共用のサンダルが何足かあるので、いちいち部屋から靴を持ってくる必要はありません。
冷蔵庫
冷蔵庫はいくつかあります。共用ですので、自分の食材は名前を書いておきましょう。マジックは置いてあります。食材が余ったら「どなたでもご自由に使ってください」などと書いておけばいいかと思います。
なお、1階にも炊事場と冷蔵庫、洗濯機があります。
風呂は、鉄輪独特の蒸し風呂を備えた浴室と、シンプルな浴室の2か所。数時間ごとに男女入替制(タイムテーブルが入口に貼ってます)。俺は蒸し風呂は使いませんでしたが、閉所/暗所恐怖症の人にはたまらん空間でしょうなぁ(笑)
【7】晩飯
部屋で一服しつつ休憩をしていると、ほどよい時間となりましたので、買い出しに。陽光荘さんの裏手には「ことぶきや」さんという個人商店があり、日用品や食材も購入できるので覗いてみたのですが、徒歩数分のところにある「スーパーマルショク」も覗いてみようと、取り合えずなにも買わずに出ました。申し訳ない。
いで湯坂を下ると少し広い道に出るので、それを南下するとすぐ左手に陽光荘さんの別館があります。本館宿泊者も温泉は利用可能だったと思いますが、今回は入湯しませんでした。さらに進むと右手に前回の別府旅行の際に入湯した「ひょうたん温泉」があります(そういや前回はここのスタンプを押し忘れたんだよな)。そこを通り過ぎると九州横断道路に突き当たりますが、その交差点の左手の区画が「マルショク」になります。俺は去年別府に来たときはここのATMでお金を下ろし、先月来た時もこの前を通り、今回はここで買い物ですか。なかなか縁のあるスーパーですな。
食材は豊富なので、とりあえずここで買い物をすることに。卵6個パック、こま切れの鶏肉と豚肉、白菜1/4、中華麺1袋、エノキ1つ、あとは2Lのお茶と缶チューハイ1本を購入しました。なお前述の「ことぶきや」さんでは地獄蒸しセット等も売っているようですが、こちらにはそういうセットはありませんでした。あとは、これまた宿から徒歩数分のところにある「地獄蒸し工房 鉄輪」でも食材は購入できるんじゃないでしょうか(でも、現地で蒸さずに持ち帰りがOKなのかは知りません)。なんだったら別府駅の近くのスーパーや市場などで買って行ってもいいでしょうし、まあ調達はなんとでもなりますよ。
宿に戻ってさっそく調理です。とりあえず手始めに卵を蒸してみました。
(1)ザルに卵を並べる
(2)ミトンをはめて釜の蓋を開ける
(3)ザルを入れて蓋をする
(4)蓋の上に「使用中」の札を置いておく
(5)半熟は6分経ったら引き上げる
以上!超簡単!
とりあえずザルごと部屋に持って行きました。蒸し玉子なので殻も簡単にツルンと剥けます。俺は7分ほど蒸しちゃったので半熟ではなくなってしまいましたが、お湯独特の香りとほんのわずかな塩分のおかげで、水道水で蒸したのとは一味違う風味が食欲をそそります。
軽く塩をつけて頂きましたが、非常に美味しかったです。
続いて炊事場に戻り、メインディッシュを。
(1)洗ってザク切りした白菜(1/8程度)を大皿に敷く
(2)その上に洗ったエノキを並べる
(3)更に中華麺を敷く
(4)最後に鶏肉と豚肉のこま切れを適当に乗せる
(5)地獄蒸し器に網を入れて、その上に(4)の皿をセットし、20分蒸す
以上!これまた簡単!
あとから気付いたんですが、麺や肉はちゃんとほぐして乗せた方がいいですね。見た目が悪い(笑)
それから、具材から出たのか蒸気が溜まったのか、皿に結構な量の水が溜まっていたので、ザルを使った方が良いかもしれません。あと、野菜をシャキッとさせるなら、複数の釜を使って具材ごとに蒸した方が良いかも。具材別の蒸し時間の目安は炊事場に掲示しているので参考にしてください。
もし今度作るなら、白菜の代わりにレタス、エノキの代わりにシメジ、鶏肉の代わりに鮭、豚肉はぶつ切りじゃなくて薄切り、で作ってみたい。そして中華麺ではなく肉まんを蒸したい。それからソーセージを蒸してみるのもいいかもしれない。
さて、できあがったメインディッシュを部屋に持って行って実食。ポン酢で食べましたが、なかなか美味しかったですよ。ただ、蒸し料理独特のアッサリ感が俺にはちょっと物足りなくて、途中からマヨポンで食べました。全然湯治って感じじゃないけど(笑)、とりあえず白ワインが進みますな。
【8】谷の湯さん~夜の鉄輪散策
などと一人で盛り上がっていたら、徹夜明けの疲れもあり、気が付いたらグースカ寝てましたがな。残っていた皿の中身を平らげ、台所で後片付け(食器を洗うだけ)。そのあとは、せっかくだから共同湯にでも入ろうと温泉本でリサーチ。この時間までやってるところは・・・ありました、「谷の湯」です。宿から歩いて3~4分のところにあるみたいです。というわけで、手ぬぐい片手にサンダル履いてプラッと行ってきました。
道のりは簡単で、「谷の湯通り」をまっすぐ行くだけ。途中にひょうたん温泉の裏手を通るのですが、そこでは竹製温泉冷却装置 (湯雨竹:ゆめたけ)が立ち並んでおり、大量のお湯を冷ましておりました。別府は源泉の温度が高くて、100度を超えるようなところもざらにあるんですよね。水って100度までしか上がらんのじゃないのか?とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、成分や圧力などの関係で、100数度になったりするんですよ。まあそれはともかく、そういうわけで別府では加水(=冷却のため)無しの源泉かけ流しってのが意外と難しく、竹瓦温泉でも4割程度加水しているわけですよ。ひょうたん温泉でもそれが悩みの種だったんですが、なんとか源泉かけ流しを実現すべく開発したのがこの「湯雨竹」なんです。これを使うと100度のお湯が数秒で47度まで下がるというスグレモノ。ひょうたん温泉は一見すると広いし食堂なども併設しているのでスーパー銭湯のような雰囲気ですが、源泉かけ流しの素晴らしいお湯なんですよ。創業も1922年と古く、近年ではミシュラン三つ星を獲得してる名湯です。
これ以外にもいろんな施設から湯気が立ち上っていて「さすが鉄輪!」とワクワクするんですが、そんな中、緑色のライトが不気味に光るガラス張りの大きな温室が。なにか怪しい生物でも培養してるんじゃないか?はたまた地元民から苦情が出ていることで有名な地熱発電施設か?などと思ったのですが、これの正体はあとで判明することに。
テクテク歩くこと4~5分で谷の湯に到着。受付に行くと、えーっと、なんだ、塩ビパイプが備え付けてあって、ここに150円入れろと。塩ビパイプの先には容器があって、お金はそこに落ちる、と。で、100円玉しかない人は200円入れて、そこの入れ物の中から50円玉1枚を持って行け、と。スパポートへの押印は勝手にしてくれ、と。
ってな具合にシステマティックな仕組みになっているのではありますが、ガラス戸の向こうで管理人らしきご年配のお姉さんが寝転がってテレビを観ているのには苦笑せざるを得ない。何なんだろうこの距離感。ガラス挟んで1mの距離だよ。シュールすぎるだろ。いや、このお姉さんは何千回何万回と入湯者対応をやってきた結果、このシステマティックな受付システムにたどり着いたんだろう。野菜の無人販売ではないけど、完全に客を信頼した上で成り立つこのシステム。お釣りが必要なら勝手に取れというのがいいですね。スタンプをペタペタやっていたらお姉さんが気付いてにっこり笑ってこっちを向いたので「こんばんは、入らせてもらいます」などと挨拶。そうです、共同湯はコミュニケーション第一です。
さていよいよ入浴です。浴室は受付のある管理棟(?)の隣の棟、階段を下りて半地下のような1階にあります(なお2階は公民館のようです。竹瓦温泉しかり、共同湯にはこういう作りが多いようです。文字通りの地域コミュニティの中心施設というわけですね)。浴室は、別府によくある脱衣所一体型。鍵付きのロッカーなどありませんが、入浴中も衣類や携行品に目が行き届くので問題ない。そもそも本来の利用者である地域住民の皆さんがわざわざ貴重品をもって入浴に来ることがないでしょうし、盗みなど起きないのでしょう。俺のような観光客が利用させて頂く場合でも安心できるのがいいところ。まあ「誰も盗らんし、盗られて困るような物もないわな」ってとこでしょうね。素晴らしい。
肝心のお風呂ですが、まずコンクリート打ちっぱなしの浴槽が渋い。まさに生活銭湯。共同湯の魅力が濃縮されたような風情です。泉質は癖のない透明な単純泉。前述の通り別府は源泉温度が高いゆえに水で埋めることも多く、谷の湯もその例外ではありませんが、観光客含む一見さんは勝手に蛇口をさわって温度調整などしない方がベター。それは谷の湯に限らずなんですけどね。ネットなどでは「観光客にも開かれた共同の湯だしお金も払ってるから遠慮することはない」というコメントも散見しますが、俺はそれはちょっと違うと思いますよ。お客様感覚で入るのは違うと思う。あと、一番の特徴は、浴室を見下ろすように如来だか菩薩だかの像が設置されていることでしょうか。入浴中はどことなく神妙な気持ちになります(笑)
時刻も遅いので、お風呂は15分ほどで切り上げ。入浴中のおじさんに「お先に失礼します~」と挨拶して帰ります。これ重要。共同湯に限らずなんですが、浴室に入る時には「こんにちは」「こんばんは」「失礼します」、出る時には「お先に失礼します」「おやすみなさい」などといった挨拶は必ずしてください。
あと、これは別府独特の入浴マナーだと思いますが、浴槽の縁に腰かけない、というのがあります。理由はよく知らないのですが、これをやるとご指導を受けることもあるのでご注意ください。もうひとつの注意点は、洗面器はだいたい備え付けがあるのですが、石鹸やシャンプーは各自持参のところがほとんど、ということ。俺なんかは普段から頭も体も固形石鹸派なんですが、石鹸は時に持ち運びが面倒なので、洗顔フォームを1本持って行き、それで全身洗ったりしますよ。
まったくの余談ですが、俺は香水とかフレグランスってあまり気にならないというか、気になってもすぐに馴れちゃうんですが、天然温泉で香りの強いボディソープなどを使っている人を見るとめちゃくちゃ気分が悪くなります。許せる香りは牛乳石鹸の赤箱レベルまでだね。
さてさて、風呂のあとは夜の鉄輪散歩。陽光荘の門限は23時なので時間は充分。ひょうたん温泉の裏手からスタッフさんが出てきたので、例の緑色の温室の正体を訪ねると「地熱でイチゴを栽培したり観光客が食事をしたり、そういう施設です」とのこと。よくわからんな(笑)
いでゆ坂に戻り、ヤングセンターの角から湯けむり通りに入る。地面からも湯けむりが上がってますな。街灯に照らされて幻想的な光景なんですが、この日は風も強かったので湯気が派手に踊っており、なんだかやたらと地熱のパワーを感じました。
しばらく歩くと、あ、例の緑色の温室が見えてきました。こっちが正面のようですね。看板によると「地熱観光ラボ 縁間(エンマ)」という施設のようです。ひょうたん温泉のお兄ちゃんの「イチゴを栽培して食事もできる」という言葉通り、レストランが併設されていました。ということはあの温室はイチゴを栽培してるんだな。ちょっと敷地の中にお邪魔して、温室のそばまで行ってきました。うん、イチゴ工場って感じ。バイオな臭いプンプン、好きな人にはたまらんでしょうな。
ここでふと疑問が。植物というのは、赤と青の光を吸収して光合成等を行うと言われています。緑色の光は使わずに反射してしまう。だから植物は緑色に見える。なんか騙されたような理論ですが、実際その通りなんだから仕方がない。でもこの温室は、その役に立たないとされている緑色のライトが煌々と輝いている。なぜだろう。
・・・あくまでも推測ですが、夜間は「光合成をさせない」ために緑色のライトを灯けているんじゃないでしょうか。「いや、だったら電気消せばええやん」って気もしますが、防犯目的などでハウス内をカメラで監視しているのでは。それプラス、バイオサイエンスな雰囲気を出すための演出、とかね。今度お店の人に聞いてみよう。
余談ですが(というか、弊ブログは余談ばっかりですが)、食品工場で思い出したんですけど、以前、週刊少年チャンピオンに連載された「BM ネクタール」って漫画がありましてね。ご存知の方も多いと思いますが。
遺伝子工学で生み出されたB.M.(「バイオミート」という名の生き物)の設定などは、現実味のない、いかにも漫画な設定ながらも面白くて、俺は好きでした。昔の中国のブタ便所(便所でブタを飼って、人間がウンコしてそれをブタが食うというリサイクルシステム)や、酒造りにおけるブタの利用(コーリャンを発酵させて酒を作り、その絞りカスをブタのエサにして、ブタのウンコをコーリャン栽培の肥料に使う)などが原点にあるのかなぁ、などと思ったりしたものです。アメリカでも、鉄道が発達する前は、食肉市場があるシカゴにウシとブタを歩かせて運び、道中ウシにはトウモロコシなどのエサをやり、ブタはウシのウンコをエサにするとかね。まあブタはたくましい生き物なわけです。
で、このマンガはB.M.が脱出して一般市民を襲い、最終的には日本のほとんどが壊滅するというなかなか過激なストーリーで、俺みたいにせいぜい 「左翼はまとめてドッグフードにでもすればいい」 程度の温和な発想の者にとってはなかなかにショッキングな内容でしたよ。
まあそんなことを思いながら散策を続けましたが、夜も更けてほとんどお店なども閉まっているので、適当なところで切り上げて宿に戻りました。テレビをつけたけどあまり面白い番組はやってないなぁ。というわけで、とっとと寝ることに。なにせ明日は早い。夜明けとともに宿を出るぞ!
以上、とりあえず初日は終わり。いつもながらまとまりもなく大量の文字を書き流しましたがお付き合いいただきありがとうございました。
陽光荘小ネタ:
3階の階段を下りた正面におかっぱの日本人形が飾ってあるんですが、それがなかなか不気味。