2月とか3月くらいでしたかね。
なんか旅でもしたいなぁと思ったんですよ。
僕はコロナ禍になる以前は、毎年4〜5回は仕入れの為に渡航する生活を20年以上続けていまして。
ところがコロナにより突然、海外渡航しにくい状況になりました。
仕事そのものの危機も勿論あります。
ありますが、それはそれで何とかするのが男ってもんです。別に今も何とかなってないけど、そんな事での泣き言はblogでは言いません。周りにレイジガールズが沢山いますので、そっちに慰めてもらうのでそれは良いとして。
旅に行けない。
これは自分でも思ってたよりダメージが蓄積しています。
富山にずっと居るってのは、価値観が狭く小さくなってダメですね。潰されそうになります。
大きな価値観は広く遠い視野と、より多くの、沢山の人の価値観に触れる事で得れるんじゃないでしょうか。
そこで考えたのがバンドでのツアーです。
元々、海外のバーやべニューでバンドで演奏しながら旅をしようと思っていました。
実は海外では日本で言うライブハウスってのはあまりなくて、飲食がメインでライブも聴けるって感じのバーが多いんですが、そこで演奏して盛り上がるとですね、それなりのギャラが貰えるんですよ。
富山に居ると音階がどうたらとか音量がどうたらとか、邪道とか外道とか卑怯とか言われる僕のギターですが、こう見えてもバックパッカー時代からアコギ一本でリアルに黒人達を踊らせてきた僕なので、何もしてねーのに評論家気取りの富山県民如きがどう思おうと、そこそこ自信があるんです。
何度かのアジアツアー経て、それは、確信となっていました。
演奏して稼いで次の街へ行く旅をしよう。
実はそこそこ大きな子供もいる僕ですので、その間に元々の仕事も華麗にこなし、さらに旅で出来た新しい友達や新たな知識や見聞を持って事業も拡大してやろうと目論んでいました。
夢が膨らみングでした。
そんな時にやって来たのがコロナ!!コロナ禍!!
外国行けねーじゃん。
夢のロンドンから始まるヨーロッパツアーも決まってたのに、跡形もなく吹っ飛びました。
ちなみにそのツアーは、バンコクでライブした時にたまたま観てくれたイギリス人がとても我々を気に入ってくれて、尽力してくれました。今でも友達です。スティーブアルビニにクレイジーと言われて嫌われてるって言ってました笑
でもよく考えたら、そのバンコクでのライブで、その彼と出会う確率なんて天文学的な数字じゃないでしょうか。
おっと話が逸れましたが、とにかく海外へ行けなくなったんです。
おまけに富山の冬は長く寒く鬱屈していて、しかも大雪でした。
そんな中、わざわざ会社に何時間もかけて行く人々や来させる企業。。
あかん。。。
そんなん人間の生活とは思えないわ。。。ワシには。。
生きてるのなんて今だけなのに。。
旅に出たい。。。
出たいよぉ。。。
で、閃いたんですが、海外がダメなら国内があるじゃない。パンがなければお菓子を食べればいいじゃない。
国内で演奏して廻ればいいじゃない。
しかし、今まで海外で演奏して廻る事しか考えてなかったので、国内の事情がイマイチよく分からない。
東京のライブハウスからは、よく声がかかって行ってましたが、他の地方は近県くらいしか知らなかったんです。
どうすっかな。。
せや!とりあえず適当にライブハウスをフォローして動向を探ってみよう!!
と思い立ち、Twitterを開くとたまたま誰かのリツイートか何かで高松のライブハウスのツイートが流れて来ました。
おお、タイミング良いなぁ。高松と言えば四国だな。人生で行った事ないし、まずはここをフォローしてみようじゃないか。所謂栄光への第一歩ってヤツだな。ふふふん。
と思ってフォローしたんですね。
で、そこから他のライブハウスを調べてみるでもなく、のほほんとテレビを観てたら数分後にフォローバックがあって、DMが届きました。
「フォローありがとうございます!!実は去年富山を旅行した時にROLLOVERさんで買い物したんですよー!!あとNDNQのCDも買いました!」
ええええええ!!
こんな偶然ありますでしょうか。
ここから話はトントン拍子に進み、本当にご尽力いただき、おかげさまで四国や岡山や広島のツアーに繋げていただきました。
さらには先日、尊敬する先輩から10/2に群馬前橋でのライブに誘っていただき、せっかくだし長野でも演奏して帰りたいなと思って以前から気になっていたライブハウスへメールしてみると、
「もしかしてROLLOVERってお店の方ですか?先日、富山旅行した時に見つけたんですけど、お休みみたいでしたー」
って感じでまたまた話が進んでいます。
ROLLOVERは僕の「好き」が詰まりまくったお店です。
その好きってのは、多分世間的にはにはエエ歳してハズカシイってものかもしれません。
でもそれは、もしかしたら物凄いパワーを放出していて、同じ「好き」を共有できる人を呼び寄せたり、縁が糸のような物だとしたら、それを絡ませてくれる力になるんじゃないでしょうか。
確率で言えば、本当に天文学的な確率を、いとも簡単に繋げてくれています。
もっともっと「好き」をアホみたいに放出しまくってたら、きっと誰でも、地球の裏側までも、なんなら時間も歴史も越えて繋がって出会える人や光景があるんじゃないかと思っています。
それは今生で出会わなきゃいけない人であると、聞かなきゃいけない声であると、言葉を交わすべき間柄であると。
君やワシを救ってくれたり、救ったりする出会いがあると言い切って良いんじゃないでしょうか。
そしてそれは、完全に自分オリジナルのめちゃくちゃ面白い人生を歩む大事な鍵な気がしてます。
実際、人生はそれなりに厳しいけど、それすら含めてめちゃくちゃ面白いと感じています。
あと、意外と皆んな富山に旅行来てるっていう笑笑
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