昨日ですね、酔っ払ってツイッターで
「世界中をライブしながら旅するって決めてるんだぜ。今は海外行けないから、なるべく日本を廻りたい。その土地の空気や雰囲気、そこでしか会えない人と音を吸収して即興で音楽に変えてく。やってみてえ。出来るかな。やってみよう。」
ってツイートしたんですね。
これは嘘偽りない気持ちなんです。
で、そこでふと、それやって何になるんや?
って誰かに聞かれてる気になりました。
そうですね。
そうやって考えてみると、別に何にもならないんですよね。
そういえば音楽に関しては長い事やってますが「売れたい」とか「有名になりたい」とか殆ど思ったことがありません。
もちろん多少のお金が入ってくるから続けてられるってのもありますけど、
本気でお金にしたいとか思ってたら、もうちょっと違う音楽やっていると思うんですよ。
まして即興で、その場限りの音楽を演奏して廻ろうって事にどんな意味があるんでしょう。
鼻歌で思い出したりも不可能な音楽です。
さーて、何なんでしょう。
それでもですね、ツアーに向けて動き出した途端に身体が軽くなるのを感じます。心も物凄く軽やかになります。
それは計画を練っている段階からです。
ワクワクするってヤツです。
普段はもはやすっかり草臥れているのが分かります。
動き出す前の方が草臥れて、疲れ切っているんです。
それなのに動き出したら心が甚だ急いで、まさに飛ぶがごとしです。
で、考えたんですけど、これはやっぱり「あなたに会いに行く」って事だと思うんです。
まだ会った事ないんですけど、きっと会いたい人に会えるんですよ。
その土地の、その場所の、その瞬間の、その空気を、その匂いを、温度を、体温を、声を感じて、
その時だけの音楽を表現出来て、音を共有出来たら、だからこそ会える人と話せる事があるんですよね。
それが僕には必要なんです。
世界中でそうやって、まだ会った事のないあなたに会いたいと思っています。
いつかタイのチェンマイで演奏した後に、メキシコ人の若い男が近づいて来て、興奮しながらこう言ってくれました。
すげえよ!そのやべえギターをずっと弾き続けてくれよ!!絶対にやめるなよ!!絶対に止めるなよ!
ミュージシャンとしては日本でゴミ以下同然の僕ですけど、その名前も知らない彼との約束もあるし絶対にやめないんです。
旅こそ良い風に吹かれる最善の選択だと思っています。それは僕にとって値千金の経験ばかりでした。ずっとそうやって生きてきました。、
SNSで一歩も動かないままで沢山の人と繋がれる時代ですが、それでもかけがえのない人生の時間を一瞬でも本当に共有出来たら良いですよね。
その沢山の出会いをパンパンに詰め込んで、
もしあなたのお近くに我々が来たら、お会いできたらいいなあって思います。
《13th VINYL》
7/5高松TOONICE
7/6徳島bar txalaparta
7/24前橋Cool Fool
7/26高円寺UFOclub
9/8三軒茶屋Heaven's Door
9/9中野MOON STEP
13th VINYL@JAM(Bangkok) 2018
↑この時のライブでも沢山の素晴らしい出会いがありました。今でもそれは続いています。