朗読レター

山本周五郎作品の朗読を祖母へ届けるために読んでいます。

山本周五郎 朗読『さぶ2-1』あらすじ from 朗読レター

2023-02-22 10:54:40 | 日記

山本周五郎 朗読『さぶ』2-1

 
山本周五郎の朗読を祖母に聴いてほしくて読んでいます。
 
今回の朗読は『さぶ』2-1です。

YouYubeチャンネル「朗読レター」は、
 
  • 視聴者さんからの「山本周五郎作品にまつわる思い出話」
  • 山本周五郎作品でこれから聴いてみたい朗読リクエスト
  • 各章をまとめて「ながら視聴」できる再生リスト
など、皆さんと一緒に楽しめるコミュニティになっています。
 
ぜひ、お気軽にお越しください。
 
 

『さぶ2-1』あらすじ

山本周五郎 朗読『さぶ2-1』あらすじ
https://www.macedoniansincanada.com/sabu2-1/
 
4月15日、"さぶ"と"栄二"は「すみよし」へ行きました。

以前に小座敷を覗いてきた店の人が出てきて、「あたしあんたたちを知ってたのよ、このまえの座敷がいいでしょ、どうぞ」と奥へ案内します。

"栄二"は、その人のことまったく思い出せません。

「両国橋のとこでさ、あんたあたしに云ったじゃない、うるせえなって」と言うのを聞いて、"さぶ"は気づきました。

「五年前に、傘をさしなさいよ」と言ってきた子だと・・・。
 

あたしのこと、覚えていない?

「いらっしゃい」

「あたしあんたたちを知ってたのよ、このまえの座敷がいいでしょ、どうぞ」

「あのときとそっくりね」

「一人ずつだとわからなかったかもしれないけれど、二人いっしょだからすぐにわかったわ、あ、そうじゃなかった、このまえのときあんたたちが帰ってからわかったのよ、あっ、あの人たちだなって」

「うるせえな」

「早く注文をとおして来いよ」

「その、うるせえなっていうの」

「――あたしのこと、覚えていない」

 

先月の一日、いったい何があったんだ?

「まだ気になってしようがねえんだが」

「――先月の一日、いったいなにがあったんだ」
 
「もう云ってもいいじゃあねえか」

「あのときは済まなかった」

「栄ちゃんに心配させて済まなかったと思う、――それでおら、思うんだが」

「それはよせよ」

「おめえが思うと云うといつもあと戻りをするばかりだ、肝心なことを話してくれ」

「うん」

「あの日、おみつちゃんが来たんだ」

 

山本周五郎 『さぶ』2-1を朗読した感想

 

山本周五郎『さぶ』の朗読は、毎回初見です。

"さぶ"と"栄二"は、さぶ1-1で登場した、傘を差しだしてきた子"おのぶ"と5年ぶりに再会します。

最初に出てきた登場人物ですから、今後も重要な役割を担いそうですね。

"さぶ"と"栄二"と"おのぶ"の関係は今後どうなるのでしょうか。

 

あなたの感想もぜひ、YouTubeチャンネルのコメント欄で教えてください。

 

 
 
山本周五郎 朗読『さぶ2-1』あらすじ
https://www.macedoniansincanada.com/sabu2-1/

山本周五郎 朗読『さぶ1-5』あらすじ from 朗読レター

2023-02-21 11:51:03 | 日記

山本周五郎 朗読『さぶ』1-5

 
山本周五郎の朗読を祖母に聴いてほしくて読んでいます。
 
今回の朗読は『さぶ』1-5です。

YouYubeチャンネル「朗読レター」は、
 
  • 視聴者さんからの「山本周五郎作品にまつわる思い出話」
  • 山本周五郎作品でこれから聴いてみたい朗読リクエスト
  • 各章をまとめて「ながら視聴」できる再生リスト
など、皆さんと一緒に楽しめるコミュニティになっています。
 
ぜひ、お気軽にお越しください。
 
 

『さぶ1-5』あらすじ

山本周五郎 朗読『さぶ1-5』あらすじ
https://www.macedoniansincanada.com/sabu1-5/
 
用事が済んだ"栄二"は綿文を出ます。

そこへ"おすえ"がやってきて、「大きくなった」と言ったことを"栄二"に謝ります。

"栄二"は、そんなことは気にしていないことを伝えました。それよりも、"おすえ"の成長ぶりを振り返り、微笑しながら帰路につきます。

小舟町へ帰ると、店の裏にある空き地で"さぶ"が1人、糊の仕込みをしています。お店は休みなのに、です。

泣きながら作業をする"さぶ"を見て、"栄二"は理由を尋ねますが、"さぶ"は答えません。

「ほんとになんでもねえんだ、頼むからおれを放っといてくれ」と咽びながら"さぶ"は顔を背けたのでした。
 

「さっきのこと、堪忍して下さいね」

「さっきのこと、堪忍して下さいね」

「なにをさ」

「大きくなったって云ったこと」

「あたしほんとに、立派になったって云いたかったんです」

「いいよ、そんなこと」

「怒ってなんかいやしねえよ」

「ほんとね」

「よかったわ」

「なんだ、あんなこと、つまらねえ」

「あたし初めて栄さんに会ったとき十三だったけれど、栄さんのこと、怒りっぽいこわい人だなって、思ったのを覚えてるわ」

「――おれだっておめえのこと覚えてたよ」

 

小舟町へ帰ると、裏の狭い空地で"さぶ"が糊の仕込みをしていた

「さぶ、どうしたんだ」

「休みじゃあねえか、なにをしてるんだ、おまけにこんな裏なんかへ出たりしてさぁ、え」

「どうしたんだ」

「なにかあったのか」

「なんでもねえ」

「なんでもねえんだよ」

「泣いてるじゃねえか」

 

揉み出しを始めれば、壺へ仕込むまで手は放せない

「いいじゃないか、いってきなよ」

「おれのことは構わなくってもいいよ」

「ばか云え、一人でなんかいけるかい、おめえが仕事をするんならおれだってすらあ」

「綿文で襖の尺を取って来たんだから、紙を揃えにかかったっていいんだ、おめえもこんなところでなく、仕事場へはいってやったらどうだ」

「おらあ、ここがいいんだ」

「うっちゃっといてくれ」

 

山本周五郎 『さぶ』1-5を朗読した感想

 

山本周五郎『さぶ』の朗読は、毎回初見です。

箪笥の抽出に鼠がいた、と"おその"は言いました。

はたして本当に鼠はいたのでしょうか?気になります。

 

時代劇小説、特に山本周五郎作品が好きな祖母へ、この朗読が届いたら幸いです。

 

あなたの感想もぜひ、YouTubeチャンネルのコメント欄で教えてください。

 

 
 
山本周五郎 朗読『さぶ1-5』あらすじ
https://www.macedoniansincanada.com/sabu1-5/

山本周五郎 朗読『さぶ1-4』あらすじ from 朗読レター

2023-02-20 10:53:49 | 日記

山本周五郎 朗読『さぶ』1-4

 
山本周五郎の朗読を祖母に聴いてほしくて読んでいます。
 
今回の朗読は『さぶ』1-4です。

YouYubeチャンネル「朗読レター」は、
 
  • 視聴者さんからの「山本周五郎作品にまつわる思い出話」
  • 山本周五郎作品でこれから聴いてみたい朗読リクエスト
  • 各章をまとめて「ながら視聴」できる再生リスト
など、皆さんと一緒に楽しめるコミュニティになっています。
 
ぜひ、お気軽にお越しください。
 
 

『さぶ1-4』あらすじ

山本周五郎 朗読『さぶ1-4』あらすじ
https://www.macedoniansincanada.com/sabu1-4/
 
前回に引き続き、”栄二”は綿文へ客座敷の襖を張り替えるための紙合せと下見に来ています。

"栄二"は、妹娘の"おその"に「見せたいものがあるのよ」と言われ、姉妹の部屋へ連れて行かれました。

"おその"は、京の田丸屋で染めさせた友禅の振袖を”栄二”に見てもらいたかったのです。着物を渡された”栄二”は「きれいだな」と言います。

"おその"が続いて、帯を見せてあげると言いながら下の抽出を開けると・・・
 

「ちょっと来てよ、栄ちゃん」とおそのが云った

「ちょっと来てよ、栄ちゃん」

「あんたに見せたいものがあるのよ」

「ねえ、お父っさんいいでしょ」

「栄ちゃんにちょっと見せたいものがあるのよ、あっちへ来てもらってもいいわね」

「うるさい、好きなようにしろ」

「さあ、栄ちゃん」

「ねえ、早く」

 

姉妹の部屋へ連れて行かれ

「友禅の振袖を作ってもらったのよ、きれいよう」

「ひろげてみてよ」

「四季の千草って云う柄なの、京の田丸屋で染めさしたのよ」

 

今度は帯を見せてあげると、下の抽出を開けた途端

「こわい」

「鼠よ、鼠がいるのよ」
 
「放さなくっちゃだめだ」

「それじゃあ鼠が追えやしないよ」

「いや、こわい」

「あたし息が止りそうよ」

「鼠を追っぱらうんだから」

「さあ、おきみさんもどいてください」

 

山本周五郎 『さぶ』1-4を朗読した感想

 

山本周五郎『さぶ』の朗読は、毎回初見です。

箪笥の抽出に鼠がいた、と"おその"は言いました。

はたして本当に鼠はいたのでしょうか?気になります。

 

時代劇小説、特に山本周五郎作品が好きな祖母へ、この朗読が届いたら幸いです。

あなたの感想もぜひ、YouTubeチャンネルのコメント欄で教えてください。

 

 
 
山本周五郎 朗読『さぶ1-4』あらすじ
https://www.macedoniansincanada.com/sabu1-4/

山本周五郎 朗読『さぶ1-3』あらすじ from 朗読レター

2023-02-19 08:45:09 | 日記

山本周五郎 朗読『さぶ』1-3

 
山本周五郎の朗読を祖母に聴いてほしくて読んでいます。
 
今回の朗読は『さぶ』1-3です。

YouYubeチャンネル「朗読レター」は、
     
  • 視聴者さんからの「山本周五郎作品にまつわる思い出話」
  •  
  • 山本周五郎作品でこれから聴いてみたい朗読リクエスト
  •  
  • 各章をまとめて「ながら視聴」できる再生リスト
 
など、皆さんと一緒に楽しめるコミュニティになっています。
 
ぜひ、お気軽にお越しください。
 
 

『さぶ1-3』あらすじ

山本周五郎 朗読『さぶ1-3』あらすじ
https://www.macedoniansincanada.com/sabu1-3/
 
 
今回の『さぶ1-3』では、”さぶ”は登場せず、”栄二”だけです。

"栄二"は、日本橋本町の綿文という大きな両替商へ、兄弟子の多市と一緒にでかけました。客座敷の襖を張り替えるための紙合せと下見です。

綿文の主人夫妻には娘が2人います。"おきみ"と"おその"です。

姉の"おきみ"は、父親に似てゆったりした体つきで、性格ものんびりしていました。妹の"おその"は、痩せ型で顔も細く、ませた口をきくし、することがすばしっこいです。

”栄二”と多市が座敷へ通されると、仲働きの"おすえ"が、お茶と菓子を持って入ってきました。

”栄二”は直近2年この家には来ていないので、娘たちは皆、20歳になった”栄二”の成長ぶりに驚いています。

仲働きの"おすえ"に「ずいぶん大きくなったじゃありませんか」と言われた直後、妹の"おその"にも同じことを言われた”栄二”でした。
 

日本橋本町の綿文へ~襖の張り替えの紙合せと下見を兼ねて~

綿文も芳古堂にとっては古い得意先で、一年に一度は襖の張替えをする。

栄二は13歳から毎年、多市や重七たちの下回りで行き、家族たちとも顔馴染になっていた。

綿文は角店で、土蔵が二戸前。二階造りの店とは別に、中庭を隔てて、平屋建ての住居があった。

住居の方は横に門があり、正面が玄関。

右へ火除け用の厚い土塀に沿って回ると、向うに屋根を掛けた釣瓶井戸があり、その手前の左側に勝手口があった。

 

仲働きの"おすえ"、登場

「暫くね、栄さん」

「ずいぶん大きくなったじゃありませんか、あたし初めはちょっと見違えちゃったわ」

「よせよ」

「可哀そうに、これでも二十歳になったんだぜ」

「ごめんなさい」

「あたし立派になったっていうつもりだったのに、つい口がすべっちゃったんです」

「おすえちゃんは幾つになった」

 

妹の"おその"と姉の"おきみ"も登場

「まあおどろいた、あんた栄ちゃんじゃないの」

「大きくなったわね、びっくりしちゃったわ」

「栄ちゃん」

「あたし誰だかわかって」

「おそのさんですよ」

「何年も会わなかったわけじゃない、たった二年ここへ来なかっただけじゃありませんか」

「あたしも大きくなったでしょ」

 

山本周五郎 『さぶ』1-3を朗読した感想

 

山本周五郎『さぶ』の朗読は、毎回初見です。

今回は、綿文の2人娘"おきみ"と"おその"、そして仲働きの"おすえ"が登場しました。

各人の特徴をよく表した描写や言い回しのおかげで、性格や感情の違いがよくわかります。

時代劇小説、特に山本周五郎作品が好きな祖母へ、この朗読が届いたら幸いです。

あなたの感想もぜひ、YouTubeチャンネルのコメント欄で教えてください。

 

 
 
山本周五郎 朗読『さぶ1-3』あらすじ
https://www.macedoniansincanada.com/sabu1-3/

山本周五郎 朗読『さぶ1-2』あらすじ from 朗読レター

2023-02-18 11:28:28 | 日記

山本周五郎 朗読『さぶ』1-2

 

山本周五郎の朗読を祖母に聴いてほしくて読んでいます。
 
今回の朗読は『さぶ』1-2です。

YouYubeチャンネル「朗読レター」は、
       
    • 視聴者さんからの「山本周五郎作品にまつわる思い出話」
    • 山本周五郎作品でこれから聴いてみたい朗読リクエスト
    • 各章をまとめて「ながら視聴」できる再生リスト
 
など、皆さんと一緒に楽しめるコミュニティになっています。
 
ぜひ、お気軽にお越しください。
 
 

『さぶ1-2』あらすじ

山本周五郎 朗読『さぶ1-2あらすじ

https://www.macedoniansincanada.com/sabu1-2/
 
”さぶ”と”栄二”は20歳になりました。2人は一緒に外へ飲みに出ます。

”さぶ”は、自分がまだ糊の仕込みしかできないことを気にしていました。"栄二"はすでに屏風や襖の下張りができるので、比較しているのです。

”栄二”は”さぶ”に「それも立派な仕事だよ」と諭します。

2人は目的もなく、両国広小路方面へ歩いていました。

すると、”栄二”は「すみよし」という名の小料理屋を見て、何かを思い出そうとします。しかし、どこで聞いた名前か思い出せないので、店へ入ってみることに。

お店の人は、”さぶ”と”栄二”が小舟町の芳古堂に勤めていることを知っていました。

”栄二”は”さぶ”と2人でゆっくり飲みたいと伝えると、店の奥にある小座敷へ案内されます。持ち合わせがそれ程ないことを気にする”さぶ”は、「もしも勘定がたりなかったらどうする」と。

そこへ、表で暖簾を掛けていた人が、ニコッと笑いながら顔だけ出して覗いてきて・・・
 

さぶ「いまだに糊の仕込みだ」

「おめえはいいな、栄ちゃん」

「おめえはもう屏風にかかれる、襖の下張りならいちにんめえだ、ところがおらときたら、いまだに糊の仕込みだ」

「それも仕事だぜ」

「おら、思うんだが、水の中で袋を揉みながら、ときどき自分がやりきれなくなるよ、はたちにもなってこのざまかって」

「それも仕事だよ、さぶ」

「表具や経師は糊の出来のよしあしが仕事の仕上りをきめるんだぜ、おめえわかっていねえのか」

「そりゃあそうだが」

「わかってたらぐちを云うなよ」

「糊の仕込みで日本一になれば、それはそれで立派な職人なんだ、おめえ日本一の糊作りになれよ」

「そりゃあそうなんだが」

 

すみよし」と栄二は口の中で呟いた、「聞いたことがあるようだな」


「なんだい、栄ちゃん」

「すみよし、聞いたことがあるようだな」

「柳橋の料理屋だよ、すみよし、とくい先じゃあねえか」

「そうじゃあねえ、柳橋じゃあねえ、どこかよそで聞いたことがあるんだ」

「まあいいや、はいってみよう」

「あたしあんたのこと知ってるわ」

「おれたちはぁ二人っきりで飲みてえんだ」

「そんなら奥になさいな」

「もうすぐにここはたて混むから、ゆっくり話なんかできやしないわ、狭いけれども向うなら静かよ、そうなすったらどう」

「おれたち、あんまり持ってねえんだ」

山本周五郎 『さぶ』1-2を朗読した感想


山本周五郎『さぶ』の朗読は、毎回初見です。登場人物が今後どんな絡み方をしていくのか、気になりながら読み進めています。

時代劇小説、特に山本周五郎作品が好きな祖母へ、この朗読が届いたら幸いです。

あなたの感想もぜひ、YouTubeチャンネルのコメント欄で教えてください。

 

 
 
山本周五郎 朗読『さぶ1-2あらすじ

https://www.macedoniansincanada.com/sabu1-2/