【ALBUM 『時の扉』】
「世界中の誰よりきっと」。1992年にテレビドラマ『誰かが彼女を
愛してる』の主題歌としてリリースされた曲ですが、わたしがこの曲
を知ったのは、翌年にリリースされたWANDSのアルバム『時の扉』
でした。中山美穂さんがこの曲の作詞者の一人であること、この曲を
彼女が歌っていること、そしてこの曲にはいろいろなヴァージョンが
リリースされていることを知ったのは、かなり後になってからのこと
です。
「世界中の誰よりきっと」
作詞:上杉昇・中山美穂
作曲:織田哲郎
『時の扉』に収録されていたこの曲には、副題として、“~Album
Version ~”とありました。「アルバム・ヴァージョンということは
シングル・ヴァージョンがあるのだな」と単純に思っていましたが、
その他にもけっこういろいろあったのですね。混乱しました。
作曲者の織田哲郎さんが“SONGS ”でリリースしているヴァージョ
ン、中山美穂さんがメイン・ヴォーカルを担当しているヴァージョン
そして「PARTⅡ」と呼ばれるヴァージョン・・・。
わたしが好きなヴァージョンは、最初に聴いた『時の扉』に収録さ
れた“~Album Version ~”です。このヴァージョンはWANDSの
上杉昇さんがメイン・ヴォーカルを担当しています。コーラスとして
「女性」の声が聴こえますが、最初に聴いた時は、てっきり中山美穂
さんが歌っているのかと思いました。声の主は宇徳敬子さんだったの
ですね。とても癒し系のヴォイスだと思いました。宇徳さんのスゴイ
ところは、声の質だけではありません。メインのラインは上杉さんで
あり、宇徳さんはそれを支えるサイドのライン。しかしサイドであり
ながらも、存在感があるのです。それでいて主張しすぎない・・・。
このバージョンのあのラインは宇徳さん以外ではあり得ないのです。
この絶妙な「バランス」こそ、“~Album Version ~”の「売り」に
なっているのだと思います。
カラオケでこの曲をよく歌うようになりましたが、アップ・テンポ
のヴァージョンに慣れていたため、あるとき間違えて「PARTⅡ」
ヴァージョンを選曲してしまったときには、かなりあせりました。
その後、いろいろなアーティストにカヴァーされていますね。
それにしても『時の扉』を聴くと、遠い昔の1993年 6月に北海道の
トムラウシ界隈の廃校を徘徊した時のシーンを思い出します・・・。
↑If this article is quite good, will you please click?
いやあ~、コメントを読んでいて
当時を思い出しました。
まずは1993年6月の北海道。
レンタカーの中かなんかで
CDに流れていたのがWANDSだったですかね。
あとZOOやら森高やら、そりゃもう大騒ぎ♪
トムラウシ界隈の夕暮れ時にポピュラーな曲をBGMに
車を走らせるのは、そのアンマッチさが逆に
印象に残りました。
で。当時「埼玉」の仕事が一段落した後
レコードやらCDやらをレコード店へ供給する
関連の仕事をしたんですよ。
物流センターにレコード店向けに出荷予定のCDが
保管されていました。
B'zやらDEENやら・・・。旧譜やクラシックも
なんでもありあり状態♪
いろいろなアーティストがいるもんだなと思いました。
「マスタ整備」もやりましたね。
ジャンル、メーカー、レーベル、アーティスト名
楽曲名・・・
え~っと、このへんでお開き♪
あまり取りとめもなく書きなぐったものですので。
ちなみにようつべにアップされている同曲です。
http://www.youtube.com/results?search_query=%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%AD%E3%81%AE%E8%AA%B0%E3%82%88%E3%82%8A%E3%81%8D%E3%81%A3%E3%81%A8&search=Search
らば氏がおっしゃている中山美穂が作詞に絡んでるってのも、個人的には眉ツバじゃないかと思うわけなんですよ。
噛んでたのはせいぜい1番の一部分「まためぐり合えたのもきっと偶然じゃないよ。・・・・待ってた。」とかサビの部分などのありがちな詞の部分くらい。
一方で
「まぶしい季節が黄昏(きん)色に・・・横顔そっと包んでた」
「言葉の終わりをいつまでも探している」
「ゆるしてあげたい輝きを」
「はかない愛(ひかり)に」
なんてのは、完全に上杉ワールドです。
全体的に1番の歌詞と比べると2番はかなり抽象的になっている様、詞のレベルにばらつきがある様が読み取れると思います。
上杉昇は詞の天才ですよ。当時二十歳そこいらで、「時の扉」や「世界が終わるまでは」のあの詞が出てくるというのは・・・。
あと、この曲で当時大人気だったWANDSが
完全に一歩引いた形で、中山美穂軍門に下っているのは、
数年前にEMIからB-Gramに移籍(引き抜き?)した
大黒摩季問題に対するB-Gramの見返りなんじゃないかと
個人的には勘ぐったりもしているのですが
どんなもんでしょうね。
このリサーチ・分析力。
さすがです。
このコメントを「本文」にして
そのまま引用してよろしいでしょうか?
コメントありがとうございました。
情報量が多く、内容も濃いので
じっくり確認させていただきますね。
レスは追って・・・♪
ハモリ専門ですか?
それはすご~い!
なんでもかんでもハモってしまう
「人間ハーモナイザー」をカラオケBOXで
よくみかけます(^^)
そして主旋律を歌っている人がハモリのラインに
つられてしまうんだな。これが♪
やはり当時「立ち会った」私がコメントせざるを得ないでしょう。(笑)
私もこの曲が流行った当時はまったく知らず、
後になってWANDSバージョンから入ってはじめて聴いたため、
紅白や歌番組で中山美穂とWANDSが競演しているシーンを
オンで見たことはありませんでしたが、
今ではYOUTUBEをはじめいろんなメディアで見ることができます。
今でもその詩、メロディとアレンジは色あせないものですね。
在籍レコード会社が東芝EMI=B-Gramと違っていたのと
当時のトップスター同士のコラボのため、おそらく実現まではかなり
大変だったんじゃないかと思いますが、それが今では20世紀を代表する
名デュエットソングになっているわけですからその功績は大きいですね。
バラード調のパートⅡのほかにも、中山美穂のアルバムにもう確か
もうワンテイク収録されているものがあったと思います。ソロだったかな。
作曲を手がけた織田哲郎は昨年リリースしたアルバムMelodies
http://www.universal-music.co.jp/oda_tetsuro/
で、10数年ぶりにSONGSに続くセルフカバー曲ばかりを収録しました
実はこの中で「世界中の誰よりきっと」を再度別アレンジで収録。
そのほかにも織田氏がbe-ingを離れてからほかのミュージシャンに
提供した楽曲がたくさんセルフカバーされていますので
らば氏ならこちらも必聴ですよ。
一方のWANDSに関するこぼれ話。WANDS第1期メンバーの一人で、
作曲も多く手がけた大島康祐(key)が脱退して木村真也に代わったのも、
実はこの「アイドルとの競演」という方向性の違いに愛想を
付かせてということになっています。
WANDSは今では伝説のバンドとなってしまいましたが、
織田哲郎路線を離れて間もなく柴崎浩(Gt)と電撃脱退して
al.ni.coを結成したものの、ヒット曲も出ないまま音楽性の相違で
数年で解散。Voの上杉昇は最近になってソロで復活しています。
http://www.wesugi.net/
最近は「とある部分が後退」したようで、
スキンヘッドに近い状態でバンダナという
ちょっと時代と年齢を感じさせる風貌になってしまいました。
実はその上杉氏も最近ソロのセルフカバーアルバムをリリースしており
こちらも興味深いですが、残念ながらあの名曲はカバーしていません。
やはりなにかひっかかりがあるんでしょうかね?
セルフカバーアルバムはそのほかにも昨年DEENがリリース
http://www.deen.gr.jp/links/disc/album/11/index.html
してかなりにヒットを飛ばしています。
こちらも90年代のあのときを懐かしく思い出すことの出来る1枚です。
初回プレス版はWANDSやZARDなど他アーティストバージョンも収録
されており、最新アレンジとの聴き比べがまた面白いものです。
長くなりましたが、これにて。
この曲がカラオケで選曲されると勝手に空いているマイクを握ってハモリだす者です。