【写真:「旧北見滝ノ上駅」@北海道滝上町 2023年10月03日14時36分撮影】
名寄から国道 239号線を東進する。西興部村市街に到達すると今度は道道 137号線を
南下する。初めて北海道を訪れた頃、このあたりはダートが続いていた。特に札久留峠
越えは昔の三国峠(国道 273号線)越えに勝るとも劣らぬ難所であった。
現在・・・かつての難所は何事もなかったかのように整然とした舗装道が続いている。
札久留峠付近に、昔むかし「氷のトンネル」なる名所があった。ウエンシリ岳のふもと
にある沢に、冬の間に渓谷に積もった雪が沢の水で下側の部分だけとけて「氷のトンネ
ル」が形成されるのである。1999年の崩落事故以来、一般開放は禁止されており残念な
思いが続いていたのだが、昨今毎年7月の下旬に一日だけ公開されているらしい。旅程
を調整しぜひ訪れてみたい。
さて、車を滝上市街に進める。滝上町は芝ざくらで有名な街だ。今まで仕事との折り
合いで「見頃」に訪れることができないでいたが、こちらのリタイヤ後行ってみたい。
市街地から国道 273号線に抜ける手前に何か広場がある。よく見ると「北見滝ノ上駅」
と表示されている標示物が比較的新しい建築物に掲げられている。なんでも、かつての
駅を移築して建築したそうだ。駅は木材の積み出し拠点として営業していたのだ。
このような「かつての駅の遺構」が道内に目立つようになった。昔に想いをはせれば
道内にどれほどの鉄路が敷設されていたのだろう。そして、それらは時代とともに消滅
していく。鉄路の挽歌が遺構から聞こえてくるかのようだ。
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