1535．小林 繁さん逝く・・・

　讀賣ジャイアンツ・阪神タイガースのエースとして、1970年代後半
から1980年代前半にかけて球界を牽引してきた小林繁さんが 1月17日
に急逝されました。57歳でした。
　
　思えば、昨年のこの時期に音楽界に衝撃が走り、元テンプターズの
大口広司さん、フォーリーブスの青山孝史さんの訃報を、この場から
お伝えいたしました。早いものであれから１年が経過したのですね。

　小林さんの印象でいちばん残っているのは、1976年のシーズンです。
氏は讀賣ジャイアンツに在籍していました。その前年ジャイアンツは
長嶋茂雄新監督のもと新たなスタートを切りましたが、結果は屈辱の
最下位。翌年に向け大補強を敢行しました。太平洋クラブライオンズ
から加藤初投手、日本ハムファイターズからは張本勲選手を獲得し、
両名とも大活躍しました。加藤投手はノーヒットノーランを記録し、
張本選手は持ち前の広角打法で主軸に座り王選手とともに「ＯＨ砲」
と呼ばれるに至ったのです。そんな中、小林投手は18勝をあげました
が、リーグ優勝を決めたカープ戦（広島市民球場）で見事胴上げ投手
となったのです。そのシーンを偶然テレビで観ていたので印象に強く
残っているのでしょう。

　今シーズンは北海道日本ハムファイターズの一軍投手コーチとして
ご活躍されるはずでした。その熱い血で若手を叱咤激励する姿勢は、
若手投手陣からはもちろんのこと、指導者として球界から絶大な人望
を得ていました。本当に残念です。

　つつしんでご冥福をお祈り申し上げます。



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