【関東ポウリング協会の新聞掲載広告】
まずは画像をご覧ください。「関東ボウリング場協会」の新聞掲載
広告です。
毎年この季節がやってくると、昭和46・47年の頃を思い出します。
というのも、初めてボウリング場なる所へ連れて行ってもらったから
です。「お正月は家族揃ってボウリング」という時代がありました。
記憶によれば、たしか横浜市鶴見区の「エンジェルボウル」(現在の
森永工場の敷地内にありました)だったでしょうか。当時、片桐伸行
プロ(名前が不正確かも。6歩助走でした。)が所属していました。
ウクレレ漫談の牧伸二氏(註)に似ていたような・・・。
(註)有名なフレーズは「あ~やんなっちゃった あ~おどろいた」
その時代は「ボウリング・ブーム」でした。今の30歳以下の方々は
信じられないことかと思いますが、TVチャネルを回せば、どこでも
ボウリング番組を放映している状況でした。「ボウリング」の番組が
ゴールデン・タイムを席巻していたのです。しかもそれだけではあり
ません。現在のように、お笑い系タレントが笑いを取りながら投げる
企画ではなく、腕に自信のあるタレントが本格的な投球で勝敗を競う
ガチンコ形式が多くありました。大橋巨泉・石川進・倉石功あたりが
タレントでトップクラスでしたでしょうか。
タレント系だけではなく、プロの試合も多く放映されていました。
それも観やすい時間帯に。画像の中山律子プロが、NETテレビ(現
テレビ朝日)の放映中に「パーフェクト・ゲーム(1ゲームの得点が
300点=12回連続ストライク)」を出した頃が、ブームの絶頂期
でした。クリスマスの日に『宮様チャリティー』(アマチュアの大会)
の模様をテレビ東京が放映していました。しかし「早朝の時間帯」の
放映といったところに、現在のスポーツ・ボウリングの置かれている
現実が表れているとどうしても思ってしまいます。
あの「パーフェクト・ゲーム」と「♪律子さん、律子さん、爽やか
律子さん」のCMの影響か、40歳代以上でボウリングにそれほど触れ
られていない方々にとっては、「ボウリング=中山律子プロ」という
図式が成立しているのでしょう。この点に場協会の広告の狙いを感じ
ます。
その狙いはよいでしょう。しかし、いつまでも「ボウリング=中山
律子プロ」でよいのでしょうか。もちろん場協会もよいとは思っては
いないでしょう。しかし、代わりを起用しようにもプロ・ボウラーの
中に「スター」が不在なのです。いや、不在ではなく、いるのです。
ただ、その認知が「競技ボウリングに関連している人々」に限定され
てしまっているのです。
しかし、男女プロ・ボウラーとも若い芽が育ち、世代交代が確実に
進んでいます。また、プロのトーナメントも新たなスポンサーがつき
継続的にサポートされつつあります。さらにメディアを通しての広報
についても、BS日テレの『Pリーグ』が起爆剤となる可能性を秘め
ています。
このよい流れを来年に。頑張れ、ボウリング業界!
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コメント、ありがとうございました。
的確なご指摘だと思います。
>バブルの夢もう一度
>と回顧しているようにしか聞こえません。
確かに業界がそのような姿勢だとすれば
発展は厳しいのでしょう。
「なぜ、ブームになったのか」
「なぜ、廃れたのか」
その原因を正確につかみ、施策を展開することが
再興へのひとつの条件だと思います。
しかし施策を展開するためには
業界内がまず同じ方向へ向うことが必要です。
仮にそうなったとして、市場に受け入れられるためには
さらなる「ハードル」が立ちはだかるでしょう。
業界として、難しいポジションにあると思います。
うーん興味深く拝見しましたが、バブルの夢もう一度
と回顧しているようにしか聞こえません。
正直この業界事態、そのバブルの遺産を食いつぶしているだけでは?