らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1591.プロ野球・「アンビリーバボー」な出来事

2010-03-15 | 23.Baseball
 プロ野球の2010年ペナントレースが今週末20日に開幕します。
「野球はドラマだ」とはよく言ったものです。プロ野球ファンのかた
なら、数あるゲームの中で「これは印象に残る」「アンビリーバボー」
なゲームがいくつかあることでしょう。わたしの場合は何といっても
このゲームです。

 1989年10月12日 
 西武ライオンズ VS 近鉄バファローズ(西武)

 1989年は当時のパシフィック・リーグは、森監督率いる西武ライオ
ンズが、広岡監督の礎を引き継ぎ常勝軍団を築き上げており、1986年
から三年連続日本一を達成していました。そして1989年のシーズンも
10月12日を迎えるまで優位に立ち、巷では「西武V4か」と囁かれて
いたのです。

 この日はVを争う仰木監督率いる宿敵近鉄バファローズとのダブル
ヘッダーとなりました。これは直前の雨天中止による措置でしたが、
2連戦がダブルヘッダーになったことにより、流れが変わったのかも
しれません。

 そしてこのダブルヘッダーで「アンビリーバボー」な出来事が発生
したのです。ラルフ・ブライアント。古くからのライオンズ・ファン
であれば、この名を忘れることはないでしょう。ダブルヘッダーの第
1試合、3回を終わって、ライオンズが4-0とバファローズを圧倒
していました。「あ~あ、今年もダメか~」と西武球場三塁側の近鉄
ファンからのため息が聞こえ始めました。それもそのはず。近鉄は、
前年の「10.18」事件によるリベンジを果たすべく「打倒西武」
を胸にこのシーズンに臨んだのですから。

 ブライアントのバットに火が点きました。4回表、郭泰源投手から
46号ソロを放つと、再び4点差に広げられた6回表無死満塁で郭投手
から起死回生の47号の同点満塁本塁打。そして・・・。8回表には、
「ブライアント封じ」のために満を持して登板した渡辺久信投手(現
埼玉西武ライオンズ監督)から特大の48号決勝ソロを放ったのです。
・・・。そうです。一人で6打点をあげライオンズをねじ伏せてしま
いました。

 その勢いは止まりません。勢いがついたダブルヘッダー第2試合、
2-2と同点に追いつかれた3回表に、高山郁夫投手(現ソフトバン
ク投手コーチ)から49号勝ち越しアーチを放ちます。初回の第1打席
では四球を選んでいますので、2試合にまたがる4打席連続本塁打と
なりました。これで火が点いた猛牛打線は、以降ライオンズの投手を
ことごとく打ちのめし、14-4と西武を木っ端微塵にしてしまいま
した。

 まさに「神様仏様ブライアント様」

 近鉄バファローズはこの年に9年ぶりのリーグ優勝を果たしました。
もしも・・・。この年に西武がリーグ優勝を果たしていたら・・・。
1985年から1994年までリーグ10連覇となっていました。結果論。



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