【写真:日の出直後の納沙布岬 2010年08月06日04時29分撮影】
あそこに見えるのが貝殻島
で・・・水晶島
納沙布岬に初めて訪れたのは、1984年8月上旬の快晴の午後だった。
物言わぬ海の上をロシアの警備艇が通行する。近くて遠い島々を見て
「北方領土」の存在を五感で感じ、身が引き締まる場所である。
灯台にいちばん近いところで店を営んでいるオヤジさんがいろいろ
教えてくれた。
運がええな
最近は、ほとんどキリでなぁ・・・
今年も26年前と同じだ。朝方はやや雲が多かったが、時間の経過と
ともに、岬はクリアになっていった。まばゆいばかりの光景である。
26年前にお世話になったお店で朝食をいただく。ずっとおかみさんが
切り盛りしていた。そのおかみさんは、3年前に亡くなったらしい。
15年ほど前にいっしょに撮影したプリントが手元に残っている。店を
継続するか迷ったそうだ。しかしおかみさんの強い遺志で続けること
を決めたという。
時間が経過し変化するものは変化する。しかし、この場所はさほど
変化していない。根室市街から岬へ通じる道路状況がよくなったこと
はあるにしても。
8時過ぎの納沙布岬
8時になった。時の知らせとして「ここに幸あり」が岬周辺に鳴り
響く。ピュアな音だ。その音が旅のリスタートの合図である。
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ほー。似てますねぇ。
私が初めてここを訪れたのは、
らば~さんの訪れる半年前、1984年2月上旬でした。
真冬の極寒の中、札幌から夜行急行「まりも号」で釧路へ
そこから急行「ノサップ」(当時はまだ根室まで4両編成の急行列車が走ってた)に乗り換えて根室へ。
白と赤のツートンカラー根室交通のバスに乗り換えて
納沙布岬に着いたのは昼前だった記憶があります。
バス停を降りて、水晶島の見える海に突き当たって右方向、
納沙布灯台へ歩いていく途中右側に
いまでもライダーに大人気の「鈴木食堂」があります。
そこのおばちゃんの、軽妙(執拗ではないところがポイント)な呼び込みに誘われて
騙されたつもりで入って頼んだのが、
初めて見る真っ赤なトゲトゲが異様ながらもおばちゃんお勧めの花咲ガニでした。
学生身分に1500円は高い・・・!
(当時ユースホステル1泊の値段と同じですからね)
と思いつつも食べてみたら、これがまたうまい!!
おばちゃんとの話も含めて、忘れられぬ味になったのは言うまでもありません。
その後もここに行くと立ち寄り、名物おばちゃんと当時の話をしながら食事をするのを楽しみにしています。
らばさんの道食もそうですが
旅先で毎回のように訪れることのできる、なじみの食堂ってはいいもんですね。
その日は快晴だったですね。
一眼レフを持参してましたので、300mmレンズで
貝殻島を撮影しました。古ぼけた灯台のような
突起物が見えて「あぁ、あそこは島なんだな」と
思ったりしたものです。
私事ですが、予定通りなら来週の今頃は道東にいます。
天候が冴えないような予報なのですが、なんとか
外れてくれることを祈っているところです。
>いまでもライダーに大人気の「鈴木食堂」があります。
本文中の話題もこのお店なんですよ。実は。
コメントされている「おばちゃん」というのは
本文中の「おかみさん」のことなのですかね。
というわけで
わたしにとっても鈴木食堂さんは
道食さんと同様、大切な「場」なのです。
早煮昆布うまいっすよ。
いつの年だったか
夕闇迫る時刻に納沙布岬に到着し
灯台の先端の岩のところまで行きました。
(現在は立ち入り禁止です)
貝殻島を眺めようとした瞬間
「ボ~~~~」
っと背後からものすごい音が鳴り響き
肝をつぶし、あやうく海に転落しそうになりました。
そんな思い出がたくさんある岬です。
さてさて。
渡道中、よいお天気であることを祈念申し上げます。