【過去の箱根駅伝から】
正月の風物詩となった感のある箱根駅伝。第84回大会は3校が途中
棄権となる波乱の大会になりました。
選手の健康管理を含め、巷では箱根駅伝のあり方についていろいろ
な意見が出ています。わたしも思うところは多々ありますが、今回は
選手の「安全確保」について述べてみたいと思います。
駅伝やマラソン等、長距離走の選手でみられる身体的異変として、
脱水症状があります。しかしさらに危険なのは、低血糖症と低ナトリ
ウム血症です。今回の大会で残念ながら途中棄権となった順天堂大学
5区と大東文化大学9区の選手が発症した原因は、そのどちらかでは
ないでしょうか。
水分補給については、箱根駅伝の場合「15Kmで1回だけ」監督から
選手に対する「真水」の補給を許可されているとのことです。「えっ」
と思いました。マラソンでは5Km毎に各選手がスペシャル・ドリンク
を含めた水分を補給することができるからです。低ナトリウム血症に
ついて、箱根駅伝の世界ではさほど重要視されていないのでしょうか。
いいえ、少なくとも競技にたずさわっている方々の集まりであれば、
そのようなことはとても信じられません。しかし、歴然とした事実が
そこにあります。今回のように高温になり発汗が促進された状態で、
水分や糖分だけしか摂取しない状態が続くと、体内の浸透圧のバラン
スが崩れて突然走れなくなります。
ともかくも、このように同じ原因と思われる走者が2日で2名出た
のです。この事実を、関係者はどのように受け止めるのでしょうか。
原因をただちに分析し特定してほしいと思います。
また、選手が力を使いきり各中継所に倒れこんで走ってくる場面を
よく目にします。毎回「危ないな」と思ってみています。一般の車道
と隔離されている中継所ではよいのですが、そうでない中継所では、
係員に支えられる前に車道に向って倒れこみ「車に轢かれるのでは」
と目を覆ってしまったシーンを今回見かけました。この点についても
一考の余地があります。
箱根駅伝が市民に受け入れられ、観戦する方も増加した理由は何で
しょうか。それは「各選手がチームとしてタスキをつないでいく姿勢」
に観衆が共感をおぼえるからではないでしょうか。「タスキをつなぐ
姿勢」は、第1回大会から不変のものでしょう。しかし、競技環境は
絶えず変化しています。また、各選手の大会に対する感じ方にも差が
あるかと思われます。「メンタル」な部分です。それを「今の選手は
プレッシャーに弱いのかな」の一言で集約してはならないのだと思い
ます。
活躍する選手達の安全を確保するためにも、身体的には「精神論」
ではない「科学的」な改善策を立案し、精神的には「コーチング」を
含めた選手に対するメンタル・チェックを今以上に実施していただき
たいと切に願います。
そして、第85回大会では選手の安全面で「何か変わった」と感じる
ことができ、ますます素晴らしい大会になることを期待します。
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来年の新入生はかなり層が厚いので,竹澤君が4年生となった来年は本気で総合優勝が期待できます。
さて。
3校棄権は,非常事態ですね。
レースレベルの向上に,コンディショニングスキルの向上が追い付いていないように感じます。
俗に“エース”と呼ばれる選手が棄権に追い込まれることがままある状況(古くは山梨学院の中村選手しかり,ちょっと前だと法政の徳元選手しかり)に,慄然とした思いを抱いています。
ついふた昔くらい前までは「部活の練習中に水分を摂取するのはもってのほか」でした。
いまや,練習中の水分と塩分の補給は常識ですよね。
前々から,中継所で倒れこむ選手を見ると「危ないな」と思っていました。
膝や体を打ち付けたりしないかな,轢かれやせんかいな,という心配が尽きません。
というか,「そこまで精根尽き果てるまで走ってたの?」とも思ってしまいます。
レースの「格」という点では全日本選手権(伊勢路)が上かも知れませんが,
知名度や注目度では箱根が圧倒的に上です。
それゆえにこそ,
「勝ちにいく」仕上げも勿論ですが
「無事に襷をつなぐ」という原点も忘れないでほしいのです。
昨今の箱根駅伝って、かなりスピード化していますね。
おっしゃる通り、コンディショニング・スキルを
全体で共有していくような
指導法、トレーニング方法を開発していくなど
一考の余地がありそうです。
また、団体組織を維持していくことは重要なのですが
だからといって、安易に有望選手を集めることだけに
執着してほしくはありません。
学生スポーツの原点とは?
まさにこのことが箱根駅伝の場でも
問われているのではないでしょうか。
そのまま見に行きましたよ。
横浜駅そごう前は大混雑だったので
神奈川駅方面に7~8分歩いたところなら
ぜんぜん先頭で見れました。
まだ往路2区だったので、
2~3分で全員通り過ぎてしまいましたとさ。
2日に夜勤明け!
お疲れ様でした。
神奈川方面7~8分ということは・・・
青木橋から神奈川警察署のあたりでしょうか。