29．広島市民球場

【写真：広島市民球場 2005年05月07日13時20分撮影】

　広島市民球場。広島駅からタクシーで道路状況がよければ約１０分。
都心に立地しており、横浜スタジアムと同じようだ。
　２００５年５月７日（土）１３時すぎ、３塁側スタンド後方の原爆
ドームを訪れた後、広島市民球場へ「いざ出陣」。

　土曜日のデー・ゲーム。さらに、昨日と異なり快晴ということで、
お客様の入りもまあまあ。東西に走る相生通り紙屋町の交差点と太田
川の間に立地する。相生通りに、南東側に面した正面玄関を発見し、
建物にそって３塁側へ。チケットのお値段は以下の通り。
　内野指定席Ａ：￥3,200（赤色の座席）
　内野指定席Ｂ：￥2,500（黄色の座席）
　外野指定席　：￥2,000
　内野自由席　：￥2,000（こども￥800）
　外野自由席　：￥1,500（こども￥700）
※内野指定Ａ，Ｂは１階席、２階席が選べる。
※１階ネット裏あたりの指定席の料金は未確認。

やはり天然芝・屋外のボール・パークがよい

　広島市民球場の３塁側２階席。快晴。青い空、緑色の天然芝、その
中に飛び交う白球。そんな天然色の中にライオンズブルーとカープの
赤が鮮やかに目に映る。さらに、さらに「風」を感じるではないか。
屋外にいるのだから当たり前なのだが、なにか、忘れかけていたもの
が蘇ってくるようであった。都心部に居ながら、ふとバックスクリー
ン後方を見ると、中国地方のなだらかな青々とした山並みが・・・。　
　なにもかも、自然だ。

　スタンドの設備は、決して新しいとはいえない。はっきり言って、
老朽化している箇所もある。しかし、なんとなく懐かしい気分になる。
小学校時代によくホエールズ戦を観た、あの川崎球場。と感慨に耽る
間もなく、プレー・ボール。

　この素晴らしい空間を、さらに魅力的なものにしているもの。試合
が始まってそれはすぐわかった。そうである。スタンドを赤一色に染
め、心のこもった応援をするカープ・ファンの応援である。　思えば
一糸乱れず、芸術的ともいえる旋律を高らかに奏でるトランペット。
この応援スタイルを確立させたのは、私の記憶の限りではあの「カー
プ応援団」である。そしてそのトランペットの音色を支える「人」の
かけ声。赤ゴジラの打席。「し～まっ、し～まっ、しま～、しま～」
ブレイクがない交互のスタンディングによる声援。人呼んで「ＣＡＣ」
（Continuous Alternate Cheering）なんて、誰も言わないか。

　私のそばにいたカープ・ファンは、ライオンズ中島選手の負傷退場
（この時彼は守備の際、打球を右頬に受け骨折）を心配し、当時売り
出し中の「おかわりくん」の登場に拍手し、カブレラ選手の適時打に
「やっぱりすげーや」と驚く。そんなカープ・ファンが、とても素晴
らしい。その方と７回、双方の応援歌をいっしょに歌った。
「♪カープ、カープ、か～ぷっ広島っ、ひぃろしぃまぁ～かあぷぅ～」
の応援歌が耳にこびりついてしまった。

　また思い出に残る「場」がひとつ増えた。

原爆ドーム　→Click

【追伸】
　戦い済んで・・・そうだ。広島市民球場は、ビジター選手がレフト
側のファールゾーンを歩き、引き上げていくんだっけ。急げ！
　最前列からフェンス越しに、記者団に囲まれながら歩く「カブちゃ
ん」に対して、「Alex,muchas gracias!」。退場後にもかかわらず、
カブちゃん、こちらを向いてにっこり手を振ってくれた。