【SINGLE 「春 ラ!ラ!ラ! c/w 恋のジョギング」】
共通一次試験を受験していた頃、1980年元旦にアイドル・石野真子
さんがリリースしました。タイトルは「春 ラ!ラ!ラ!」。
石野さんのセリフで、曲は始まります。バックにはメロウなエレピ。
E♭メジャーです。
あなたっ、恋してますか?
石野真子です。
わたしのおしゃべりと、そして、あたしの歌を
あなただけにそっとお届けします。
恋っていえば、初恋。
いつまでたっても消えない、心を染めた人。
空からすべり降りる、コバルトブルーの風の色。
桜貝を耳にあて、遠くに聞こえる波の色。
わたしの髪に触れてどこかへ逃げた・・・
そう、春の陽だまりの色。
そして、いかにもアイドルに相応しいアレンジのイントロに続き、
春という字は 三人の日と書きます
あなたと私と そして誰の日?
意味深な歌詞であるにもかかわらず、この後カウベルをあしらった
「明るい」アレンジ。なんとも倒錯したサウンドです。アレンジは、
いかにも「ビクター音楽産業」らしい軽快さが出ています。
この曲の詞の内容は「ものすごいシチュエーションだ」と言われて
います。巷のブログでは、その点について取り上げているものを多く
見かけます。「絶頂期の女性アイドル歌手にその内容を歌わせるのか」
と。しかし、ご紹介したセリフの部分を聴いてください。そのような
おどろおどろしい状況には縁遠い世界です。そう思っていながらも、
実現できるはずもない「仮想」なのです。いかにも無邪気な女の子の
姿じゃないですか。確かに思わせぶりですけれども・・・ね。
思えば、石野さんの曲のタイトルには、刺激的なものが多かったと
思います。「狼なんか怖くない」「ジュリーがライバル」「失恋記念
日」。「春 ラ!ラ!ラ!」は、詩の内容に一瞬ドキッとしながらも
初恋の彼を思い続ける一人の女の子の姿がそこにあるのです。
ちなみに、この曲のリズム・ギターの音を聴いてからというもの、
わたしは「コーラス」のエフェクターがむしょうに欲しくなりました。
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純潔さとHさの境界線ぎりぎりのところをつくところ
がアイドルの常套手段の一つでしたね。
ほんと思わせぶりですね。それに悩まされる高校生
も今から思えば純真なものです。
アイドル。
1980年前後はまさにキラ星のごとく・・・でした。
1980年前は・・・
岩崎宏美、岡田奈々、榊原郁恵、大場久美子、
石川ひとみ、倉田まり子
(もちろんキャンディースにピンクレディも)
そして1980年を過ぎると・・・
岩崎良美、松田聖子、河合奈保子、柏原よしえ、
松本伊代、小泉今日子、堀ちえみ、三田寛子、
石川秀美、早見優、中森明菜・・・
きりがありません♪