【写真:バファローズvsライオンズ・プレーボール@東京ドーム 2007年05月20日13時13分撮影】
★この写真と記事内容は直接関係がありません。
プロ野球パシフィックリーグのレギュラーシーズン2位の埼玉西武
ライオンズ。西武ドームで行われたクライマックス・シリーズ(CS)
第1ステージで千葉ロッテマリーンズと激闘を繰り広げた結果、残念
ながら2連敗となり、ついに「終戦」を迎えました。
9月中旬以降の逆風の中、マリーンズには、2005年に千葉マリンで
喫した「●●」のリベンジを、また初戦に「●」となったときには、
2006年の逆を・・・と密かに期待したのですが、力及ばずCS敗退と
なりました。石井義人選手が代打で起用された時、秋の西日がホーム
ベース上を照らしました。ふと、2006年のホークス松中選手のシーン
を思い出し、「ライオンズ勝利」を信じたのですが・・・。残念です。
ライオンズのこの2試合は、9月中旬から何度も繰り返されている
展開でした。そうなることを予期していながらも結果を出せなかった
点がチームとしての課題だと思います。一瞬だけ課題解決と思われた
中継ぎ陣が肝心な9月で機能せず失速した点は、次年度以降の課題に
なりました。相変わらず某掲示板では監督の采配、コーチの指導力を
問題点として取り上げ、辞任要求や総入れ替え要求など、誹謗中傷を
交えたネットならではの展開になっています。
確かにこの2試合については、ファンですら不安視していたことが
そのまま出た展開となってしまいました。素人ですら予期しているの
ですから、現場の方々に対して「なんとかできなかったのか」という
思いはあります。特に9月中旬からは、同じビデオを何回も観ている
感じのゲームが続き「勝利の方程式」ならず「敗戦へのシナリオ」が
確立してしまった感があります。今回のCSではその悪い流れを引き
ずった形になってしまい、ホームでこのような展開を演じてしまった
ことに対して「屈辱的な思い」を多くのファンが感じたことも事実で
しょう。もちろん、いちばんそう思っているのは現場ですが・・・。
しかし、ライオンズ自身の問題を言及するよりも、この2試合は、
マリーンズのベンチと選手達、そしてライト側応援席のマリーンズ・
ファンの気持ちが前面に出ていました。チームとしてだけではなく、
現場とファンが一体になって闘っていましたね。この点は、賞賛に値
すると思います。
終戦の夜、渡辺監督の続投が報道されました。2008年リーグ優勝と
日本シリーズ制覇、2009年の4位、そして2010年の2位。順位的には
及第点と思います。しかし、中継ぎ陣の問題が解決していないなど、
ファンの見る目は厳しいものがあります。
このままじゃ終われない。
やり残したことや、やらなきゃいけないことはまだまだある。
いろいろ考えるところがあったが、ここで投げ出すのは無責任。
渡辺監督は、このように語っています。その通り。来年も頑張って
いただき、ライオンズの「基盤」をさらに構築していただきましょう。
しかし、その前に・・・。
なぜライオンズは優勝できなかったのか?
今年は昨年度Bクラスの屈辱をバネに、選手はよく頑張ったと思い
ます。しかし、監督も勝負どころと言っていた9月に失速しました。
その原因は何でしょうか。8月末までほぼ横一線の状態で9月に入り
上旬は事がうまく運びました。しかし・・・。投手起用法や、ここと
いう時の選手のパフォーマンスの欠如、リーダーの不在・・・。いろ
いろと巷では語られています。選手については、メンタル面を下支え
するフィジカル的な問題もおそらくあったでしょう。まずはその部分
をチームが共有するところからきっと始めることでしょう。カギは、
共有すべき内容をチームの全員が共感することです。もしも、それが
できなければ、来年度も同じことの繰り返しが続くでしょう。
・・・と表向きはこのように書けますが、実際は「夏場のあのゴタ
ゴタ」が現場にマイナスに作用したのではないかと推察します。この
点はフロントも含め、反省すべき点であると考えます。
これから、来シーズンに向けての準備が始まります。チームのヴィ
ジョンの再設定、編成の見直しがまず重要なタスクになるでしょう。
今年のオフは少なからず「動き」があるかと予想します。その中で、
個々の技術力を向上させる部分と、集団としての現場力を向上させる
部分の両面から選手は徹底的に自らを鍛え直してください。そして、
フロントは現場が試合に集中できるような環境・雰囲気を維持される
ことを希望します。
スタッフ、選手の皆さま、1年間お疲れ様でした。チームとしての
「現場力」をなおいっそう向上させ、チームが束になって相手に向っ
ていける「タフな集団」となることを期待しています。
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