【佐藤栄作総理】
物心がついた頃、わたしにとって日本の総理大臣といえば、佐藤栄
作氏でした。その佐藤総理が1972年 6月17日に8年という長期政権を
継続した末、引退を表明します。
引退表明の記者会見上で佐藤総理は
テレビのカメラはどこですか?
NHKのカメラは?・・・
私は今日、テレビを通して国民の皆さんにお話しをしようと思って
きたんだ。
テレビは真実を伝えてくれる。新聞は違うことを勝手に書くからね。
というようなコメントを残しました。これに新聞記者たちは異を唱え
すったもんだの末、全員退席してしまいました。
このようにして、椅子だけが残された異常な状況の下、佐藤総理の
引退会見はスタートしたのです。
テレビは真実を伝える
佐藤総理のこのコメントは物議を醸し出します。この年の2月末に
あさま山荘事件が勃発し、テレビはぶっつけで事件の模様を現場から
生中継しました。「虚構であってもそのままチェックなしで視聴者に
伝達されるため危険だ。」という意見と、このように「表情の変化や
一つひとつの挙動がありのまま映し出されるテレビこそ、報道向きの
メディアである」という意見が当時まっこうから対立しました。
・・・時代は流れ、「真実も視聴者に伝えるのであるが、またウソ
もつくりやすい」ということを含め、テレビのあり方が今現在問題に
なっています。
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以前、吉田学校(さいとうたかを)で読みました(笑)。
沖縄返還の功績を全く讃えない新聞報道にブチギレ
しており、退陣はその1ヶ月後だったのでこのような
行動に出たのかも知れませんね。
わたしの記憶では
佐藤首相といえばニクソン大統領でした。
1ドル=360円って教わった時代です。