【写真:奥行臼駅のホーム 2013年09月12日17時44分撮影】
かつてそこには路線があり、列車が通っていた。
1985年から1989年にかけて、北海道では相次いで路線が廃止された。
道東を駆け抜けた標津線もその一つである。標津線のある駅の遺構が
あるという。そこを訪れてみたくなった。
道東は根室の風連湖。その近くに、国道 244号線と国道 243号線の
分岐点がある。
奥行臼
この地に駅逓がある。かつてのJR標津線奥行臼駅があったところ
だ。JR? そうなのである。国鉄民営化に伴い、JRという時代を
そして、平成という時代を少しだけ生き、1989年 4月に静かに消えて
いったのだった。
奥行臼駅の駅舎
駅舎がそのまま残されており、廃線当時の雰囲気を伝えてくれる。
引退してから、もう四半世紀が過ぎようとしている。そんな長い時の
経過がそこにあった。
ホームに入ってみた。表示板の白さが夕闇迫るほの暗い中でさらに
際立って見える。
「奥行臼」表示板
生まれてくるものと、ひっそりと消えゆくもの。その狭間に立ち、
今、そしてこれからという時を大事に過ごそうと思った。
HERE
↑If this article is quite good, will you please click?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます