【写真:幌加温泉・湯元鹿の谷 2014年09月24日15時55分撮影】
北十勝の奥の奥。かねてから訪れてみたかった温泉がありました。
幌加温泉
国道 273号線(糠平国道)から西に1Kmほど進むと、突当たりに
温泉宿があります。かつては、鹿の谷さんの他に「ホロカ温泉旅館」
さんがあったのですが、2011年に館主がお亡くなりになり休業中です。
さて、中に入ってみましょう。脱衣場に入ります。その落ち着いた
雰囲気がよいです。懐かしい「ぶらさがり健康器」もありました。
脱衣場
温泉分析書を確認することはできませんでしたが、壁面に「泉質適
用の説明」が掲げられていました。
「泉質適用の説明」
浴室です。内風呂と露天風呂がありますが、混浴です。脱衣場は別
なのですが、浴室は一つです。後から来られた夫婦の方がいらして、
奥様がその構造に戸惑っていたようです。手前から「ナトリューム泉」
「鉄鉱泉」「カルシューム泉」(表示ママ)です。露天風呂には泉質
表記はありませんでしたが、「泉質適用の説明」から消去法で推測す
れば「硫黄泉」ということでしょう。
脱衣場から内風呂を望む
それぞれの湯の印象を少しだけ。
【ナトリューム泉】
ほとんど無色透明の湯。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素
塩泉か。無味無臭。「つるつる」までいかないが肌触りがよい。
ナトリューム泉
【鉄鉱泉】
ほとんど無色透明の湯。「鉄鉱泉」との表示だが、泉質的には
「ナトリューム泉」とほとんど一緒か。ただ、かすかに金気臭を
感じ、うっすらと塩味もする。ナトリューム泉と同様に滑らか
な肌触りである。
鉄鉱泉
【カルシューム泉】
コンクリート製の湯船の底が石灰化しているためなのか、微か
に白濁しているようにみえる。泉質は上記2つと同様、ナトリ
ウム-塩化物・炭酸水素塩泉だろうか。無味無臭だがこの湯は
肌触りにひっかかり感があるという印象だ。
カルシューム泉
なかなかいい雰囲気ですね。外へ出てみましょう。露天風呂です。
あたりは、もうすっかり秋の様相です。9月下旬の平日午後3時過ぎ。
日常の喧騒から逃れ、マイルドな陽の光と大自然の中で過ごす時間は
とても贅沢ですよね。
露天風呂
さあ、そろそろ戻りましょうか。
露天風呂から内風呂を望む
あっ、そうそう。こんな打たせ湯もありました。
打たせ湯
湯上り後、宿を一人で切り盛りされている女将さんとしばしお話を
させていただきました。北海道の老舗の温泉宿の方々に共通している
悩みなのですが、こちらもやはり「施設の老朽化と経営者(ご自身)
の高齢化」を嘆いておられました。
宿を出て車に乗ろうとすると、「シカ」が参上。詳細はまた。
「鹿の谷」にシカ参上!(カメラ目線です)
北十勝はなかなか懐が深いエリアだと思います。このエリアでは、
オソウシ温泉をはじめ「また訪れてみたい湯」がたくさんありますが
今回でそのレパートリーが一つ増えました。次回は宿泊したいと思い
ます。
【上士幌町】幌加温泉・湯元鹿の谷
■泉質 :不明だがナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉か
※「ナトリューム泉」「鉄鉱泉」「カルシューム泉」
「硫黄泉」と宿では表記
■泉温 :不明(配湯口からの湯に触れると50℃以上はある)
■湧出量 :不明(掛け流しであると判断)
■pH :不明(≧7.0か)
■蒸発残留物:不明
■成分総計 :不明(浴槽からの排水口に析出物確認)
■密度 :不明
■湯の特徴 :ほとんど無色透明
「鉄鉱泉」にうすい塩味を感じる
無臭
「カルシューム泉」の肌触りにひっかかり感
■その他 :内風呂に泉質の異なる3種類の浴槽と打たせ湯あり
露天風呂は打ち硫黄臭のする湯
■料金 :¥500
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