「子どもが生まれした!」
「おめでとう!。で、息子さん? お嬢さん? お名前は?」
「○○です。」
日本で、男の子といえば「太郎・次郎」、女の子といえば「花子」
という時代はもう遠い昔のことでしょうか。最近では女の子で「~子」
さんにお目にかかることが少なくなってきているように思われます。
最近ではメディアの影響を受け、一昔前では考えつかないような「凝
った」名前に出会う機会が増加しましたね。
日本では子どもに命名する時、両親や親族に相談したり姓名判断に
関する情報を参考にすることがよくあります。その結果、特定の「姓」
に対して特定の「文字」が組み合わせられるケースをよく見かけます。
例えば、わたしの身近に限ってのことですが、「金子」姓に「~雄」
さんが多かったり、「太田」姓に「啓」の付く方が多かったり・・・。
まあ、そんな感じです。
子どもに珍しい名前を付けるのは日本に限ったことではなく、世界
的にも流行しているようです。「名付けコンサルタント」という新し
い職業まで出てきています。子どもの名前に家名や男女両方に通じる
名前などを利用する親が減るいっぽうで、悪い意味ではなく大勢の中
から「目立つ名前」を付けたいと思う親が増えている傾向にあります。
その背景には、親の15%が「子どもの人生の成功を左右するのは名前
である」と考えていることがあげられます。その結果、他人に命名に
関するアドバイスを請うことにつながっているようです。
かつては家族の中や聖書から名前を選ぶのが一般的でしたが、今日
ではあまりに選択肢が多過ぎて、多くの親は困惑してしまっていると
いう分析結果も出ています。その困惑は、大きなストレスの種となり
得るため、支援を求める人がいる状況を受けて、命名について知識を
持った人がサービスを提供するコンサルタントも、ここ数年で出現し
てきています。英語圏でヘヴライ語やアラビア語で意味をもった言葉
を命名したりするケースも散見されます。
このような例もあります。「Nevaeh」と命名された女の子がいます。
どのような意味でしょうか。実は、天国(heaven)を逆からつづった
ものです。この名前は、女の子の名前として2006年にアメリカで43位
になっています。日本でも有名人やイベントなどの影響を受け命名に
「特定」の文字が集中するケースを見かけますが、どうやら同じ背景
なのでしょうか。
また、昨今のテクノロジーの進化の影響と思われるケースもありま
す。日本では「人名」として認められている漢字等の使用があります
が、外国では次のような現象が出ています。携帯電話のテキストメッ
セージや電子メールで多用される、音声を基準にした特殊なつづりが
赤ちゃんの名前にも反映され、流行している現象です。例えば以下の
命名です。
アレキサンダー(Alex-Zander )
キャメロン (Cam'ron )
エメリー (Emma-Lee)
オスカー (Ozkah)
タイラー (Thaillah)
同じ発音でも、つづりが複数、しかも10通りを超えるケースも出現
しているとのことです。従来の「伝統的な名前」に、独特のつづりや
変わった読み方を適用するケースが多くなってきている背景があるよ
うです。リンカーン(Lincoln )の“i ”の代わりに“y ”、“c ”
の代わりに“k ”を使ってリンカーン(Lynkoln )とつづったり、サ
イモン(Siimon)やクリス(Chriss)のように同じアルファベットの
文字を重ねて使用してみたり・・・。多様化しています。上にあげた
エメリー(Emma-Lee)のハイフン(-)の使用も新しいですね。
洋の東西を問わず、親は天から授かった子どもに命名し、子どもは
その名前を親から授かるわけです。
“Every Child Has a Beautiful Name.”
というある歌のフレーズを思い出しました。
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