【写真:ライオンズ時代の赤田将吾選手@大阪(京セラ)ドーム 2005年04月16日12時30分撮影】
★この写真と記事内容は直接関係がありません。
2010年ペナントレースが開幕し、カード3巡目を迎えている。
千葉ロッテの驚異的なチーム打率(.292)と福岡ソフトバンクの盗塁
数(55)が特筆すべきだろう。例によって私の順位予想を振り返って
みよう。(→№1595の記事参照)
■予想順位
1.北海道日本ハムファイターズ
2.福岡ソフトバンクホークス
3.埼玉西武ライオンズ
4.オリックスバファローズ
5.千葉ロッテマリーンズ
6.東北楽天ゴールデンイーグルス
4月30日終了時点の順位は以下の通りである。
■順位(2010.04.30時点)
勝差 5月
1.千葉ロッテマリーンズ 19勝12敗 1分 - →
2.埼玉西武ライオンズ 20勝13敗 0分 0.0 ↓
3.福岡ソフトバンクホークス 20勝14敗 0分 0.5 ↑
4.オリックスバファローズ 15勝17敗 0分 4.5 ↓
5.東北楽天ゴールデンイーグルス 13勝19敗 0分 6.5 →
6.北海道日本ハムファイターズ 10勝22敗 1分 9.5 ↑
【筆者のひとりごと】
マリーンズとファイターズの予想がほぼ逆になっている。たら
ればはご法度だが、両チームの対戦が拮抗(現在はマリーンズ
の5勝0敗1分)していたら、1位から6位がもっと接近して
いたのですね。
■解説
今シーズンの開幕は早く3巡目の対戦を迎えている。各チームとも
自軍や相手の「戦力」が見えてきた時期であり、「計算していた選手
の活躍ぶり」や「新戦力の活躍ぶり」によりチームの好不調の明暗を
分けている感がある。
Marines
西村新監督のコンセプト「和」。まさにそれがチーム内にみなぎり
選手が伸び伸びと活躍している。チーム躍進の原動力はやはり「西荻
コンビ」であろう。特に新戦力の荻野貴は西村野球の申し子のような
選手である。従来くすぶっていた福浦、里崎、今江らが刺激を受けて
いるように思える。小野・川越ら先発投手の離脱が影を落としている
が、伊藤・小林宏のセットアッパー・抑えが確立しており、安定した
戦いを続けていくのではないか。
Lions
ここ数年のチームカラーに似合わず、投手陣が頑張り接戦をものに
したゲームが目立つ。その原動力は帆足・岸の先発陣と藤田・スコー
スキーのセットアッパーと抑えだ。中継ぎ陣では長田が安定している。
打撃陣が低調との評価もあるが、それは「神がかり的な打線であった
2008年」との比較。これくらいではないか。新加入のブラウンが5番
に定着するようであれば心配ない。浅村、原、大ら若手が台頭して
きており楽しみなチーム構成ではある。
Hawks
じわじわと調子をあげてきたホークス。今年の投打の牽引者は杉内
と川である。また大隣の台頭により和田を加えた左腕三羽烏が誕生。
このラインナップは相手チームに驚異だろう。さらなる浮上のカギは
松田・長谷川の成長である。この二人が小久保・松中・多村を越える
働きをするようになった時、ホークスはさらに強くなるだろう。ファ
ルケンボーグ・馬原とこのチームもセットアッパーと抑えが確立して
おり、5月攻勢に拍車がかかるとみる。
Buffaloes
岡田新監督のもと開幕ダッシュに成功。ただ、ここにきてカブレラ
の離脱や失策禍による後藤のスタメン剥奪等により打線に翳りが出て
停滞している。そのようなチーム状態になったときに立て直すムード
メーカーは誰なのか。どうもそのあたりの人材的な課題がバファロー
ズにはあるのではないか。投手陣を牽引するのは、金子千尋、近藤、
そして木佐貫らだが好不調の波があり防御率も揃って4点台だ。この
3名の先発陣の防御率が1点さがるとチームは浮上するだろう。
Golden Eagles
野村監督からブラウン監督に替わり、どのような戦い方をするのか
注目してきたがチームカラーがまだ見えてこない。つなぎの破壊力は
健在だが、機動力を絡めてこないと効果が半減する。盗塁数15はあま
りにも寂しい。そのあたり渡辺直の不調が響いているのかもしれない。
投手陣は相変わらず岩隈・田中だ。期待されている永井の調子次第に
より今後の浮沈が見えてくるだろう。そして課題は抑え。福盛が早期
に二軍落ちした現在、川岸が注目されている。ハート的には十分。
Fighters
「シンジラレナイ」。まさにこのひと言に尽きるだろう。キラリと
光るゲームもあるのだが継続できない。ダルビッシュ・武田勝に続く
先発投手が確立していないのは驚きだ。また、武田久の不調もチーム
低迷の一因になっている。攻撃陣では、金子誠の離脱、稲葉・高橋・
小谷野の不調が目立つ。ただ、宮西をはじめ中継ぎ陣は、依然として
堅牢だ。従って、序盤にリードする展開に持ち込めば勝率はあがるだ
ろう。このままで終わるチームではない。
今シーズンも昨年と同様、各チームとも「決定的な強さ」がない。
従って、現在のような膠着状態が当分続くであろう。2010年度の
相手のチーム力や感触、自軍選手の調子の見極めなど、データが蓄積
されてくると同時に、選手の疲労も出てくる時期である。4月末から
5月にかけての「9連戦」が、前半戦のひとつのヤマ場である。その
後、交流戦に向けて各チームがその状態をいかに維持できているか、
これを首脳陣の選手に対するコーチング、選手の取り組み姿勢・自己
管理能力の結果と判断した上で、観察してみたい。
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