【写真:ALBUM "WITH THE BEATLES" 2006年04月09日01時48分撮影】
【イントロのギターのストローク:Eaug+add9+add11】
A-○- ----●------
# | | | |
-#------F#-○----- -T------●--
| | | |
-------|_ -------- ----●------
# |_|C ○ A | | | |
-------- |-------- ------●----
(ナチュラル↑) | | | |
--------G#-○----- -B------●--
| | | |
---------E-○----- --×--------
5 6 7
オーバーダブなんて不要! このドライブ感
シャレたコードで始まる'ALL I'VE GOT TO DO'。ジョージの「カン
トリー&ジェントルマン」の音である。エコーがかけられており、少
しヒスノイズが目立つ。UKでは"WITH THE BEATLES"の収録であるが
「コード弾きのインパクト」は、同アルバムの'DEVIL IN HER HEART'
エンディングの「G69」も強烈に感じた。
ジョンが初めてハミングを取り入れたこの曲は、デトロイト・サウ
ンドの影響を受けている。"PLEASE PLEASE ME"に収録された'ANNA'の
オリジナル・バージョン(ジョン・レノン談)である。彼は、この曲
について、「スモーキー・ロビンソン風にやろうとした曲」とコメン
トしている。
なんといってもAメロのリズムパターンがよい。下図を見ていただ
きたい。なんと、ドラムは1小節に「4つ」しか叩いていないのだ。
バス・ドラムは1拍目と4拍目裏、ハイハットは2拍目裏、そして、
スネアは4拍目。これだけでこのドライブ感である。ベースは、ハイ
ハットとの同期化が図られており、3泊目に8分シンコペーションで
リズムを創りだしている。さらにギターはドラムとベースの合間を縫
うようにリズムを刻む。2拍目、3拍目裏、4拍目裏である。
【Aメロ・リズムパターン】(※1小節を16分割して表記)
◆GUITAR(Ⅰ)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10111213141516
-+-|---|-|-|-|-|-|--+-
-+-|---|-|-|-|-|-|--+-
-+-|---|-|-|-|-|-|--+-
-+-④---⑧-⑧-⑧-⑧-⑧-⑧--+-
-+--------V---------+-
(タイ)
◆GUITAR(Ⅱ)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10111213141516
-+-----|-----|---|--+-
-+-④---|-⑧-⑧-|-⑧-|--+-
-+-分---|-分-分-|-分-|--+-
-+-休---⑧-休-休-⑧-休-⑧--+-
-+-符-----符-符---符----+-
◆BASS
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10111213141516
-+-|-----|-------|--+-
-+-|-----|-④---⑧-|--+-
-+-|・----|-分---分-|--+-
-+-④-----⑧-休---休-⑧--+-
-+---------符---符-X--+-
※音階にならない衝撃音
◆DRUMS
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10111213141516
④ ⑧ > ④
HHT 分 分 | 分
-+-休---休-⑧-休--------+-
符 符 × 符
-+------->-----|----+-
Snare ④
-+------------------+-
Bass ④ ④ ④ ⑧ ⑧
-+-|---分---分---分-|--+-
休 休 休
符 符 符
以上、リズムを構成する音を分析してみると、この曲はリズムの集
合体、ポリ・リズムで成立していることがいえる。ポールのベースも
ダブル・ノート奏法を試みており、この曲の土台を支えている。一見
単純な構成に見えるのであるが、実はこれこそ「じっくり計算されて
いる」のではないであろうか。信じられないのであるが、' ALL I'VE
GOT TO DO'は一度もライブで演奏されていないのである。なぜだろう
か。ちなみに'ANNA'はBBCラジオで演奏されているそうだ。
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