らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

157.ALL I'VE GOT TO DO

2006-04-11 | 12.THE BEATLES
【写真:ALBUM "WITH THE BEATLES" 2006年04月09日01時48分撮影】


【イントロのギターのストローク:Eaug+add9+add11】
        
         A-○-      ----●------
   #                  | | | |     
-#------F#-○-----  -T------●--
                      | | | |
-------|_ --------  ----●------
  #    |_|C ○        A | | | |      
-------- |--------  ------●----
 (ナチュラル↑)             | | | |
--------G#-○-----  -B------●--
                      | | | |
---------E-○-----  --×--------
                       5 6 7

オーバーダブなんて不要! このドライブ感

 シャレたコードで始まる'ALL I'VE GOT TO DO'。ジョージの「カン
トリー&ジェントルマン」の音である。エコーがかけられており、少
しヒスノイズが目立つ。UKでは"WITH THE BEATLES"の収録であるが
「コード弾きのインパクト」は、同アルバムの'DEVIL IN HER HEART'
エンディングの「G69」も強烈に感じた。

 ジョンが初めてハミングを取り入れたこの曲は、デトロイト・サウ
ンドの影響を受けている。"PLEASE PLEASE ME"に収録された'ANNA'の
オリジナル・バージョン(ジョン・レノン談)である。彼は、この曲
について、「スモーキー・ロビンソン風にやろうとした曲」とコメン
トしている。

 なんといってもAメロのリズムパターンがよい。下図を見ていただ
きたい。なんと、ドラムは1小節に「4つ」しか叩いていないのだ。
バス・ドラムは1拍目と4拍目裏、ハイハットは2拍目裏、そして、
スネアは4拍目。これだけでこのドライブ感である。ベースは、ハイ
ハットとの同期化が図られており、3泊目に8分シンコペーションで
リズムを創りだしている。さらにギターはドラムとベースの合間を縫
うようにリズムを刻む。2拍目、3拍目裏、4拍目裏である。

【Aメロ・リズムパターン】(※1小節を16分割して表記)

◆GUITAR(Ⅰ)
   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10111213141516
-+-|---|-|-|-|-|-|--+-
-+-|---|-|-|-|-|-|--+-
-+-|---|-|-|-|-|-|--+-
-+-④---⑧-⑧-⑧-⑧-⑧-⑧--+-
-+--------V---------+-
         (タイ)
◆GUITAR(Ⅱ)
   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10111213141516
-+-----|-----|---|--+-
-+-④---|-⑧-⑧-|-⑧-|--+-
-+-分---|-分-分-|-分-|--+-
-+-休---⑧-休-休-⑧-休-⑧--+-
-+-符-----符-符---符----+-

◆BASS
   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10111213141516
-+-|-----|-------|--+-
-+-|-----|-④---⑧-|--+-
-+-|・----|-分---分-|--+-
-+-④-----⑧-休---休-⑧--+-
-+---------符---符-X--+-
                 ※音階にならない衝撃音

◆DRUMS
   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10111213141516
   ④   ⑧ > ④   
HHT  分   分 | 分   
-+-休---休-⑧-休--------+-
   符   符 × 符   
-+------->-----|----+-
Snare             ④
-+------------------+-
Bass ④   ④   ④   ⑧ ⑧             
-+-|---分---分---分-|--+-
       休   休   休 
       符   符   符

 以上、リズムを構成する音を分析してみると、この曲はリズムの集
合体、ポリ・リズムで成立していることがいえる。ポールのベースも
ダブル・ノート奏法を試みており、この曲の土台を支えている。一見
単純な構成に見えるのであるが、実はこれこそ「じっくり計算されて
いる」のではないであろうか。信じられないのであるが、' ALL I'VE
GOT TO DO'は一度もライブで演奏されていないのである。なぜだろう
か。ちなみに'ANNA'はBBCラジオで演奏されているそうだ。

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2 Comments

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トラバありがとうございます (lapin2005)
2006-04-14 23:18:32
はじめまして。lapin2005ことレノン&マッカートニーです。トラバありがとうございます。かなり詳しいコードストロークですね。僕もビートルズ大好きです。ぷららの方のブログで、ビートルズ記事書いていますので、のぞきにきて見てください。
返信する
コメントありがとうございました (らば~そうる)
2006-04-16 21:48:16
to:lapin2005さん。



コメントありがとうございました。

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