らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

2507.‘HERE, THERE AND EVERYWHERE’ を聴きながら

2012-09-16 | 12.THE BEATLES
 ビートルズの中期の名盤“REVOLVER”。いわゆる「サイケデリック」
なナンバーが多く登場しました。‘I'm Only Sleeping ’‘She Said
She Said’‘Tomorrow Never Knows’。アルバムの曲ではありません
が、同時期に発売されたシングル‘Rain’もこの部類に入るでしょう
か。いずれもジョンの作品であるところがポイントです。

 いっぽうポールは、バラード系の名曲を数多く輩出しました。その
中でも‘Here, There And Everywhere’は特筆されるべき曲でしょう。
この曲については過去にこの記事で取り上げました。よろしければ、
ご覧ください。

 さて、“REVOLVER”が制作されたのが1966年の 4月から 6月のこと
です。その直後ビートルズは1966年のツアーを開始し、ドイツ、日本
そして、フィリピンを周ります。いったい何が言いたいのでしょうか。
このツアーで、ビートルズは‘Yesterday ’を4人のバンド編成で演
じていますが、そのアレンジ…。‘Here, There And Everywhere’の
それとどこかテイストが似ていませんか。

 1966年最初のツアーのためのリハーサルはほとんどできなかったと
いうことです。そうですよね。ミュンヘンで演奏したのが1966年 6月
24日。その3日前まで“REVOLVER”のレコーディングが行われていま
した。さらに遡り、“REVOLVER”の制作に入る前は、『ブッチャー・
カヴァー』の撮影(1966年 3月25日)と1965年夏のシェイ・スタジア
ム公演の追加録音(1966年 1月 5日)が主たる仕事。1966年の冒頭は
長期休暇をとっていたのです。

 う~む、引っ張りますね。ここで疑問が出てくるのです。あの4人
編成の‘Yesterday ’をツアーで演奏するといつ決定したのでしょう
か。そして、いったいいつ誰がアレンジし4人でリハーサルされたの
でしょうか。

 私の仮説では、1965年12月イギリス・ツアーでオルガンソロで演奏
したポールが「これではグループのステージではない」と危機を感じ
「次のツアーでは4人で演奏しよう」と心に決めていたと推察します。
そして、具体的なアレンジとしてベースになったのが‘Here, There
And Everywhere’のアレンジではないかと思うのです。この曲が録音
された日が1966年 6月16日と17日。ツアーの1週間前ですね。原型が
あれば、彼らのことです。簡単に曲の構成や、パート(役割)の確認
そして、コードの確認とリフの確認をすれば、演奏…できますよね。

 それでは、お聴きください。‘Here, There And Everywhere’。






HERE
↑If this article is quite good, will you please click?

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2506.束の間の和み~横浜ベ... | TOP | 2508.‘REVOLUTION’ を聴きな... »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | 12.THE BEATLES