【SINGLE “GET BACK c/w DON'T LET ME DOWN”】
久々に“LET IT BE・・・ NAKED”を聴きました。トップの曲は‘Get
Back’ですが、この曲をあらためて聴くと、実に面白いですね。何が
そんなに面白いのでしょうか。ジョージのギター・ワークです。
この曲は、珍しくジョンがリードをとっています。‘You Can't Do
That’に勝るとも劣らぬ名演です。ジョンは、カジノの甘いトーンで
リフを奏でていますが、それ以外のリズム取りの場面では「頭拍」を
ダウン・ストロークによりキープしています。
いっぽうジョージは「地味に」リズム・キープに徹しているように
見えますが、このプレイが実にシブいのです。思わずうなってしまい
ます。Rチャネルから聞こえてくるトレブリーな音がジョージのテレ
キャスターの音ですが、ともすれば単調になりがちなリズム・キープ
を巧みに操っています。ジョンとわざとずらし、「裏拍」をアップ・
ストロークによりキープしています。そうかと思えばジョンの「頭拍」
に合わせてみたり、まさに変幻自在。計算はされていませんが、実に
味のあるプレイだと思います。
ビートルズの曲は、本当に聴くたびに新たな発見がありますね。
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Let it Beの最大のなぞ。僕にとって。
フィルスペクター版だと、ああビートルズはこれで終わったんだという哀しい感傷が感じられますが、ネイキッドではその感じがしない。
音作りになにか鍵があるような・・・
ご指摘の印象の件
アルバムにおける曲の構成やアレンジ、編集等に
きっとなにかあるのでしょうね。
「未完成」な素材の状態(生)を「完成」状態(アーティストの意図は別にして)
に「仕立てた」という点も・・・。
ネイキッドは1969年の音ですが
スペクター版は1970年の音という感じがします。
1970年は形式上、ビートルズ終焉の年でした。