2239．洗濯機と企業再編

　洗濯機を買いに近隣の家電量販店に出かけました。

　実家に住む母親が利用してきた洗濯機が老朽化したためですが、店
に着き困ってしまいました。というのも、現在はほとんど「全自動式」
だからです。母親は「全自動式」に抵抗感があり、「二槽式」を要求
しているのですが、これが・・・「ない」のです。

　ほとんどのメーカーは「二槽式」を生産していません。カタログも
すべて「全自動式」。ならば「全自動式」に・・・と勧めるのですが
やはりだめ。いったいなぜなのでしょうか。

　二槽式は、全自動式と比較すると機能は単純ですが、「分け洗いが
簡単」「汚れ落ちが途中で確認できる」などの理由で年配者や洗濯に
こだわる家庭に支持されているようです。

　母親も、汚れの程度や色付きの衣類など、「ある程度分類して洗い
たい」という「分け洗い」に対するこだわりが強いようです。

　さて、現在（2011年12月23日時点）二槽式を生産している（正確に
言えば小売店で販売されている、或いは在庫がある）国内メーカーは
Panasonic の子会社となっている三洋電機（正確にいえば三洋アクア
社）のみです。日立、 Panasonicのカタログは、すべて「全自動式」
でした。そこで“SANYO ”ブランドの二槽式洗濯機を購入したのです。

　この洗濯機はある意味貴重です。なぜならば、2012年 1月 1日から
「例の件」があるからです。三洋電機の営業拠点、生産拠点の看板が
“SANYO ”から“Panasonic ”に付け替えられるのです。また、既に
三洋電機は洗濯機事業（三洋アクア社）を中国のハイアール社に売却
しています。先週、量販店に下見に行った時には、まだ「三洋電機の
洗濯機のカタログ」が店頭に置いてありましたが、本日訪れた時には
すべて撤廃されており、「ハイアール社」のカタログに置き換わって
いました。



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