【写真:緑の絨毯@宗谷丘陵 2012年09月27日10時11分撮影】
宗谷丘陵に奥深く入れるようになったのは、道道 889号線の開通に
よるところが大きい。この道は現在、上苗太路川に沿って延びる道道
1077号線までつながっている。計画ではそこから南に延び、道道 138
号線の小石を経由し、道道84号線の石炭別までつながるはずであった。
しかし、近年の経済的情勢によりこの延伸は凍結された。
さて、このルートではいわゆる周氷河地形を目視することができる。
クマササのなだらかな緑の絨毯の中、裂け目が入っている箇所がある。
厳しい自然の中、何千年もの間で形成された姿だ。
ふと車を停めてあたりを歩いてみる。ときどき吹く強い風とともに
クマササがカサカサと揺れる。「すわっ、クマ出没!」。そんな緊張
感が走る。風が過ぎると、再びのどかなムードがそこに広がる。それ
がよい。
「白い道」から車を南方に走らせる。大岬(宗谷岬)との分岐点の
あたり。道道 889号線の中ではこのあたりの標高が高く、パノラマの
景観が広がる。丸山の通信施設と風力発電の施設が見えてくる。
風力発電の施設
その昔、このエリアは人をいっさい寄せ付けなかった。今こうして
道ができ、人工物が建築されている。それでも、太古の昔から脈々と
つながっている時間はとぎれることがなく続いている。ふとこの場所
に立ち止まってあたりの静寂さを五感で感じると、なにか太古の昔の
姿が脳裏に広がってくるようだ。
傍らのサイレージ
その場所で佇んでいると、てんとうむしくんの歓迎を受けることに。
指にとまった太古からの使者「てんとうむしくん」
「てんとうむしくん」が未来へ飛び去り一本の草に再びとまる
止まった時間をいつまでも楽しんでいたいが、どうやら、時が動き
始めたようだ。宗谷丘陵に2012年の別れを告げよう。
丸山の通信施設を再び眺める
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堀淳一さんの「地形図を歩く」系の著書では、
なんとその10年くらい前から紹介されています。
それまでは、車でもいろんなところに結構入り込むことが出来たのですが
一般観光客が多く入り込むようになってからは、
あちこちに進入禁止の看板が立てられ、立ち入り制限されるようになってしまいました。
丸山の自衛隊レーダー施設の直下を走る道も今では通行禁止になってますよね。
お。全角になりましたね。
道道 889号線と国道 238号線の間に林道があると
ききました。
通行可能であれば追って「調査」いたしたく。