1968．海援隊 「贈る言葉」（再）

　海援隊の「贈る言葉」。以前この記事でご紹介いたしました。この
曲について語る時は、ＴＢＳ系列のテレビドラマ『３年Ｂ組金八先生』
無しでは語れません。その『金八先生』ですが、本日 3月27日にファ
イナルが４時間枠で放映され、文字通りシリーズの幕を閉じることに
なりました。
　
　思えば、第１回シリーズが放映されたのが、1979年10月のことです
から、それから足かけ33年の超ロングランとなったわけです。『北の
国から』とともに私にとって印象に残っているドラマです。なぜ印象
に残っているのか考えてみました。それは、２つのドラマがいずれも
登場人物が演じる俳優さんとともに時を重ね成長するプロセスが感じ
とれるからでしょうか。そして、それを観ている私自身も同じように
年を重ねているわけでして、そのことが感慨をより深くしているのだ
と思うのです。

　「金八先生」は武田鉄矢さんにとって、まさに「うってつけ」の役
でしたね。武田さんは教育実習の経験もお有りとのことですが、実際
教職に就かれた武田さんを拝見したいとよく感じたものです。

　『金八先生』は不思議です。もちろんドラマですからフィクション
の世界なのですが、観ているうちに、演じている人が実際に存在する
人物に見えてきます。「虚構の世界と実像の世界が錯綜する・・・」。
そんな感覚を何度も覚えました。

　ここ数年、私自身気分が晴れないことも多くありました。しかし、
『金八先生』ファイナルを観て、第１回シリーズが放送された時代の
ことを思い出し、気持ちが原点に戻れる気がします。それだけ、この
ドラマは人間にとって大事なことをいろいろと教えてくれました。

　厳しい状況が続きますが、少しでも前を見て進んでいけそうな気が
します。







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