2009年 9月 9日に表題の音源が発売されたとほぼ同時に、わたしは
その音源を入手し、この約1ヶ月間何度も聴き続けました。とはいえ
“MONO BOX”と““BOX ”(いわゆる「ステレオ・ボックス)の合計
25作品(29CD)もの音源をすべてしっかりと聴くためにはこの
時間では不足です。まだしっかりと聴きとっていない音源もあります。
ともあれ、この記事で申し上げたとおり、特に“MONO BOX”の音源
については本当にオドロキの連続です。そういえば、かのジョージ・
マーティン氏は“09.09.09”のリリースの際に、このようにコメント
しています。
かつて私は「モノラルで聴いて初めて、あなたは『サージェント
ペパー』を本当に聴いたことになる」と発言したことがあります。
それはなぜかというと、彼らの全モノラル盤のリリースを通して
(つまり『ホワイト・アルバム』まで)、ビートルズ自身が聴い
て承認したのはモノラル盤だったからです。モノラル盤の制作が
終わると彼らはいなくなり、私がレコーディング・エンジニアと
一緒にステレオ・ヴァージョンをプロデュースするのです。今で
は考えられないかもしれませんが、当時はモノラルが主流だった
のです。今でも、あのパワフルさとあたたかみに私は愛着があり
ます。だから、今回のリマスターでも、モノラルのアルバムがリ
リースされることは喜ばしいことです。
う~む。「5人目のビートルズ」と称された方の貴重なお言葉です
ね。重みがあります。
今思えば、このように“09.09.09”の音源を享受することができる
理由のひとつに、ジョージ・マーティン氏が4人の才能を感じ取った
ことがあげられます。それはマーティン氏がビートルズに初めて会い
その音楽を聴いた瞬間に芽生えたものです。しかし、決定的な瞬間は
‘Please Please Me’を世に生み出したプロセスではないでしょうか。
デビュー・シングルの‘Love Me Do’に続く第2弾として‘Please
Please Me ’が検討された時、それはまだ「素材」の域を超えていま
せんでした。ロイ・オービソン風のメロウな曲調だったのです。マー
ティン氏はそこで彼らにこのようにアドバイスします。
退屈な曲だが、テンポを上げてもっといい編曲をつければ
使えるかもしれない。
このアドバイスをしたマーティン氏もそうですが、さらに驚異的な
のは、4人がマーティン氏の助言を素直に聞き入れ「あの」‘Please
Please Me ’を生み出したことでした。ハーモニカを取り入れたのも
この時です。かくして№1の曲がこの世にリリースされると同時に、
「4人+1人」の長い旅がスタートしたのです。
「もしあのとき・・・」という分岐点は、世の中にあまたあります
が、ビートルズがジョージ・マーティン氏と出会っていなかったら、
‘How Do You Do It’でデビューしていたら、そしてメロウな曲調の
‘Please Please Me’をリリースしていたら・・・。どのような展開
になっていたのでしょうか。
↑If this article is quite good, will you please click?
その音源を入手し、この約1ヶ月間何度も聴き続けました。とはいえ
“MONO BOX”と““BOX ”(いわゆる「ステレオ・ボックス)の合計
25作品(29CD)もの音源をすべてしっかりと聴くためにはこの
時間では不足です。まだしっかりと聴きとっていない音源もあります。
ともあれ、この記事で申し上げたとおり、特に“MONO BOX”の音源
については本当にオドロキの連続です。そういえば、かのジョージ・
マーティン氏は“09.09.09”のリリースの際に、このようにコメント
しています。
かつて私は「モノラルで聴いて初めて、あなたは『サージェント
ペパー』を本当に聴いたことになる」と発言したことがあります。
それはなぜかというと、彼らの全モノラル盤のリリースを通して
(つまり『ホワイト・アルバム』まで)、ビートルズ自身が聴い
て承認したのはモノラル盤だったからです。モノラル盤の制作が
終わると彼らはいなくなり、私がレコーディング・エンジニアと
一緒にステレオ・ヴァージョンをプロデュースするのです。今で
は考えられないかもしれませんが、当時はモノラルが主流だった
のです。今でも、あのパワフルさとあたたかみに私は愛着があり
ます。だから、今回のリマスターでも、モノラルのアルバムがリ
リースされることは喜ばしいことです。
う~む。「5人目のビートルズ」と称された方の貴重なお言葉です
ね。重みがあります。
今思えば、このように“09.09.09”の音源を享受することができる
理由のひとつに、ジョージ・マーティン氏が4人の才能を感じ取った
ことがあげられます。それはマーティン氏がビートルズに初めて会い
その音楽を聴いた瞬間に芽生えたものです。しかし、決定的な瞬間は
‘Please Please Me’を世に生み出したプロセスではないでしょうか。
デビュー・シングルの‘Love Me Do’に続く第2弾として‘Please
Please Me ’が検討された時、それはまだ「素材」の域を超えていま
せんでした。ロイ・オービソン風のメロウな曲調だったのです。マー
ティン氏はそこで彼らにこのようにアドバイスします。
退屈な曲だが、テンポを上げてもっといい編曲をつければ
使えるかもしれない。
このアドバイスをしたマーティン氏もそうですが、さらに驚異的な
のは、4人がマーティン氏の助言を素直に聞き入れ「あの」‘Please
Please Me ’を生み出したことでした。ハーモニカを取り入れたのも
この時です。かくして№1の曲がこの世にリリースされると同時に、
「4人+1人」の長い旅がスタートしたのです。
「もしあのとき・・・」という分岐点は、世の中にあまたあります
が、ビートルズがジョージ・マーティン氏と出会っていなかったら、
‘How Do You Do It’でデビューしていたら、そしてメロウな曲調の
‘Please Please Me’をリリースしていたら・・・。どのような展開
になっていたのでしょうか。
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今回の初期4枚のステレオ盤及び他リマスタ盤は世代によって意見がわかれているみたいです。某所のコメントとか見てて「ジェネレーションギャップ有」と感じました。
1.レコード世代(40歳以上)
初期4枚初ステレオ化は聞きなれているせいか概ね好意的。リマスタ効果も好奇心を誘う。BOXで買う人が多い。EMIさんのターゲット(笑)
2.CD世代(20代後半~30代)
初期2枚のセパレートは”擬似”であると抵抗有(でも買ってしまう)。次の2枚に関してはボーカルがセンタのステレオ定位で聴きやすいとの事。BOXも多いが個別に欲しい初ステレオ盤と中、後期の定番を買う人も多い。特に"Yellow Submarine"とか"Magical Mystery Tour"は前CDを持っていると重複で買うのを躊躇する傾向がある。
彼らは「1」とかCD版「赤盤」「青盤」とかの方が聞きやすい世代なのでしょう。
3.iPod世代
初期2枚はイヤホンステレオで聞くには辛いとの事。次の2枚はジョンとポールのボーカル・ダブルトラッキングで性格の違いが発見できたとの事。(←「ポールは2つのボーカルがキチンと重なる様に収録しているけどジョンはダブルトラッキングが必ずしも一致していない事にステレオ盤聴いて気づいた」そうです。我々は'If I Fell'とか'Any Time at All'とか昔から当たり前に思っていたのですが彼らはステレオ盤を初めて聴いて気づいたそうです)やはり買うのは後期の定番とパストが多いみたいです。イヤホンステレオで聴くのでリマスタの効果を聞き比べたい為前CDシリーズを持っていても重複で好きなアルバム買う傾向があるみたいです。
まだ、ステレオBOXを聴く余裕がないので・・・
(monoでいっぱいいっぱい)
すみずみまで聴いたわけではありませんが
80年代のCDともまた異なる「音」のようですね。
うまく言えませんがクリアというかなんというか・・・♪
極端なセパレーション・定位については気にならない世代ですが
やはり中央に音が無い空間があるのは違和感があるのでしょうね。
いろいろな意見があるのは好ましいことですね。
文化を感じます。
minoさんのコメントにて示していただいた内容を
とても興味深く拝読させていただきました。