【"JAPAN CUP 2004"から】
どのスポーツも競技の面と娯楽の面を兼ね備えている。ボウリング
も然りである。このことを前提として、今回は「プロフェッショナル
としてのボウリング」について、考察してみたい。
プロ・ボウリングが存在していることをどれくらいの方が認知して
いるだろうか。市場開拓に日夜尽力されている関係者の方がこの文章
をご覧になったら、激怒されるであろう。わたしのようにセンターの
一会員としてリーグに参加し、アマチュア団体にも所属していれば、
無論認知しているのであるが、世間一般の方はどうなのであろうか。
(この時点で「世間一般」と表現しているのが変なのかもしれない。)
プロ・ボウリングは「誰」に対して、「何」をアピールするのだろ
うか。ボウリング競技の深さは、投げてみて深く関わっていけばわか
ってくる。逆に言えば、そうでなければ非常に観ていてわかりにくい
競技である。「ボール」のこと、「ドレッシング」のこと・・・。タ
フなコンディションの場合、ロースコアのゲーム展開を見て「オレだ
って同じスコアが出せるさ」と声が聞こえてきそうだ。そんな声に対
して、「あなたはボウリングを知らないね」とばっさり切ってもよい
ものなのであろうか。アプローチという限られた空間で、まるで機械
のように正確に投球している自分を背中から観ているファンに対して
いかに自己表現すればよいのか、すべきなのだろうか。
プロとアマ、特にトップアマとの差は何であろうか。他のスポーツ
と比較して、この差が顕著にわかりにくいのがボウリングの「特性」
である。逆説的に言えば、「プロ」と呼ばれているボウラーの力量や
振る舞いが「商品価値」そのものになるはずなのだが、「自分はプロ
としての商品価値がある」と自信を持ち誇れるプロ・ボウラーが何人
いるのであろうか。
誤解して欲しくないのであるが、けっして「批判」ではない。プロ
ボウリングの発展を期待しているからこそ、協会内で真剣に考え方を
合わせ、プロ・ボウリングという「事業」におけるターゲットや市場
を選定し、商品は何かを考えその価値を高める努力をしながら、営業
活動に集中して欲しいのである。
ひょっとすると、プロ・ボウリング組織も対外的な障壁よりも内部
の「カベ」のほうが高いのであろうか。過去のしがらみ、常識、慣習
・・・。これら業界発展の阻害要因を「打破」することは簡単なこと
ではないが、今の状況をこのまま放置しておいたのならば、3年後は
どうなっているのだろうか。
センターに足を運んで競技を観に来てくれるお客様、潜在的に観た
いと思っているファンは、プロ・ボウリングに何を期待しているのか。
ボウリング用具のパフォーマンスが著しい進化を遂げている中、競技
の「本質」が見失われることにより、ボウリングそのものの深さが薄
れてはいないか。真の力(技術面・フィジカル面・精神力それに人間
力)があるものがトップに立つような環境になっているのだろうか。
◇◆◇
この記事は、『ボウリング・マガジン』誌の2006年10月号に
掲載されていた「すみ光保氏のコラム」に触発されて書いたものであ
る。
プロ・ボウリングに「光」があたることを切に願うばかりである。
落合監督が、初めはプロボウラーを目指していたのにブームが過ぎてしまい、食っていけないからって野球にしたってのは聞いたことがあるわけ。めちゃくちゃとりとめなし。
>中山律子さんの頃が、プロボウラーの絶頂期
そうなんですよ。プロボウラーといえば
今でも中山律子さん。
そのように考えられている方は多いと推測します。
そこにプロ・ボウリングの問題が内在しているんだと
思います。
落合監督の件についてもしかりです。
プロ・ボウリングを含め業界全体が
アグラをかいていたツケですね。
基盤であるボウリング場にしても
ノウハウを持たないいろいろなプレーヤーが
「儲かるから」と闇雲に参入したため
品質・サービスが低下。
その結果、オイルショックの頃に
ブームが去りました。
貴殿の言われます→→「プロボウリングという<事業>におけるターゲットや市場を選定し、商品は何かを考えその価値を高める努力」←←という考えに至っていないところが現実のようです。ここにわれわれの大きな問題があります。
今回の原稿で仲間から総すかんを食らっているのですが、貴殿のような論客がJPBAの事業本部にいてほしいと切に思います。
「プロ・ボウリング組織も対外的な障壁よりも内部
の<カベ>のほうが高いのであろうか」正に正解!!
ご覧いただき恐縮でございます。
と同時にありがとうございました。
ボウリングが大好きです。
この素晴らしさを世に広めたい。
そんな気持ちでいっぱいです。
すばらしいプロ選手がたくさんいます。
それら選手が活躍する「場」を誰が開拓するのか?
活躍できる「場」が増えれば選手もやる気が出ます。
そのいっぽう、人口を増やす必要があります。
ボウリングを認知していただくことが必要です。
「リーグボウラーの育成」「プロボウラー自体の
レベルアップ」は急務です。
協会はこれらをとらえ、トーナメント事業と
インストラクター事業を柱としています。
さらに「場」を提供する「場協会」との関係や
各種アマチュア団体との関係などなど。
業界発展のための課題はたくさんあります。
日本ボウリング評議会の記者会見の写真で
わたくしの先輩(某新聞社)が映っておりました。
その先輩とも6大学OBリーグで
「プロボウリング」について
どのように盛り上げていったらよいのだろうと
よく対話をしております。
問題解決するための手段(案)をコメント
できておりませんが
いろいろとアイディアを考えていきたいと思います。
「行動」できるかは、その「場」に立ち入ることが
できるか否かによりますので
「縁」に委ねたいと思います。
何せ、老骨に鞭打ってのPCなものですので失礼があったらしい。コメントを投稿するときはきちんとした自己紹介が必要なのだ! ネットの世界にはそれなりのマナーがあるのだ!と息子に叱られました。
貴殿が“本当にS本人からの書き込みなのか?”との不安をもたれたとSさまからも言われまして、本当に申し訳なく思っております。お許しください。
さて、業界もJPBAも小役も含めまして多くの問題点を抱えております。ご指摘のように要はパイを増やすことでしょう。
リーグ育成、プロのレベルアップ然りです。 ささやかな力ですがこれからも頑張っていきます。お力をお貸しください。 今月も「リーグ開発セミナー」を担当いたします。興味がおありでしたらそのテキストを郵送いたしますので住所をお知らせください。
下記はわたくしのメールアドレスです。
<XXXX@bmp2001.jp>
【ご返信】
たいへん恐縮でございます。
今回、MSさまの書き込みと
大学の先輩であるS氏の取り計らいで
このように「つながり」ました。
このご縁を大事にしたいと存じます。
ありがとうございました。
【お詫び】
実名で書き込みをいただきましたが
「私的ブログの場」ということで
いろいろな方がご覧になります。
従いまして、個人を特定するような「情報」を
勝手ながら一部加工させていただきました。
なにとぞご了承くださいませ。
なお、いただいたメッセージの原文は
そのまま保存しております。
今後、プライベートな情報交換の場合
ご連絡いただいたメールアドレスをもとに
わたくしもメール・アドレスを
お知らせいたしますので
e-mailにてご連絡させていただければ
幸甚でございます。
まず始めに不特定多数の掲示板ではありますが自己紹介もなく自分勝手に意見を書き込んだ事ことをお詫びいたします。
現在の状況を見るところ、JPBAには改革が必要とされると思います。ラバー様、MS様のやり取りを拝見させていただいたところまさにその通りだと思います。
プロボウリングの絶頂期を過ぎ、このような現状を作ってしまった協会に対して残念な気持ちでいっぱいです。ファンあってのプロスポーツ、そのためには様々な新しいアイディアを元にすすめていく大切さが必要だと思います。過去のしがらみ常識にとらわれている事業本部を見てみるとラバー様の言われる3年後は闇です。
記事から約1年、去年と劇的に変わった事が見られないと私は思います。すこしずつ変えていくよりも革命的な変更を望んでいかなければいけない状況に自分達を追い込んでいるJPBAに見えてしまうこのごろです。
JPBAが良く変わっていってくれることを心から願っている者の1人です。同じ目標を持つ者として是非意見交換などをラバー様と出来ればと思いコメントさせていただきました。以下のメールアドレスにご連絡いただければ幸いです。
pcgxr7z@hotmail.com
はじめまして。
らば~そうるでございます。
お越しいただき、貴重なコメントを
頂戴いたしました。
さらに、いろいろなご配慮までいただき
まことにありがとうございます。
ご意見等、気楽にコメントしていただければ
幸いです。
詳細につきましてはご意向に従わせていただきます。
別途、ご連絡させていただきますので
よろしくお願い申し上げます。
これは個人的な意見ですが、今のプロボウラー、協会(無論全員ではありませんが)を見ていると典型的な"長いものには巻かれろ"、"先輩の言うことが絶対だ"と言う状況に見えます。個人的なアイディア、意見を言いたくても言えない状況、それが当然のようになってしまっているような事が感じられます。それ自体がJPBAを駄目にしているのかなぁと思います。
私はそれ自体に正直賛成できません。今までのやり方で現状に至っているのであらば、そのやり方を変えるのが上策だと私は思います。JPBAを真っ向から批判と取れる意見だと思いますが、ラバー様と同じくJPBAがより良くなっていって行くためには真剣に取り組まなければならない課題だと思います。
以下、すこし長くなるかもしれないので消していただいても結構です。
また最近良く耳にする"謙虚"、プロボウラーは常に謙虚でなければならない。と指摘する方々が多いと思います。国語辞典でその意味を調べると、"控えめで、立場に関係なく素直な態度で人に接するさま"と書いてあります。
それはどういうことなのでしょうか?波風を立てないで先輩プロの言う事を聞き入れ、それに不満を持つことなく取り入れる事なのでしょうか?
それでもいいのかもしれません、平凡に人生を送る格差社会ではその道を取るのがいいのかもしれません。でもちょっと待ってください、それのどこに"立場に関係なく素直な態度で人に接するさま"があるのでしょうか?立場から物事を自分の思うように言っているだけではないでしょうか、またそれを受け入れる相手だけが謙虚でなくてはならないのでしょうか?
これでは何も変わりません、私は今のJPBAには誤解されている意味での謙虚さは必要ないと思います。こう言う事こそが見直されなければならないと思います。
だいいち"謙虚になれ"、"謙虚でなくては"と言われたり、自分に言い聞かせたりする事こそが一番の問題なのではないでしょうか。謙虚さは自然に考えることなく個人が表現するものではないではないかと思います。
説明が下手な私の意見と変わらない記事を見つけました、私もこれを読んだ時には関心を持った記事です、もしよろしければ読んで見てください。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20070521/125297/
1人で何が出来るか?重要な問題だと思います。ただ例は違いますが捕鯨禁止運動IWC、でさえ今や世界的問題として取り上げられている国際的協議も、始めは少数の大学生が1940年代に始めたものです。私はプロボウリング協会が今の状態であるのが悲しいです、さらに前進できるようたとえ1人でも努力したいと思っています。
いろいろ偉そうなことを書いてしまった私は不謙虚ですね、読んでくださった方のなかに、"それは違うぞ"と思われる方々のコメントでも受け入れるつもりです。長々と呼んでいただいた方々ありがとうございます。またJPBAを批判するつもりで書いたわけではありません、良くしたいと思う気持ちから書いたものです、なにとぞご理解の程お願いいたします。
なかなか深いテーマですね。
「謙虚になれ」という声があるとすれば
それは、現在反対の状況になっていることが問題
であるから・・・ということも推察されます。
「謙虚」の反対語は「不遜」ですが
「不遜」である状態が蔓延しているのであれば
それは問題ですね。
ただ、誰が誰に対して「不遜」なのか。
それは事実として捉える必要があると思います。
また、協会の目が誰に対して向いているのか。
これもあらためて捉える必要があるのではないで
しょうか。
「え。お客様に決まっているでしょ。」
そうですね。
それでは、お客様って誰なのですか。
この当たり前のことから真剣に突き詰めていく
ことが今後に向けての第一歩だと思います。
わたしは
「相手の話すことを聴くこと」
「自分の考えを相手に伝えること」
の難しさを日々感じながら
この2点を自分ができるようになれたらな
と思い実践しております。