【写真:ヌプントムラウシ温泉 2003年10月18日09時43分撮影】
北海道・大雪山中にある秘湯、「ヌプントムラウシ温泉」。1993年
に初めて入った。その時にはもう現在のような設備(ログハウス風の
脱衣所と木枠の湯船)が出来上がっていた。それ以来、毎年のように
ここへ向かおうとチャレンジするものの、林道通行止のためことごと
く壁に跳ね返されてきた。今回(2003年)はどうだろうか。
道道 718号線を屈足からひたすら北上、トムラウシの集落を経由し
「曙橋」へ到達する。ここまでは来れるのだ。問題はこの後・・・。
曙橋の手前を右折、ゲートは・・・開いていた。しかも途中の工事
もなさそうだ。「今年は行ける。」と思わずガッツポーズだ。
自然のパワーを感じさせる噴泉口
ひさびさのため、温泉に入る目印のヌプン小屋を見落とす。引き返
し、小屋の前のスペースに駐車。あった。一本橋が。ログハウスも木
枠の湯船も見えてきた。誰もいない。脱衣所をやり過ごし噴泉口へ。
「ゴボゴボ」と自然の叫びを上げながらお湯が勢いよく出ているでは
ないか。初めて見てから10年経つ。しかし、勢いは変わっていない。
自然のパワーである。
湯温調整用のバルブが2つとも閉じていた。湯に触れてみると少し
ぬるく感じたので、源泉バルブを開き、熱めにする。あたりはクマの
出没地帯。単独行動でお湯に浸かっているため、風音で草が「カサカ
サ」と音をたてると思わず「ぞっ」としてしまうスリル感がある。歌
を歌いながら、ずっとお湯に入っていた。ちなみに今回は、温泉卵用
の「卵」を忘れてしまった。噴泉口から流れ出る「湯の川」の両側に
は、濃い緑色の沈殿物が堆積している。ヌプントムラウシ川に流れ出
る池のような湯だまりでは、この沈殿物がさらに大量に堆積しており
あたかも「緑の池」の様相を呈していた。
噴泉口 →Click
湯の質は不明であるが、硫化水素系と推察する。無色透明だ。つる
つる感は無い。ほんの少しだがしょっぱさも感じた。このような野性
味あふれる所で時間を気にせずに温泉を楽しむ・・・。
なんと贅沢なことであろうか。
「林道を奥深く入る秘湯の趣き--(ワイルド)--」
【新得町】ヌプントムラウシ温泉
■泉質 :不明(硫化水素系か)
■泉温 :不明(噴出口の様子から100℃近い)
■湧出量 :不明(噴出口からゴボゴボと)
■pH :不明
■湯の特徴:・やや卵系の香り
・無色透明
・つるつる感なし
■料金 :無料
そして浸かりながらまた「あの歌」歌うぜ。
わっかい娘が♪ぬっぷん♪って歌うぞ!
健康のために歩きなよ。
ダートなんて、ダーっと走っちゃえばいいんだよ~。
さむ~ぃだろ~。なんなんだ~、この雰囲気は~♪