2106．８月１２日に思ったこと

　1985年 8月12日18時56分23秒。私たちは、このときに起きたことを
忘れてはいけないと思います。この「事故」について、毎年この日に
その時々に思ったことを記しています。

　あのときからも、さらに科学技術が発達し人類は２０世紀において
目覚ましい物質的成長を遂げてきました。そして２１世紀を迎えはや
11年めになります。物質的成長を遂げてきた人類の内なる状態、精神
的な状況はどうなっているのでしょうか。物質を取り巻く外的環境は
どのようになっているのでしょうか。何か不穏な変化を感じます。

　不穏な変化の原因はわかりません。歴史上、人類は様々な変革期を
経験してきました。そして、現在・・・。日々日常では感じ取れない
のかもしれませんが、後年歴史の授業で「2010年から2030年に・・・」
と語られることが起こることでしょう。

　今日、横浜の自宅を外出し東京のオフィスに出勤していると、14時
前に自宅から携帯電話に連絡がありました。

　停電

　もっとも、この停電は横浜市磯子区と港南区の約18,600軒が影響を
受けたもので、ごく一部のエリアのためか、ニュースで大きく取り上
げられることはありませんでした。原因は変電所設備のトラブルとの
ことです。このエリアに住み26年になりますが、こんなことは初めて
です。それが何かの予兆のような気がしてなりません。

　昨今、電車を利用するにつけ「車両・設備系のトラブル」でダイヤ
が乱れることに遭遇する機会が増えました。先の停電のエピソードと
合わせ、モノを造るだけ造った人間がそのメンテナンスに追いついて
いない恐怖を感じます。運用するための時間は「待ったなし」ですが
もしもメンテナンスが不十分な状態だとすれば、いずれ大きな災害が
発生してもおかしくありません。

　電力供給、輸送機関の例を取り上げましたが、それだけではありま
せん。サービスをデリバリする前の点検、モノを市場へ供給する前の
検査など、あらゆる産業分野でいえることなのです。点検や検査は、
機械でできる部分もありますが、最終判断を下すのは人間なのです。



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