2769．BRIAN POOLE AND THE TREMELOES ‘TWIST AND SHOUT’

　歴史における人物の「評価」は難しいものです。

　世界的に「ビートルズを蹴った愚かな男」として、デッカ・レコー
ドのディック・ロウは「評判」となっています。その理由は、1962年
元旦、あ。イギリスではそのような呼称はありませんよね。 1月 1日
に行ったオーディションで、ビートルズを不採用と判断したからです。

　果たしてそれは事実だったのでしょうか。

　その後（ビートルズが輝かしい躍進を遂げた段階での）彼の発言や
他の当事者、あるいは第三者の発言から、「定説」通りではなかった
ことが示されています。詳細は別の機会に委ねることとして、その時
採用されたのは（ドゥルルルルル…＝ドラム・ロールの音）「AKB 48
チームＫ…」もとい、ブライアン・プールとトレメローズでした。

　なぜトレメローズが採用され、ビートルズが不採用になったのかは
ともかくも、興味深いことがひとつあります。それは両グループとも
あの‘Twist And Shout ’をカヴァーしレコードとして発売している
ことです。ビートルズのそれは有名で、誰もが一度聴いたことがある
のはないでしょうか。では、トレメローズのそれは…。




　

　いかがでしょうか。トレメローズの音楽を、すべて聴いたわけでは
ありませんが、この曲を聴く限り、安定していますね。ビートルズが
デビュー当時「荒削りで原石」のイメージであったのに対して、トレ
メローズは「できあがっている」感じがします。きわめてポップだと
思いませんか。これも一つの持ち味ですね。


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