らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

2681.西田佐知子 「涙のかわくまで」(再)

2013-03-09 | 11.Music
 私にとって、昭和の歌謡曲は一度聴いたらその旋律や歌詞が記憶に
残るものが多いと感じています。歌謡番組の名司会者、玉置宏さんは
「歌は三分間のドラマ」とよく表現しました。「流行歌」という語が
あるように「簡潔でわかりやすい」。記憶に定着している背景には、
そのようなことがあるのでしょうね。

 さて、今回は西田佐知子さんの「涙のかわくまで」をご紹介いたし
ます。過去にこの記事でもご紹介いたしましたが、今回はその音源を
お聴きになってみてください。

 「涙のかわくまで」は1967年12月27日にポリドール・レコードから
リリースされました。従って、実際にセールスが伸びたのは翌年1968
年だったのですが驚くなかれ、この曲は1967年の紅白歌合戦で歌われ
たのです。昨今のミュージック・シーンでは、「その年の春から秋に
かけ楽曲をリリースし聴衆への浸透と同時に紅白で披露する」という
パターンが多いと認識していますが、「涙のかわくまで」のセールス
戦略は非常に珍しいと思います。

 当時、シングル・レコードは1枚 330円。1967年の暮れにリリース
ということですから、私がこのレコード(おそらく父親が購入したの
でしょうか)を自宅で手にしたのは、1968年のことだと推察します。
ジャケットの裏側に歌詞とともに「楽譜」が掲載されていて、様々な
記号を珍しげに眺めていました。今思えば、このことが音楽への興味
を抱くおおきな契機になったのだと思います。

 子どもの興味は親から与えられるものではなく、自分自身で感じる
ことなのだ…としみじみと感じ入る次第です。






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