翌日、里親さんは、ぐれ(おもち君)を
すぐに病院に連れて行って下さいました。
先生の診立ては・・・
そけいヘルニアの可能性が高い。
それもかなり出ている感じなので早く手術をした方がいい。
今週金曜に、レントゲンで腫瘍(ガン)かヘルニアかを判断し
ヘルニアならその日のうちに手術する。
・・・・と言う事でした。
どうか腫瘍(ガン)ではありませんように。
もしヘルニアであった場合
手術をしたら完治しますように。
そんな祈る気持ちで金曜まで過ごしました。
里親さんは、そんなシコリを見つけられなかった私を
責めることなど一切なく
「いつも甘えてお腹を見せてくれるおもちに感謝です。
そうでなかったら、あちこち触らないので
私もシコリに気付かなかったと思います。
元気になってくれる事を信じて
金曜の手術頑張ってきます」と
涙が出るようなラインが送られてきました。
そして金曜日、里親さんからの手術の結果を
今か今かと待ちました。
どうか悪い病気ではなりませんように。
なにごともなく、無事手術が終わりますように。
すると夜
里親さんから待ちに待ったラインが!!
見るのが怖くて開くのが怖かった。。。
すると・・・・
なんと・・・
腫瘍(ガン)ではなく
ヘルニアでもなく
単なる「脂肪の塊」だったそう。。。
ええ~~~~~脂肪の塊???!
確かにぽってり体形ではありましたが。
もうホッとして、気が抜けて、安心して
・・・涙が出てきました。
ああ~~良かった!!
本当に良かった!!!
動物病院の先生が「野良でこんな性格の良い子は
初めて見た」と言われるほど
病院でも、先生にも看護師さんも恐がらず
お利口さんだったようです。
退院後、カラー姿のグレを
先住猫さんが怖がったり
グレが縫ったところを舐めすぎて
出血し、縫い直すという
アクシデントもあったようですが
抜糸も終わり
カラーも外し
やっと日常に戻った2頭。
里親さんから送らてきた写真を見て
心から安堵しました。
あのまま外に居たら・・・
こんな姿を見るは出来ませんでした。
私は保護活動10年と偉そうに言ってますが
いろいろ奥を知れば知るほど
簡単に保護出来なくなっている自分がいます。
最初の頃は「〇〇に弱った猫がいる」と聞くと
何も考えず現場まで飛んでいきましたが
今は、先の事を考えてしまう自分がいて
簡単に動けなくなってしまいました。
グレはたまたまとんとん拍子にうまくいきましたが
もし保護した子が
感染症を持っていたら先住猫にうつしてしまうのでは?
大きな病気を持っていたら医療費はもちろん
自分がずっとお世話が出来るのか?
自分にもし何かあったら、残されたネコ達はどうなるのか?
ミニのことがトラウマで、愛猫を亡くす辛さに耐えられるか?
いろいろ考えてしまい
保護を躊躇する事が多くなり
そんな自分を責め
自己嫌悪に陥ることも。。。
自分の限度を超えてしまってはボランティアではない。
ある程度のところで線引きすることも大事・・・と
会の代表に言われた事がありますが
今回のグレの保護は
もう一度自分の「保護活動」の在り方を見つめ直す
良いきっかけになりました。
とにかく今は
自分の出来る事を
出来る範囲で
頑張ろうと思います。
外猫の白黒ぷーちゃんは
グレがいなくなっても
元気そうに
庭でのんびり日向ぼっこしています。
相変わらず触ろうとすると逃げるけど・苦笑
早く暖かくなりますように。
外猫たちの為にも。
※久しぶりの猫の話し、読んで下さりありがとうございます。