今回は発達障害について、少しお話させていただきます。近年は発達障害、特に大人の発達障害が注目されてきております。電話相談でも恐らく発達障害であろうパートナーを持つ、配偶者の方からのご相談、また、ご本人からのご相談が度々あります。
発達障害といっても、その方によって生きにくさや能力の偏りは様々だと思いますが、代表的なこととして、コミュニケーションがうまくできない、ということが上げられるかと思います。
相手の気持ちがよくわからない、理解できないことが多く、相手に不快な思いをさせてしまったり、傷つけてしまったりすることが多々あって、ご本人もコミュニケーションがうまくできないことから落ち込んで、苦しむケースもよくあると思います。
特に社会に出ると、学生の時より高度なコミュニケーションが求められることが多いため、職場でうまくいかず、苦しむ方が多いのではないでしょうか。
ただ能力の偏りは多かれ少なかれ、誰にでもありますよね。それが仕事を続けられないほど影響が大きい場合、また日常生活(家族や友人関係)にも大きな支障を来す場合は、障害として認識されるのでしょう。
私にとっても発達障害は他人事ではありません。診断は受けていないものの、家族が恐らくそうであろう、と考えているからです。長年、どうしてこの人はこんな行動や言動をとるのだろう・・ずっと疑問に感じたり、思い悩んできました。ある日、大人の発達障害についての記事を読んだとき、霧が晴れるかのように、不可解なことがわかるようになったことがありました。
ただ、知識として頭で理解はできても、実際に日々コミュニケーションしていく上では、なかなか感情的に、その人を受け入れることが、なかなかできないのが現実です。なんで、どうしてそんなことをするのか・・理解できなかったり、不愉快な思いをすることも多々ありますし、将来の不安ははかりしれません。
でも電話相談でご本人からのご相談を受けると、本人も不安で死にたくなるくらい苦しんでいるケースもありますし、なかなかご本人への行政や民間の支援も十分に行き届かず、一人で苦しんでおられるのです。
電話相談では直接的な支援をすることは難しいですし、限界もあるので、行政や民間の支援体制がもっと充実したものになることを切に願ってやみません。
Notre Plaisir 野崎るみ花
Notre Plaisir(ノートルプレジール) - ホーム -
レンタルスペース (notreplaisir-nagoya.com)