私の備忘録として、あらすじをかいて行きます。長くなりそうです。
森本覚丹 訳 「フィンランド国民的叙事詩 カレワラ」 講談社学術文庫
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妻を亡くした、イルマネリンはひどく悲しみ、黄金と銀とで妻を鋳造します。しかし添い寝してみると冷たかった。
イルマネリンは、ポホヨラに出かけ、妻の妹を新なる妻として迎えようとしますが、拒否されます。仕方なく力ずくで連れ帰りますが、ひどく軽蔑され、怒った彼は、その乙女をカモメに変えてしまいます。
家に帰って、ポホヨラの人達は、サンポのおかげで安楽に暮らしていると話すと、ワイナモイネンは、サンポを奪いに行こうといいます。
<第三十九章~四十一章>ポホヨラ遠征・梭魚と竪琴
ワイナモイネンとイルマネリンは、初め陸路で橇に乗ってポホヨラに向いますが、途中で「私に乗ってくれる人が居ない」と泣いている舟に出会います。それで舟に乗り換えます。しばらく行くとレミンカイネンに出会い、レミンカイネンも同行することとなります。
舟でしばらく行くと、大な梭魚の上に乗り上げ、動けなってしまいました。まずレミンカイネンが剣で突きますが、湖水に落ちそうになります。イルマリネンが髪を摑んで助け上げます。今度はイルマリネンが魚に剣を打ち付けると、刀は折れてしまいます。ワイナモイネンは、「今や大人が必要なり」と云って剣で刺し魚を引き上げます。魚は、乙女らに料理させ、顎骨や背骨で竪琴を作ります。
さて、その竪琴を、多くの人が弾こうとしますが鳴りません。ワイナモイネンが弾き歌うと、歓喜の調べが流れ、森や水辺の全ての民、動物が聴きにきた。コダーイの『ワイナモイネンが音楽を奏でるとき』は、雰囲気がでていますね。
<第四十二章~四十四章>サンポ戦争
ワイナモイネンは、ポホヨラにたどり着き、ポホヨラの女主人ロウヒにサンポの半分を分けてくれるよう頼みます。拒否されると、竪琴で演奏し、喜ばせ、眠らせてしまいます。そして、サンポを舟に乗せ逃走。
しばらく行くと、安心しきったレミンカイネンが喜びの歌を唄おうといいます。ワイナモイネンは、まだ早いといいますが、唄ってしまいます。その歌で、ポホヨラの人達は目を覚まし、追跡の兵を送ります。
ポホヨラの女主人は嵐を起こし、ワイナモイネンの竪琴を湖に失ってしまいます。彼女は、大きな鳥の翼に乗って舟を襲います。そしてサンポを爪にかけ落とし粉々にしてしまいます。
ワイナモイネンは喜びます。サンポの破片は、カレワラの岸に着き種となり、カレワラの富となりました。
サンポってなんだ! 魔法の挽臼だそうです。麦や塩や銭を挽きだすそうです。
もともと、イルマリネンが作ったものだから、もう一つ作れば、こんな戦争しなくてもよかったのに・・・・
竪琴は、その後、樺の木を使って新しく作ります。