今日は、早起きをして大学病院へ。それでも道路は混みあっていた。妻は運転席でぶつぶつ。ぶつぶつ言っても混雑は解消しない。そういえば大昔、私が車で通勤していた頃、空跳ぶ自動車になって、渋滞の車の上を飛び越せたら良いなと思ったものだ(笑)
病院の長い廊下を歩いていたら、私達の前を行く老人が、前につんのめって倒れそうになった。隣りを歩いていた息子さんらしき人が素早くサポートして事なき済んだが、怖い。妻は、つま先が上がらなく引っかかるのだと言う。クワバラ、クワバラ
永井路子著作 『この世をば 上』 新潮文庫
大河ドラマを観ていて、再読だけれど、この小説を読んでみたくなった。取り合えず上巻だけを借りて来た。
藤原道長が左大臣・源雅信の娘・倫子と結婚する所から始まる。寛和の変の事は回想としてさらっと書いてあった。これにより一条天皇が即位し父藤原兼家は摂政に就任。道長は左大臣の所へ婿入りする事で、のんびり屋の三男坊も多少は出世するのだ。そして倫子が妊娠、出産前に元左大臣・源高明の娘・明子を二人目の妻とする。なんたる事だ。
まひろなんて人は出てこない(笑) 倫子とは仲睦まじい夫婦関係だったようだ。明子は声の美しい風の精。
のんびり屋で、あまり出世には興味のない道長も、政界のドロドロの中で少しずつ成長していく。父の死亡。兄道隆の傲慢な政治。道隆が糖尿病で死に、次兄の道兼が疫病で急死すると、政界のトップ関白の座は、道隆の息子・伊周か道長か。中宮定子は伊周を推すが、一条天皇の母親詮子は道長を推す。そりゃ無理だろう。母親よりも愛妻の方が良いんだ! 結局、詮子のごり推しで…
此処で上巻は終わる。
大河ドラマは、見ていても分かり難い。登場人物の相関関係などはこの小説では図にして書いてあったが、それでも分かり難い(笑)
あれ、ここは枕草子から引用したのでないか・・とか。平安時代の貴族の結婚生活はこんなかとか。興味深い一冊。
この小説のお気に入り度:★★★★☆
最近の「本と雑誌」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事