Runrun日記

百人組頭仁義

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昨日は、庭の剪定をして貰った。
幾分、庭が広くなったような気がする。
サザンカの蕾が膨らんできた。

今日も、未だ蒸し暑い。
現役のサラリーマンだった頃は、夏のスーツから冬のスーツへ着替えた頃だというのに。
秋なくして、一足飛びに冬になるんだろうか。



井原忠政著作 『三河雑兵心得拾壱 百人組頭義』 双葉文庫

家康天下取りのエピソードを織り交ぜて、百姓出の侍が出世して行く模様を描いています。

現場一筋で戦って来た植田茂兵衛も家康の近く馬廻役として勤めますが、イマイチしっくり行きません。現場の職人が急に事務職とか、最近ならITとかDX担当と言われても鬱になるのが関の山だよね。家康もそれを察してか、鉄砲百丁を統べる侍大将にすると言います。喜ぶ茂兵衛だがそんなにうまくは行きません。人事に横やりが入るのは昔も今も同じ。鉄砲百丁部下300を統べるのは同じだが足軽大将の身分のままだった。妻寿美は怒る。夫の出世を待ちわびているのは今も昔も同じ?<出世と縁のなかった私の妻はどう思っているのだろう?>

新しい寄騎や足軽300人を迎え、新しい苦労が始まります。ま、現代の会社員と置き換えてみると面白いですねエ(笑)

さて家康は、秀吉に頭を下げたものの北条、伊達と関係が微妙。

またまた綾女が出て来ます。何で綾女が生きていることを茂兵衛に隠すんだい!そんなに寿美が怖いんかい!綾女も茂兵衛の事が好きで堪らない!

本多平八郎の娘於稲が家康の養女となって、真田信之のもとに嫁ぎます。家康の娘が北条に嫁いでいるのでこれで円満な和平が…。ところが名胡桃城事件が起こります。これが引き金となって北条攻めが始まります。

本多平八郎が娘於稲の婚姻で大慌てする下り。表裏比興の者と云われる真田昌幸の策謀。無理難題を押し付けられ困惑する茂兵衛。コミックに描かれていて面白い。

この小説のお気に入り度:★★★★☆

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