この本は、上/下巻 に分かれている。
上巻は、若き日の菅仲と鮑叔の話。斉の大夫の三男・鮑叔は周都・洛陽へ修行に出る。そこで、逆境の人・菅仲と知り合う。互いに認め合い、助け合い、各地を巡り見分を広め、商いをしたり、恋をしたり・・・。斉に帰る鮑叔は菅仲を誘い、ともに斉に行くことのなる。
下巻は、斉王の王子に仕える、鮑叔と菅仲の話。二人は、違った王子に仕え、やがて王座を巡って争うようになる。鮑叔が守った王子が王位につき、菅仲は敗れるが鮑叔に推挙され新しい王・桓公の宰相となる。菅仲は、桓公を覇王に押し上げた賢臣という物語。
鮑叔と菅仲の友情とか、菅仲の賢臣ぶり、政治感覚が読みどころ?
歴史をたどるだけの小説ならばつまらない。菅仲がどんなに立派な政治家であっても、中国の春秋時代は乱れ続ける。
この小説の、私のお気に入り度:★★★☆☆
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