逢坂 剛 著 「重蔵始末(六) 蝦夷篇 北門の狼」 講談社
いよいよ本シリーズも山場、蝦夷篇となった。
1798年に近藤重蔵は、択捉の地に「大日本惠登呂府 寛政十年戊午七月」と書かれた木柱を立て日本領を主張した。
1855年の、日露和親条約で日本領として認められたが、1945年の敗戦で、ロシアに実効支配されてしまっている。
当時の蝦夷には、ロシア船が出没し、交易や領有権争いが問題になっていたようだ。蝦夷を統括していた松前藩の優柔不断な対応に不満を持つ重蔵は、幕府の蝦夷巡検使として、蝦夷地に赴く。
当時の北海道は、どんな所だったのだろう。
この物語では、重蔵は、松前から北海道の南海岸沿いを通って、国後・択捉に達する。
熊や狼に襲われたり、襟裳岬の断崖の下を苦労して歩いたり、渦巻く潮の流れ・・・
アイヌの人たちとの関わりや、ロシア人との戦いもあって、・・・
やっぱ、女賊りよが脱獄し復讐にあらわれる
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