前回のWBCはほぼ完全スルーだった私ですが、今回は断然楽しめました。
なんてったって、ある時はトーマスがキューバ打線を粉砕すれば、わずかの間とはいえ檻に在籍したサイモンがいるオランダが大金星。
金星と言えば、コリンズ・チャイナのWBC初勝利、パスクチ・イタリアがセラフィニの好投でカナダに勝ったことも忘れちゃいけません。
加えて、ボカチカ・プエルトリコとズレータ・パナマの熱戦も光りました。
パ・リーグ世界最強。
今頃、デニーが谷中と小野寺をボストンに呼び寄せようと必死になってるんじゃないですかね?
ともあれ、日本の連覇で幕を閉じた今回のWBC。
昨日は日本中が世界一だ世界一だと騒ぎ立てたことでしょう。
ただ、ふと思ったのです。
日本野球は、いつまで「世界一」と言えるのだろう? と。
オリンピックから野球がなくなり、次のWBCは、おそらく4年後の2013年。
それまでは、日本が世界一、と言われるのが筋と言えば筋です。
ですが、おそらくそうはならないでしょう。今年の秋には、別のチームが世界一だなんだと騒がれるのです。
カンの良い方は、もうお分かりでしょう。米国にあるチームがほとんどのリーグで、「ワールド・シリーズ」とやらが開かれて、それに勝ったチームが、「世界一」を名乗るのです。
それが米国、あるいは米加両国だけの話なら、まだいいとしましょう。
非常に残念で、かつ疑問を感じるのは、我が日本のメディアですら、米加2ヶ国のみの優勝チームを平気で「世界一」と呼ぶことなのです。
自分たちの国のチームが、参加権すら与えられていないチャンピオンシップを、なぜ「世界一」決定戦のように語ることができるのか?
そこには商業的な理由があるとは思いますが、日本国民として、どうにも不思議でならないのです。
確かに、日本代表は国・地域別対抗戦で優勝しました。これは紛れもない事実です。
ですが、祝賀ムードに水を差すことになるのを覚悟で、あえて言いたい。
どこかの国に与えられたルールの中で戦って勝ったとしても、真の意味で世界一になったとは言い切れないと。
その理由は簡単です。世界一を決めるシステムを決められないから。
誰かが決めてくれたシステムの中で一番になったとしても、システムを決める人が別の基準を持ち出せば、それでおしまいなのです。
米国はWBCで勝とうが負けようが、自分たちで誰が「世界一」なのかを決める権利を持っている。残念なことに、そこに異を唱える日本人は決して多くない。
それが変わらない限り、WBCで必死になったとしても(それはそれで素晴らしいことなのですが)、日本が「世界一」になる日は来ないのです。永遠に。
では、どうしたらいいのか?
簡単に言ってしまえば、世界一を争う立場から、世界一を決める立場に移るということになります。
そこで、ホンモノのワールドシリーズです。Real World Series、RWSと略しましょうか。
国・地域別代表はMLBがやってるので、クラブチームの世界一決定戦を行うために、日本球界が尽力すべきなのです。
もちろん、日本だけが呼びかけて、RWSが実現するとは思いません。ここでも、残念ながらカギは米国が握っています。
ですが、極端な話、米国だけがそっぽを向いていても構いませんよ、ぐらいの気持ちで取り組むのはアリです。
アメリカがダメでも、世界には国内リーグを持つ国・地域が少なからずある。
それらのチャンピオンを呼び寄せられれば、世界一決定戦の体裁は整うのです。
幸い、日本にはアジアシリーズという貴重な大会があります。これをベースに、拡大していけばいいのです。
簡単なことではありませんが、成功すれば、米加両国にとっても無視できなくなる。
そうなれば、世界の強豪が頂点を目指して戦う、WBCとは異なる舞台が、日本主導で整ったことになります。
あとは、そこでの主導権さえ握っていれば、日本が真の意味での「世界一」になるのです。
今はまだお祭り騒ぎでいいかと思うのですが、冷静さを取り戻した時に、今の日本球界の指導者たちが、世界での発言権とイニシアチブを得られるよう努力することを切に望みます。
なんてったって、ある時はトーマスがキューバ打線を粉砕すれば、わずかの間とはいえ檻に在籍したサイモンがいるオランダが大金星。
金星と言えば、コリンズ・チャイナのWBC初勝利、パスクチ・イタリアがセラフィニの好投でカナダに勝ったことも忘れちゃいけません。
加えて、ボカチカ・プエルトリコとズレータ・パナマの熱戦も光りました。
パ・リーグ世界最強。
今頃、デニーが谷中と小野寺をボストンに呼び寄せようと必死になってるんじゃないですかね?
ともあれ、日本の連覇で幕を閉じた今回のWBC。
昨日は日本中が世界一だ世界一だと騒ぎ立てたことでしょう。
ただ、ふと思ったのです。
日本野球は、いつまで「世界一」と言えるのだろう? と。
オリンピックから野球がなくなり、次のWBCは、おそらく4年後の2013年。
それまでは、日本が世界一、と言われるのが筋と言えば筋です。
ですが、おそらくそうはならないでしょう。今年の秋には、別のチームが世界一だなんだと騒がれるのです。
カンの良い方は、もうお分かりでしょう。米国にあるチームがほとんどのリーグで、「ワールド・シリーズ」とやらが開かれて、それに勝ったチームが、「世界一」を名乗るのです。
それが米国、あるいは米加両国だけの話なら、まだいいとしましょう。
非常に残念で、かつ疑問を感じるのは、我が日本のメディアですら、米加2ヶ国のみの優勝チームを平気で「世界一」と呼ぶことなのです。
自分たちの国のチームが、参加権すら与えられていないチャンピオンシップを、なぜ「世界一」決定戦のように語ることができるのか?
そこには商業的な理由があるとは思いますが、日本国民として、どうにも不思議でならないのです。
確かに、日本代表は国・地域別対抗戦で優勝しました。これは紛れもない事実です。
ですが、祝賀ムードに水を差すことになるのを覚悟で、あえて言いたい。
どこかの国に与えられたルールの中で戦って勝ったとしても、真の意味で世界一になったとは言い切れないと。
その理由は簡単です。世界一を決めるシステムを決められないから。
誰かが決めてくれたシステムの中で一番になったとしても、システムを決める人が別の基準を持ち出せば、それでおしまいなのです。
米国はWBCで勝とうが負けようが、自分たちで誰が「世界一」なのかを決める権利を持っている。残念なことに、そこに異を唱える日本人は決して多くない。
それが変わらない限り、WBCで必死になったとしても(それはそれで素晴らしいことなのですが)、日本が「世界一」になる日は来ないのです。永遠に。
では、どうしたらいいのか?
簡単に言ってしまえば、世界一を争う立場から、世界一を決める立場に移るということになります。
そこで、ホンモノのワールドシリーズです。Real World Series、RWSと略しましょうか。
国・地域別代表はMLBがやってるので、クラブチームの世界一決定戦を行うために、日本球界が尽力すべきなのです。
もちろん、日本だけが呼びかけて、RWSが実現するとは思いません。ここでも、残念ながらカギは米国が握っています。
ですが、極端な話、米国だけがそっぽを向いていても構いませんよ、ぐらいの気持ちで取り組むのはアリです。
アメリカがダメでも、世界には国内リーグを持つ国・地域が少なからずある。
それらのチャンピオンを呼び寄せられれば、世界一決定戦の体裁は整うのです。
幸い、日本にはアジアシリーズという貴重な大会があります。これをベースに、拡大していけばいいのです。
簡単なことではありませんが、成功すれば、米加両国にとっても無視できなくなる。
そうなれば、世界の強豪が頂点を目指して戦う、WBCとは異なる舞台が、日本主導で整ったことになります。
あとは、そこでの主導権さえ握っていれば、日本が真の意味での「世界一」になるのです。
今はまだお祭り騒ぎでいいかと思うのですが、冷静さを取り戻した時に、今の日本球界の指導者たちが、世界での発言権とイニシアチブを得られるよう努力することを切に望みます。
まったく同感です。MLBがWBCに本気を出さない限り、WBCで優勝しても「アメリカより強い」と言える根拠が与えられません。
>今の日本球界の指導者たちが、世界での発言権とイニシアチブを得られるよう努力することを切に望みます。
これについても同感です。
あるいは、今の枠組みのなかで、アメリカが何度ルールを変えてこようが、アメリカ以外の国がWBCで優勝し続けることでしょうか。
野球にかぎらず、アメリカとの間に大きな言葉の壁を持つ国は、最初っから不利です。不利さを低減するために人的な交流は必要ですが、最終的には、周囲が降参して認めるまで結果を出し続けることで、うねりをつくっていくしかないかな、と...。
ただ、一番問題なのは、WBCを牛耳る機関が、WBCとは全く別に、
「世界一」を決めると称した大会を持ってることなんですよ。
なんで、アメリカ代表がWBCでどれだけ惨敗しようが、
秋にはアメリカのチームが「世界一」を称することができるのです。
その上、日本のメディアや、一般の日本人の中で、
どれだけの人がこの現実に疑問を感じているのか。
この辺の構造が変わらない限り、日本代表がWBCで優勝しようが、
日本野球の地位は上がらないと思いますね。
>アメリカとの間に大きな言葉の壁を持つ国は、最初っから不利
その通りです。仕事で英語を使う立場にいるので、特に実感してます……
その上で大事なのは、英語の世界で結果を出すことと同時に、
日本語やアジア言語の世界を作っていくことです。
幸い、日本や日本語に興味を持つ世界の人々は少なくありません。
彼らを味方につけて、英語以外の世界を築いていくことが、
これから大事になってくるでしょう。
人数の関係で専門職がバッターにも投手にも少ない。
バントや代打や代走、守備、左キラー等々。
それで戦うにはチームで普段の野球を見せたい。
チームとしてやり慣れているメンバーならチームワークも最初から取れてる訳ですし。
球も守備の時のチームの使いなれてるので。
サッカーですけどクラブ杯の時のガンバを見て思いました。
これならファンでないチームでも楽しそうです。
谷中を世界に見せたい(笑)
代表チームが日本野球のすべてと思われたくないとは、私も思います。
今回の代表だと、中継ぎ・抑えの本職が少なかったですし。
また、私は助っ人も含めて日本野球だと思っているので、
(特にローズ・ラミレスは実質日本人扱いですし)
彼らが含まれた日本を代表するチームも、やはり見てみたいのです。
同じように、世界の他のチームも見てみたいですよ。
まぁ、キャッチボールから楽しさを感じてもらえればいいんじゃないかと。
おカネがかからず簡単なところから始めるのは大事です。