■ プロ野球への参入について(株式会社ディー・エヌ―・エーウェブサイト・プレスリリース・2011年11月4日)
■ 東証への情報開示のお知らせ(TBSホールディングス・2011年11月4日、PDFファイル)
ここへきて球団名問題などから譲渡が不安視されていましたが、このほど交渉が成立し、両者からプレスリリースが発表されました。
両者の発表を総合しますと、譲渡人であるTBSホールディングスとBS-TBSは、それぞれベイスターズの株式640,000株(議決権割合49.23%)と230,000株(議決権割合17.69%)を、DeNAに譲渡します。
その際の価格は、どちらも1株あたり7,471円。私にも1株売ってよと思ったのは内緒ですが、譲渡総額はそれぞれ47億8200万円と17億1800百万円、合計65億円となります。
新球団名は「横浜DeNAベイスターズ」。議論となった「モバゲー」は使われないことになりました。
ちなみに、私自身はDeNAが企業名を「モバゲー」に変えるのならば、その後に球団名を「モバゲー」にしてもいいのでは、という考えです。むしろ、社名まで変える覚悟があるなら、それを認めるべきではないかと。
話を戻して、今後はDeNA側がNPBに加盟申請を行い、今月末までにオーナー会議で承認が得られれば、12月2日に株式が正式に譲渡されます。ただし、オーナー会議の結果等によって、譲渡の予定が変更されることもあり得ます。
この譲渡を巡っては、ご存じの通りさまざまな異論もあります。DeNAへの対抗馬を担ぎ出そうとする動きもありましたし、現時点でもオーナー会議で反対が出る可能性は否定できません。
それに、DeNAという企業への不信感、球団に企業名が入ることへの異論、つつこうと思えばつつけるところはいくらでもあるでしょう。私自身も、これが理想的な結果だとは思いません。
ですが、理想的かどうか、というのは、私に言わせれば全く意味を持ちません。むしろ、理想などある面では邪魔なだけです。絵に描いた餅を喰えと人に言うのは楽ですが、喰わされる方の身にもなれと。
大事なのは、現実的にあり得る選択肢の中でマシなものはどれか、ということです。そういう観点に立てば、この球団譲渡は最もマシ、とまではいかないまでも、十分マシな結果だと考えるべきでしょう。
まず、現実にあり得る譲渡先はDeNA一択だったわけです。京急連合はほとんど妄想の域、ノジマは後出しじゃんけん。去年LIXILに売却できなかったのがつくづく惜しまれますが、今更それを行っても詮無いことです。
それに、譲渡に関するいろいろな条件を見ても、関係者にとって受け入れられるはずの最低限の水準は満たせたと考えるべきでしょう。
横浜スタジアムからすれば、当面は金づるを新潟に取られずに済むわけですし、「横浜」「ベイスターズ」という名前が残ったのも良しとすべし。一般の横浜市民がこの球団にどの程度関心があるかは知りませんが。
企業名が入ることを宣伝行為として嫌がる人もいるでしょうが、失笑ものです。宣伝効果もなしに球団を持ってくださるお人好しがどこにいるのか。人様に大金をドブに捨てろと命令する権利がおありかと問いたいものです。
さておき、譲渡の当事者に関しては、交渉が成立したという事実がすべてを物語ります。付け足すなら、DeNAは「モバゲー」の名称を使いたかったでしょうが、それよりも交渉成立の方が大事だったということでしょう。
また、TBS側が一定の株式(30,000株、議決権割合2.31%)を引き続き保有することで、ニュースバードやBS-TBSでの中継が維持される公算が大きくなったのも、各球団のファンにとっては朗報です。
こう考えていくと、球団譲渡の内容は、最低限受け入れ可能なものとみなすべきではないか、という判断に至るわけです。
それでもまだ文句がある方には、他にマトモな選択肢は現実としてあり得たのか、というのをお考えいただきましょう。念のため繰り返しておきますが、「現実として」です。
ここで仮に譲渡が成立しなかったとしましょう。すると、少なくとも来季はTBSがベイスターズの継続保有を強いられます。既に球団経営に関心を失った親会社が売却先を探す、というのが繰り返されるわけです。
そしてその球団は、「LIXILに売れなかった球団」というレッテルに加えて、「DeNAにも売れなかった球団」まで貼られるのです。どんな事故物件かと訝しがられるでしょうね。
はたして、そんな球団を買ってやろうという人が新しく現れるだろうか?もちろん可能性はあります。ただ、それがLIXILやDeNAより条件的に劣る可能性ももちろんあります(というか、その可能性の方が高いかも)。
さらに、誰も買ってくれない、という最悪の可能性だって考えなければならないのです。そうなったら何が起きるか?2004年の球団統合、そして球界再編騒動、覚えている方はぜひ思い出してもらいたいものです。
そうである以上、売れる時に売れる相手に売っておく、というのは賢明な選択なのです。加えて、先ほど書いたさまざまな条件を考えれば、もうこれは現実的にはかなりマシな選択だったと言うよりほかないでしょう。
ただし、気になるのはDeNAが今後どのような手を打っていくのか。
同社のプレスリリースには「球団の収支改善には、球場及び横浜市のご協力が不可欠と考えており、今後、誠実に協議を進めていきます。」とあります。はたして具体的に協議がどう進むのか、見ていきたいと思います。
■ 東証への情報開示のお知らせ(TBSホールディングス・2011年11月4日、PDFファイル)
ここへきて球団名問題などから譲渡が不安視されていましたが、このほど交渉が成立し、両者からプレスリリースが発表されました。
両者の発表を総合しますと、譲渡人であるTBSホールディングスとBS-TBSは、それぞれベイスターズの株式640,000株(議決権割合49.23%)と230,000株(議決権割合17.69%)を、DeNAに譲渡します。
その際の価格は、どちらも1株あたり7,471円。私にも1株売ってよと思ったのは内緒ですが、譲渡総額はそれぞれ47億8200万円と17億1800百万円、合計65億円となります。
新球団名は「横浜DeNAベイスターズ」。議論となった「モバゲー」は使われないことになりました。
ちなみに、私自身はDeNAが企業名を「モバゲー」に変えるのならば、その後に球団名を「モバゲー」にしてもいいのでは、という考えです。むしろ、社名まで変える覚悟があるなら、それを認めるべきではないかと。
話を戻して、今後はDeNA側がNPBに加盟申請を行い、今月末までにオーナー会議で承認が得られれば、12月2日に株式が正式に譲渡されます。ただし、オーナー会議の結果等によって、譲渡の予定が変更されることもあり得ます。
この譲渡を巡っては、ご存じの通りさまざまな異論もあります。DeNAへの対抗馬を担ぎ出そうとする動きもありましたし、現時点でもオーナー会議で反対が出る可能性は否定できません。
それに、DeNAという企業への不信感、球団に企業名が入ることへの異論、つつこうと思えばつつけるところはいくらでもあるでしょう。私自身も、これが理想的な結果だとは思いません。
ですが、理想的かどうか、というのは、私に言わせれば全く意味を持ちません。むしろ、理想などある面では邪魔なだけです。絵に描いた餅を喰えと人に言うのは楽ですが、喰わされる方の身にもなれと。
大事なのは、現実的にあり得る選択肢の中でマシなものはどれか、ということです。そういう観点に立てば、この球団譲渡は最もマシ、とまではいかないまでも、十分マシな結果だと考えるべきでしょう。
まず、現実にあり得る譲渡先はDeNA一択だったわけです。京急連合はほとんど妄想の域、ノジマは後出しじゃんけん。去年LIXILに売却できなかったのがつくづく惜しまれますが、今更それを行っても詮無いことです。
それに、譲渡に関するいろいろな条件を見ても、関係者にとって受け入れられるはずの最低限の水準は満たせたと考えるべきでしょう。
横浜スタジアムからすれば、当面は金づるを新潟に取られずに済むわけですし、「横浜」「ベイスターズ」という名前が残ったのも良しとすべし。一般の横浜市民がこの球団にどの程度関心があるかは知りませんが。
企業名が入ることを宣伝行為として嫌がる人もいるでしょうが、失笑ものです。宣伝効果もなしに球団を持ってくださるお人好しがどこにいるのか。人様に大金をドブに捨てろと命令する権利がおありかと問いたいものです。
さておき、譲渡の当事者に関しては、交渉が成立したという事実がすべてを物語ります。付け足すなら、DeNAは「モバゲー」の名称を使いたかったでしょうが、それよりも交渉成立の方が大事だったということでしょう。
また、TBS側が一定の株式(30,000株、議決権割合2.31%)を引き続き保有することで、ニュースバードやBS-TBSでの中継が維持される公算が大きくなったのも、各球団のファンにとっては朗報です。
こう考えていくと、球団譲渡の内容は、最低限受け入れ可能なものとみなすべきではないか、という判断に至るわけです。
それでもまだ文句がある方には、他にマトモな選択肢は現実としてあり得たのか、というのをお考えいただきましょう。念のため繰り返しておきますが、「現実として」です。
ここで仮に譲渡が成立しなかったとしましょう。すると、少なくとも来季はTBSがベイスターズの継続保有を強いられます。既に球団経営に関心を失った親会社が売却先を探す、というのが繰り返されるわけです。
そしてその球団は、「LIXILに売れなかった球団」というレッテルに加えて、「DeNAにも売れなかった球団」まで貼られるのです。どんな事故物件かと訝しがられるでしょうね。
はたして、そんな球団を買ってやろうという人が新しく現れるだろうか?もちろん可能性はあります。ただ、それがLIXILやDeNAより条件的に劣る可能性ももちろんあります(というか、その可能性の方が高いかも)。
さらに、誰も買ってくれない、という最悪の可能性だって考えなければならないのです。そうなったら何が起きるか?2004年の球団統合、そして球界再編騒動、覚えている方はぜひ思い出してもらいたいものです。
そうである以上、売れる時に売れる相手に売っておく、というのは賢明な選択なのです。加えて、先ほど書いたさまざまな条件を考えれば、もうこれは現実的にはかなりマシな選択だったと言うよりほかないでしょう。
ただし、気になるのはDeNAが今後どのような手を打っていくのか。
同社のプレスリリースには「球団の収支改善には、球場及び横浜市のご協力が不可欠と考えており、今後、誠実に協議を進めていきます。」とあります。はたして具体的に協議がどう進むのか、見ていきたいと思います。
地元住民が地域としてのアイデンティティを主張する気にならない面もあるでしょうね。
関西だと、大阪府民以外からすれば「大阪と一緒にするな!」という主張があり、
大阪府内でも、大阪市民とそれ以外では微妙に意識が違うでしょうし。
それこそ、セレッソ大阪からすれば「ガンバは吹田やろ!」となるわけで(笑)
とはいえ、'98年はそれなりに盛り上がったはずですし、
結局は強ければいいのかもなぁ、と思ったりもします。
本業の規模や収益をいつまで続けられるのかなどまだ不安はあるんですけど……簡単に投げ出さず、球団を愛して欲しいです。 毀誉褒貶大いにありますけど、オリックスの宮内会長や東北楽天オーナー三木谷氏を少なくとも評価できるところがココですね。
あとは、本業とのシナジー効果が出せるかどうか。
若年層の目をプロ野球に向けさせ、高年齢層の関心を携帯ゲームに向けさせる、
というところでしょうが、その辺もうまくいくのか見ておきたいです。
とくに後者の場合、某自称横浜ファン(休止中)みたいに、
ハナから毛嫌いする人も少なくないでしょううが(苦笑)
これだけの人口、地の利、生かせないものか。
なんだかんだでそれなりの動員数のある福岡、名古屋、札幌なんかより遥に交通の便も良いのですから。
ご指摘のように「強ければ」でしょうね。1998-2000年の動員数を考えると。
ただ、中にはやはり「神奈川都民」もかなりいるでしょうし、
就職・進学等で転入してきた人からすれば、アイデンティティはあまりないのでしょう。
それでも関心を引こうとすれば、やはり勝つのが手っ取り早いんですよね。
もっとも、その「勝つ」のが最大の難関なんですが[;;0J0]