にわか日ハムファンのブログ記念館

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フィンランド・エストニアの旅(15) ナーンタリからヘルシンキへ

2011-02-03 23:10:56 | さすらいブロガー旅情編
これまでのあらすじ

 ムーミンワールドを後にして、桟橋を渡って本土までやって来ました。
 気になっていたのが、来る時に見かけたSL風の遊覧車
 帰りに乗れるかと思っていたところ、はたしてちょうどいいぐあいにやって来ました。



 距離にしても乗車時間にしても、大したものではありません。とはいえ、歩き回ってちょっと疲れてたのもあって助かりました。



 さて、トゥルク行きムーミンバスのバス停に来ました。ただバスの時間までは1時間ほどあります。ナーンタリまで来たのだから、市内も見ておきたいですよね。



 というわけで、すぐ近くにあった教会におじゃますることにしました。フィンランドではかなり歴史ある教会だそうです。



 天気が良いせいもあるのでしょうが、トゥルクの大聖堂と違って明るい雰囲気です。



 なんといえばいいのでしょう、こういう場合によく使われる「荘厳な」という形容詞では表しきれない感じがします。
 この日は19時からピッコロとオルガンのリサイタルがあるそうで、私たちが訪れた時はちょうどリハーサルの最中でした。
 さすがにリサイタルを聴くとなると帰りが間に合わなくなるのでパスしましたが、それでもしばし音楽と教会の柔らかな反響を楽しむことができました。



 時計台。青空に映えますね。



 ナーンタリの教会はもともと女子修道院でした。その周辺にできた街が、現在のナーンタリになっています。
 この像の台座には、「Vallis Gratiae 550周年」とあります。修道院の勅許状が出たのが1443年ということなので、この像は1993年に建てられたことになります。



 さて、バス停に戻ってしばらくすると、トゥルク行きのバスがやって来ました。これでホテルまで戻り、預けている荷物を取って、さらにバスに乗ってトゥルク駅まで行きました。



 19時過ぎにトゥルク駅到着。私たちが乗る急行「インターシティ」は20時発なので、かなり間があります。



 晩ご飯を車内で食べることにして、売店で調達した後、トゥルク駅を観察してみることにしました。



 トゥルク駅のホームです。構内では普通列車用の客車が休んでいます。



 トゥルク駅の時刻表。港へ行く列車は1日6本しかありません。



 普通列車用客車の連結器を撮影しました。何が珍しいんだという方もいらっしゃるでしょうが、これは日本の現役の鉄道ではまずお目にかかれない「ねじ式」による連結器です。
 車輌を連結するのは、真ん中のフックとリンク。一方、車輌下部の左右にあるのはバッファ(緩衝器)で、これを連結する車輌どうしでくっつけます。
 客車列車の場合、出発時に大きな衝撃が走るのが難点なんですが、これだと2つのバッファが衝撃を吸収することから揺れが少ないと言われ、特にヨーロッパではよく使われています。
 ただ、日本では連結作業中に事故が相次いだために、大正時代にすでに廃止になっていて、明治村のような一部の保存鉄道でしか見ることはできません。



 当然、機関車にもねじ式連結器が備わっています。



 一方、高速列車用の機関車は日本でも使われる自動連結器を兼ね備えているようです。



 そうこうするうちにヘルシンキ行きの「インターシティ」がやってきました。



 インターシティは2階建てなので、日本の客車にはない丈の高さ、存在感の強さを誇ります。
 でも、ねじはあくまでねじ式です。



 そんなわけで、2階に座ってしばらくするうちに発車。進行方向と逆向きに座ることになりましたが、フィンランドも(おそらく他のヨーロッパ諸国も)席の向きを変えることには消極的なのでしょう。
 ともあれ、列車はトゥルクを5分遅れで発車。ただ、ヘルシンキにはほぼ定刻に到着しました。

 明日はヘルシンキ市内観光。その模様は続編にて。


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