ちょっと長いですが、以下全文引用。
今のところニッカンしか記事にしていないのが気にはなりますが。この記事が正しければ、讀賣が孤立しているはずなのに、このエントリを書いている時点(2007年2月20日7時半過ぎ)で大本営の報知が沈黙しているというのも妙ですし。
ドラフト制度が結果としてどうなるかは今後の協議にかかっているので、現時点ではなんともいえない部分があります。
(ちなみに私自身は、時期はどうあれ、再統一を支持しています。讀賣清武代表が言ったとされる「分離は2度、注目される機会」という意見も一理ありますが、だったら育成ドラフトを分離して、選手に指名のチャンスを二度与えた方が、注目度が高まるのではと思います。)
ですが、上のニッカンの記事が正しいと仮定して、「11対1」で支持されている案がどうなったかをみることで、ドラフトをはじめ今後の「改革」のあり方が見えてくるのではないか、とは思っています。
もっとも、多数決で何でも決めればいいということではありません。少数者の意見であれ、それが傾聴に値するものであれば、無視すべきではないのです。
ですが、ドラフトに関するこれまでの讀賣の態度から判断して、果たして清武代表の意見が球界全体の利益に叶うものなのか。数日前にこんなこともしていただけに、慎重に吟味する必要がありそうです。
改革改革と言いながら、結局は根本において何が良くなったのかまるで見えてこない、昨今のプロ野球界。おそらく今必要なのは、「改革」のあり方を改革することではないでしょうか。
果たしてそれができるかどうか?ドラフトは、一つの試金石とも言えそうです。
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■ ドラフト再統一検討、9月開催も
ドラフト制度検討委員会(山中正竹委員長=横浜専務)が、分離ドラフトの再統一を検討していることが18日、分かった。9月の統一を目指している。「高校生」と「大学・社会人その他」に分けた現制度では、希望入団枠、高校1巡目の「ダブル獲得」が可能で、契約金の高騰が懸念される。巨人は統一に反対も、他球団はおおむね前向き。20日のパ・リーグ理事会でも意見交換され、3月5日の代表者会議で方向性を出すべく議論される。
希望枠は、スカウト活動の不正防止のため撤廃すべきという意見が出ている。一方でFA短縮やアマ選手の海外流出を懸念し、存続を主張する球団もあり、まとまらない。それでも再統一に明確な反対意思を示したのは巨人だけ。8日の会議で、巨人清武代表は「契約金の高騰は印象に過ぎない」「分離は2度、注目される機会」などと理由を述べた。ただ、数の上で「11対1」になっても球界は慣例的に多数決を採っておらず、議論が必要となる。
アマ側のメリットも考慮した。ドラフト時期を早めることで大学生の就職活動への好影響が出る。高校生ドラフトを早めた理由も進路指導にあった。2年間の9月開催を終え、日本高野連は「11月は進路決定の時期としては遅かった。9月で非常にうまくいっている」(田名部参与)と認めている。
また、大学野球の活性化への期待も込められている。秋季リーグ直前もしくは最中にドラフトが行われれば、大学野球への注目度が高まる。例えば「巨人に入る立命大の金刃」として注目され、他球団に入る選手との対決も見どころとなる。こうしたアマ時代の注目度はプロ入り後も生きてくる。
山中委員長は「会議の過程は話せない」としながらも「私個人としては野球界全体が発展できる、非常にいい案だと思う。ドラフトはアマとプロの接点であり、時代に適した制度を考えていきたい」と語った。今後はアマとの協議や、現制度の継続に反対する選手会とも議論していく必要がある。(ニッカン・2007年2月19日9時22分)
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今のところニッカンしか記事にしていないのが気にはなりますが。この記事が正しければ、讀賣が孤立しているはずなのに、このエントリを書いている時点(2007年2月20日7時半過ぎ)で大本営の報知が沈黙しているというのも妙ですし。
ドラフト制度が結果としてどうなるかは今後の協議にかかっているので、現時点ではなんともいえない部分があります。
(ちなみに私自身は、時期はどうあれ、再統一を支持しています。讀賣清武代表が言ったとされる「分離は2度、注目される機会」という意見も一理ありますが、だったら育成ドラフトを分離して、選手に指名のチャンスを二度与えた方が、注目度が高まるのではと思います。)
ですが、上のニッカンの記事が正しいと仮定して、「11対1」で支持されている案がどうなったかをみることで、ドラフトをはじめ今後の「改革」のあり方が見えてくるのではないか、とは思っています。
もっとも、多数決で何でも決めればいいということではありません。少数者の意見であれ、それが傾聴に値するものであれば、無視すべきではないのです。
ですが、ドラフトに関するこれまでの讀賣の態度から判断して、果たして清武代表の意見が球界全体の利益に叶うものなのか。数日前にこんなこともしていただけに、慎重に吟味する必要がありそうです。
改革改革と言いながら、結局は根本において何が良くなったのかまるで見えてこない、昨今のプロ野球界。おそらく今必要なのは、「改革」のあり方を改革することではないでしょうか。
果たしてそれができるかどうか?ドラフトは、一つの試金石とも言えそうです。
「大学・社会人枠」「高校生枠」もなんかジャマくさい。単純にウェーバー式にやればいいだけのものだろうに…と、簡略化どころか遠回りしているなぁと思います。
単に分かりにくいだけならいいんですが、ドラフトの主旨である戦力均等にも合わないわけですし。
個人的には1位のみくじ引きの準完全ウェーバーが最善だと考えていますが、どのような制度であれ、本来の主旨に立ち返って制度を作ることが一番大事なことだと思います。