正直なところコメントするのもバカバカしい話ですが、さりとて無視するわけにも行かないので簡単に。
球団会長の仕事がどのようなものかは分かりませんが、代表権は球団社長と共有するようですし、要するに名前はどうあれ、「当事者」として讀賣球団や球界に発言するための肩書きというのが本質でしょう。
ただ、渡邊氏が一場事件でオーナーを辞任してからわずか10ヶ月での要職復帰はどうやっても拙速に映ります。そういう無理をしてまで球界に復帰した背景には何があるのか?
今回会長に就任したことにより、渡邊氏は球界に対して発言する資格を取り戻したことになります。また、現状では讀賣グループのドンが球団の取締役会に出席できなかったわけですが、これでそのような「不正常な状態」も解消できます。
ですが、一般の報道では、渡邊氏はオーナー辞任後も讀賣球団や球界に対して影響力を保持していたことになっています。もしそうなら、讀賣グループのドンが(形だけかも知れませんが)わざわざオーナーの指揮下に入ってまで自らの出る幕を作らずとも、現状のままでオーナーを傀儡として操れば済む話です。
にもかかわらず、非常にいびつな形で渡邊氏は球界に復帰したわけです。これは全くの推測ですが、世間一般で言われている以上に、讀賣球団の球界での影響力、あるいは渡邊氏の影響力は、無理をして自ら睨みを利かす必要があるほど低下しているのかも知れません。
おそらく渡邊氏は近々開催の話がある「長嶋巨人軍終身名誉監督復帰セレモニー」という大茶番劇に合わせて復権をアピールするのでしょう。長嶋氏に寄り添うようにして自らも喝采を浴びようとする氏の姿を想像するのはさほど難しいことではありません。
ですが、そのようにして自らの権勢を見せようとすればするほど、その裏にあるものが浮かび上がるような気がします。氏がコメントとして述べていた「巨人軍の歴史的危機」という言葉は、おそらく誇張でも何でもありません。
実際、昨日の試合がその何よりの象徴でしょう。というわけで、ここで試合短信です。
○ 6月7日(火) 千葉マリンスタジアム・観客24015人・マリーンズ4勝
巨人、渡辺前オーナーの球団会長就任発表
巨人は7日、渡辺恒雄前オーナー(79=読売新聞グループ本社会長)の球団会長就任を発表した。この日、決算取締役会を開き決めたもので、23日の株主総会などを経て正式決定する。
渡辺氏は昨年8月に明大・一場靖弘投手(現楽天)をめぐるスカウト活動の不正でオーナーを辞任してから、約10カ月での要職復帰だが、球団の最高指揮権やプロ野球機構に対する代表権は従来通り滝鼻卓雄オーナー(65=読売新聞東京本社社長)にあることを明らかにした。
96年のオーナー就任以前から球界内で大きな発言力を持ち、ドラフトでの逆指名やFA制導入などを推進。昨年の球界再編問題でも西武の堤義明オーナー(当時)とともに1リーグ制移行を目指したが、オーナー辞任後は球界から距離を置いてきた。(ニッカンスポーツ・2005年6月7日17時17分配信)
球団会長の仕事がどのようなものかは分かりませんが、代表権は球団社長と共有するようですし、要するに名前はどうあれ、「当事者」として讀賣球団や球界に発言するための肩書きというのが本質でしょう。
ただ、渡邊氏が一場事件でオーナーを辞任してからわずか10ヶ月での要職復帰はどうやっても拙速に映ります。そういう無理をしてまで球界に復帰した背景には何があるのか?
今回会長に就任したことにより、渡邊氏は球界に対して発言する資格を取り戻したことになります。また、現状では讀賣グループのドンが球団の取締役会に出席できなかったわけですが、これでそのような「不正常な状態」も解消できます。
ですが、一般の報道では、渡邊氏はオーナー辞任後も讀賣球団や球界に対して影響力を保持していたことになっています。もしそうなら、讀賣グループのドンが(形だけかも知れませんが)わざわざオーナーの指揮下に入ってまで自らの出る幕を作らずとも、現状のままでオーナーを傀儡として操れば済む話です。
にもかかわらず、非常にいびつな形で渡邊氏は球界に復帰したわけです。これは全くの推測ですが、世間一般で言われている以上に、讀賣球団の球界での影響力、あるいは渡邊氏の影響力は、無理をして自ら睨みを利かす必要があるほど低下しているのかも知れません。
おそらく渡邊氏は近々開催の話がある「長嶋巨人軍終身名誉監督復帰セレモニー」という大茶番劇に合わせて復権をアピールするのでしょう。長嶋氏に寄り添うようにして自らも喝采を浴びようとする氏の姿を想像するのはさほど難しいことではありません。
ですが、そのようにして自らの権勢を見せようとすればするほど、その裏にあるものが浮かび上がるような気がします。氏がコメントとして述べていた「巨人軍の歴史的危機」という言葉は、おそらく誇張でも何でもありません。
実際、昨日の試合がその何よりの象徴でしょう。というわけで、ここで試合短信です。
○ 6月7日(火) 千葉マリンスタジアム・観客24015人・マリーンズ4勝
Teams | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
水 道 橋 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 1 |
海浜幕張 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 2 | 7 | 0 |
○勝:ロリ 8勝2敗
□S:防波堤 1敗18S
●負:山崎美穂 4勝5敗
◇HR:こさっち
讀賣はロッテより弱いんですから。
【追記:アンケートのお知らせ】
2005年6月7日現在、下の2箇所で渡邊前オーナーの復帰の是非を問うアンケートが実施中です。
・あなたは渡邊恒雄読売巨人軍元オーナーの現場復帰に賛成ですか?
また、『ジユウノツバサ横浜式』の佐々木大悟さんが下の「ナベツネお断り!マーク」を作っておられます(参考記事:「ナベツネお断り!マークを作ってみました。」)。当ブログでも渡邊氏の球界復帰に抗議の意味を込めて、ここに掲示させていただきます。
復権したければナベツネ復帰より原さん復帰の方が話が早そうです。
ミッキー君はいなくなるわ、妖怪は戻ってくるわ踏んだり蹴ったりです。
ああ、嫌だ嫌だ(><)
巨人ファンの観戦ボイコットなり、テレビ放映中に復帰反対のプラカード掲示するなりの実力行使を行わないといかんでしょう…
とりあえず、現場復帰の是非を問う投票コーナー作ってみましたので、よろしくお願いします。
http://www2.azaq.net/free/vote/vote.cgi?nabetune
残念!
ナベツネの仕事、まずは清原斬り?
おっしゃる通り、原さんの復帰の方がファンの心を取り戻すには持ってこいなのですが……
私もただでさえ最近気分が悪いのに、追い討ちをかけられた気分です(--メ)
アンケートについては早速投票いたしました。またURLをエントリに追記させていただきましたので、ご報告までに。
あの球団ファンの方には申し訳ないんですが、あの球団に対する興味をすぽーんと失ってしまいました。アンチする気力すら起きません・・・。
またえらい騒ぎを起してくれるんでしょうかね、いい加減にしてもらいたいです。
しかし、またプロ野球離れが加速するような予感が・・・・・。
で、22時50分時点での結果は以下の通り。
Yes…16%
No…77%
どちらともいえない…7%
TBSラジオは巨人戦に偏った中継をするから仕方ないとは言っても、Yesが16%もいたというのには驚きましたね。もっと少ないかと思っていたのですが。
氏の辞任後の讀賣球団は球界に対して指導力を発揮するようなところはありませんでしたし、チームの戦力補強でも例年以上の失態を演じています。まして今シーズンの成績は見ての通りです。
それだけに、渡邊氏の復帰で巻き返しを図りたいという考えが起こってもおかしくはありませんからね。
ただ、それで球界での勢力を取り戻せても、讀賣戦の視聴率や観客動員は立て直せないでしょうし、むしろ逆効果でしかありえないはずなのですが……
讀賣球団だけが自滅するのは別に構わないのですが、球界まで道連れにするのは言語道断ですね。
ただ、特にある程度以上の年齢の方にとっては、渡邊氏のような家父長的な権力者は尊敬の対象でしょうし、徳光やヨネスケならずとも「讀賣ファン」はいまだに少なくないですからね。
そう考えると、この結果には仕方ない部分もあるのかも知れません。