望楼(ぼうろう)。
消防署の火の見櫓。
とうの昔にその役目を終えて、もう必要がなくなってしまった消防署の監視塔。
学生の頃、まだ望楼は現役で、消防署員の方々は目視や双眼鏡で街の安全を見守ってくれていた。
私の住む高津区にあったそれは一昨年取り壊されて、今は望楼の無い近代都市的な消防署になっている。
川崎で最後に残ったこの望楼のある建物も、再開発の進む小杉駅近くに新たに建てられる消防署に替わられ、近く取り壊されることだろう。
老朽化も進み、もはや致し方ないことでも、またひとつ望楼が無くなっていくのは寂しい。
画像は国道409号・府中街道沿い、川崎市・中原消防署。
この無くなる予定の望楼からはどんな眺めなのでしょうね。
今まで「あ!」って発見があったでしょう。
もうお休みでも、残しておいてくれたらいいのに・・・。
なんで形も無くしてしまうんだろう・・・、と残念な気がします。
こんにちは(^^)
高津の消防署近くに住んでいた彼女は、自宅の窓から双眼鏡で監視している署員の方がよく見えて、何だか覗かれているみたいだったわ~、と自意識過剰なこと言ってました^^;
今になれば懐かしい思い出ですね。
娘は小6の時、川崎市少年消防隊員でした。
私がある日、地区のお子ちゃま隊員たちの引率をしていたときに、もうすぐ立て替えのためにお引越しをする署の内部まで入れていただいたんですが、担当の方に尋ねてみると、望楼の階段部分はすでに物置になっていると仰ってまして…
過去の遺産というと大げさですが、私にとってはそんな感覚で、切なかったです。
市民の電話加入率が増え、情報回線も充実し、高層住宅が多くなり目視による監視が行き届きにくくなるなど、望楼が果たす役割も時代とともになくなってきたんですね。
川崎の臨港消防署には、珍しい独立型の望楼(こちらは円筒型)が保存されています。
↓
http://www.city.kawasaki.jp/61/61kusei/museum/tenji/tenji44.html
それでよしとするべきですかね
でも「望楼」っていい響きじゃありませんか
実は私は望楼勤務の経験がない世代です・・といいますか私が勤務する職場では昭和47年が最後といわれております。
庁舎が移ったのに伴い、その役目は終りましたが、長らく壊されず旧庁舎前にございました。
円筒状の建物でらせん状階段でしたが、やはり一部物置と化してましたが、取り壊される数年前に一度掃除した記憶がございます。
今は役に立つ建物ではございませんし、保存するならば倒壊等、安全対策はきっちりとしなければいけませんね。
ご登場頂きましてありがとうございます(^^)
川崎ではこれら消防署を始め、老朽化が進んで営繕・補修工事でやり過ごしている学校などの公共施設がまだ多くあります。
この消防署はもうすぐ役目を終えますが、それら公共施設はまだまだ立て替えの順番待ち状態で、そう考えると保存に当てる予算など算出出来ないのが現状ですね。
ノスタルジーでものを語っても、実際には厳しい現状が立ちはだかっています。
子どもの頃、一度でいいからあの望楼に登って街を眺めてみたかったんです
今は昔…のお話ですが