昨日の夕餉に “だんご汁” を作ってみました。 鉄分補給にと購入した鉄の囲炉裏鍋で作ると、見た目も美味しそうになるのが不思議。 実際、だんごも汁も “純水(近くのスーパーでボトルを購入すると以後サービスでいただけるお水)” を使い煮込んだこともあって、とっても美味しく出来ました。 この “だんご汁” は日本各地にある郷土料理のひとつですが、いわゆる “すいとん” の一種です。九州の方では “だご汁” と呼ばれているところもあるそうですし、宮城の県北では “はっと”、南部(岩手)では “ひっつみ” などとも呼ばれています。 “すいとん” というと、食料に事欠いた戦時中によく食べられたものというイメージもあり、特に年配の方にはよい思い出がないかも知れません。 私の母は、そう説明しながら時々すいとんを作って食べさせてくれました。 母が作るのは小麦粉を水で溶いて、柔らかい生地をスプーンですくって煮立った汁の中に落とすという、まるっこい塊りのだんごでした。 以前、近所の友人のお姑さんのすいとんを頂いたことがありましたが、やはり同じだんごでした。関東のあたりもこのような作り方なのかしら。 ずいぶん前にテレビで観た秋田かどこか…北東北のお宅で、囲炉裏に鉄鍋で “こしらえた” (この言葉、風情があって好きなんです♪)だんご汁は、だんごの生地を手でちぎって平べったくしてから加えているのを知りました。 早速それを真似て作ってみると、これが美味しくて! それ以来ウチで作るすいとんは、この平べったいだんご汁に定着したのです。 だんごの生地はうどん同様、薄力粉・塩少々・水を加えてよく捏ねて、耳たぶぐらいの硬さにしてから丸くまとめてラップを掛けて小一時間寝かせます。歯ごたえのある美味しいだんごが出来上がりますよ。 具は冷蔵庫にある野菜を好みで使います。今回は、大根・人参・ごぼう・白菜・ねぎ・舞たけ・油揚げでした。 鶏肉を加えてもいいし、地域によっては川魚なども入れたりするそうですよ。 味付けも、出汁・醤油・みりん・酒・塩・などお好みで。 私は、ゴメンナサイ、手抜きでめんつゆを加えてベースにして味をあれこれいじって整えました。 具材が入った汁が煮えたら火をくべたまま、だんごの生地を手で適当な大きさにちぎり、平べったく伸ばしてポンポン加えていきます。 最後にねぎを散らして、だんごに火が通ってひと煮立ちしたら出来上がり! 柔らかいだんごがお好みなら、生地は寝かせなくても大丈夫です。 だんごだけ別の鍋で予め煮てから鍋に加える人もいますが、私はそのまま加える方が少し汁にとろみが付いて好きなんです。 こちらにお出で下さる岩手は遠野のとらねこ様、romi様のお住まいの辺りでは “ひっつみ” と呼ばれているだんご汁。かつてはヤマセ(夏に海側から吹き込む冷たい北東風のこと。冷害を招く。)のために米の収穫量が低くなってしまった時など、代替食としてこのひっつみを囲んだそうです。 農作業のかわりめ、農作業を手伝いを頼んだ時などの小昼(こびる)などにもふるまわれたそうです。 ひっつみにあやかって南部鉄の囲炉裏鍋、といきたいところでしたが、何分にも南部鉄のお値段が…。しかたなく安価な鍋で我慢 寒い夜に暖かいだんご汁を囲んでみるのも格別ですよ♪ 是非おためしを |
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羚英家のその味、おひとついただきたいものです
> 近くのスーパーでボトルを購入すると以後サービスでいただけるお水
ひょっとして、このスーパーはAE○Nでございますか?
(伏字のつもりが、全然伏字になってないし)
だんご汁は簡単で美味しいのでチャレンジしてみてネ(^^)v
>ひょっとして、このスーパーはAE○Nでございますか?
>(伏字のつもりが、全然伏字になってないし)
↑爆笑~
ホント、そのまんま~
いえいえ、AE○Nではなく例のラ○フですぜ。
夏にオープンしてから今まで躊躇していたんですが、お買い物について来た息子のたっての願いでとうとう昨日購入したんです。
3.8リットルと重たいのがためらっていた理由なんですが(単純)、ヤツが責任を持つというので(^^)v
味は愛用の浄水ポットのブリタのお水の方に軍配が上がるかも。
AE○NやWest友ではお馴染みだったこのサービスを、最近ではサトーココノカドーも始めてます。
ちなみにこの囲炉裏鍋、実は横浜の○ーナン(テーブル購入されましたよね!)で買いましたぁ
本物の5~6分の1ぐらいの値段でしたよ^^;
(ホントは南部鉄のがほしいんだけど…)
いいですねえ、このおなべと湯気。
すいとんかあ、確か一度くらいは食べたことがあったと思うんですが・・・。
きっとわがままで気に入らなかった年頃かも。
でもこれは美味しそうです。
シンプルで素朴、が一番美味しいんですよね。
そしてあったかいー。
写真でご馳走様でした。
今日もいい天気ですね!
実を言うと私は母の作るタイプのすいとんは当時は好きだったんですが、今このだんごの作り方を知ってからはもう滅多に作らなくなったんです。
だって、ぜんぜん別物なんですもの~
宮城県県北の“はっと”という呼び名は、山梨の“ほうとう”からきているのではとも考えられているそうで、その通りにもううどんなんですよ。味も触感も。
平べったいだけの美味しいうどん
仙台の家でもその近所でも、じつはすいとんもはっとも耳にしたことがないんです。
母の実家は戦時中も贅沢が出来る環境でしたので多分食べたことがなかったのだと思います。
ひっつみは、今や郷土食として有名でもありますが、ご紹介のとおり家庭での食でもあります。
家ではひっつみがもの凄く入っていて、汁が少ないと思うほどです・・・笑
母親がたまに作りますが、昔はひっつみ汁、具が少なかったようでして、少し物が豊富な今の時代、母親はその時の思いを教訓として、具沢山で食べさせてくれます。
遠野では大体似たような作り方でもありますが、それでも各家庭それぞれその家の味、作り方があるようです。
ひっつみは手で生地を伸ばして、ひっちぎって鍋へ放り込むことから、ひっつみとなったといわれますが、まさにそのイメージ通りです。
いろいろなひっつみの作り方が載っていますね
中には生地に卵や油を加えるやり方もあるようで、今度チャレンジしてみようと思います!
前にテレビで志村けんさんたちが遠野の「菊池」さん宅にお泊りして、そこのお母さん手作りのひっつみをお相伴してたのを観ました。
柔らかいひっつみだったようですが、美味しい~と絶賛してましたよ
とらねこ様もお母様の手作りのひっつみ、う~ん羨ましいです(^^)
>ひっちぎって鍋へ放り込む
実際作ってみると、ホントにその通りなんですよね!「ひっつみ」という名はよくぞ言い得ている!って思います
画像、我家のレシピは2月1日にブログにて公開予定といたします。
この時間ではもう本場の「ひっつみ」に舌鼓を打たれた頃でしょうか
うぅ…美味しそう…
2月1日の記事、とっても楽しみです!
レシピも完全保存版にしますっ ( ..)φメモメモ
すいとんを知らない世代…実母も満州育ちのせいかすいとんは未だ口にしたことがありません。強力粉を使うのか薄力粉なのか…漸く羚英様のところで答えが見つかりました。感謝です。
お餅で代用しようかと思いましたが、やはりひっつみにはお団子ですね。それも耳朶ぐらいの柔らかさで少し寝かせて…ちぎって平べったくしたもの…
ようこそいらっしゃいました
とらねこ様のお部屋からわざわざいらして下さってありがとうございます<(_ _)>
すいとんというと、やはり柔らかいだんごのイメージがあるんです。母は玉ねぎのみじん切りやひき肉を加えて自分なりのアレンジをしてました。
それに醤油仕立てではなく、仙台味噌の味噌仕立てだったんですよ。
具沢山のお味噌汁に柔らかい団子が入っているのが“すいとん”なんだとずっと思っていました^^;
ひっつみタイプのだんご汁は私にとっては新しい味ですが、きっと子どもたちには母の味になってくれることでしょう(^^)v
うたこ様もいろいろとアレンジして挑戦してみてはいかかでしょ