格差社会と人の心

急速に格差社会の広がる日本。

実際、上位20%の所得と下位20%の所得が2000年頃は3倍位だったのが、2010年には5倍に広がっている日本はすでに格差社会の階段をドンドン上がっている。
　
それと共に、社会問題はドンドン表面化が顕著になっている。

人の心が荒れ果てているのだ。

「所得格差」と「人と社会の健康状態」の相関関係を示した研究調査は多くあり、英国の経済学者で公衆衛生学者でもあるリチャード・ウィルキンソンの研究では格差の拡大と心の健康、社会問題の悪化は比例しており、日本のそれは顕著に現れているのです。

格差の拡大は人々の倫理観の低下を招き、犯罪・暴力・ハラスメント事件を増やし、ストレスと心の病を持つ人を増やします。
それに伴い、社会全体が他人を信用しない、冷たくギスギスしたものになるのです。

さらに、格差が社会の分断・暴力や革命を引き起こすことを示す歴史上
の事実は多くあります。

例えば、フランス革命です。

国民のわずか2%の権利者（王室家系・高僧・貴族）が国の富と権力を握り続けたあげくに起きた歴史的出来事です。

さらに言うと、今の香港は典型例です。
　
今の日本にも遠からず起きたとしても何の不思議も無いのです。