「マトリックス レザレクションズ」を封切当日に観てきた。
今は「封切」なんて言わわいのか。公開初日だ。
マトリックスと言えば、第1作の衝撃から20年超、未だに語り継がれる大ヒット作だ。その後「リローテッド」、「レボリューションズ」の3作となって完結した。
そのマトリックスが復活ということで、いやがうえにも期待してしまう。初日に拘ったわけではないが、勤務時間により金曜の夕方に時間があったので観た。さすがに初日とはいえ平日、ゆったりと観れることができた。
以下、ネタバレを含む可能性もあるのでご注意を。
結果的に言うと、それほどでもなかったかな。
点数を付けるのはあまり得意ではないが、しいて言うなら60点から70点の間ぐらい。
物語としては熟年カップルの囚われたお姫様を助ける、と言う話になる。それに今までのマトリックス的要素が散りばめられている。
続編と言う事で世界観やキャラクターの説明等は観る方にもわかりやすい。
問題は死んだはずだよネオさんトリニティーさんということになる。この辺りはストーリーー中盤までは明かされない。
いきなりだが、この新マトリックスはシリーズ化されそうな予感はしている。
それは今回のレザレクションズに登場したキャラクターの扱いが中途半端な人物もいて、さすがにこのままでは終わらさせんだろうという感じだ。
それも興行成績次第だとは思うが。
ただ個人的には、「マトリックス」はここですっぱり完結してしまう、もしくは全くの新シリーズ「シン・マトリックス」として俳優陣総とっかえするしかないとは思う。
その理由は、「スターウォーズ」でもそうだったが俳優陣がリアルに年齢を重ねてしまう。
今回の「レザレクションズ」ではそのあたりは理由を付けてはぐらかせてあるが、懐かしのキャラも出てきた時のネオとの差は流石にストーリー上無理がある。
前三部作から引き続き出演しているのはキアヌ・リーヴスとキャリー=アン・モスだけなんだけども、アクションというこの映画の要素についても、これから数年後にもう一度と言うのは二人にも正直しんどいとは思う。
マトリックスといえば、第一作の映像表現の新しさの衝撃だったとは思うが、あれから20年経ちCGが一般的になった現在の感覚からすると、「レザレクションズ」については特に新しい衝撃は感じなかった。
それは観る方の問題でもあるけども、それだけCGでなんでもできるという事に慣らされてしまっているせいかもしれない。
ストーリーにおいて女性がキーになる箇所がとても多かったように思う。
それは監督であるウシャウスキー兄弟が(今回メガホンを握ったのはラナ・ウシャウスキー監督だが)、揃って性適合手術をうけ女性となったせいかもしれない。
少々うがった見方かもしれないが、作中、今までみたいにチート級のネオが空も飛ばず明らかに能力が落ちた中で最後をかっさらっていかれる様を見るとそうなのかな?とも感じる。
その他にも女性キャラの活躍は非常に多い。
続編と言うのは、特に一旦完結したであろうというストーリーを、作るというのは非常に難しいとは思う。
「マトリックス レザレクションズ」についても同様の事が言えると思う。
死んだはずの主人公、平和になったはずの世界、それをまた乱す話ににしなければならない。そこの対する理由づけに観客がどう納得できるか?
上映時間は148分と非常に長い。
が見ている間は、その長さを感じる事はなかった。その意味では良くできた映画なのだ。
あとは観客側が「マトリックス」に感じるイメージと合っているかどうか。そこで評価は分かれると思う。
エンドクレジットの後の小芝居は蛇足だと思う。なぜ作ったのか?
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