結論
私の結論は、点数では出せないけども、クリストファー・ノーランのシリーズには及ばないかなという感想だ。
バットマンシリーズの要素として
両親を殺されている。
その犯人を捜している場合もある。
正義は謳うも暴力は振るうが殺し(できるだけ)はしない。
レイチェルという彼女がいたりいなかったり。
えてして悪役の方が魅力的に映る。
※私の知っているバットマンはマイケル・キートン主演からジョージ・クルーニーとアーノルド・シュワルツェネッガー共演のいかにも子供向けから、クリスファー・ノーラン監督、クリスチャン・ベール主演のリアル志向までで、その後のベン・アフレック主演は全く見てない。こちらはマジンガー対デビルマン的な内容と勝手に考えている。
比較論になってしまうのが申し訳ないが、それぐらいクリストファー・ノーランのバットマンシリーズは衝撃的だった。
それはジョーカーを演じたヒース・レジャーの死もあって更に鮮明に記憶されている。
その最終作のライジングから10年経ったが、今回の「THE BATMAN」はリアル志向の路線を引き継いでいるが、それだけに比較されてしまうという結果になってしまっている。かといって子供向け路線には戻れない、バットモービルのような派手なガジェットも出さない、今までの作品とは違いを出したい、しかしどこかしら中途半端に終わってしまっているという印象が強い。
そもそも悪役であるリドラーが小物過ぎる。
物語中盤からカリスマ性を発揮するが、彼が犯した犯罪は殺人が2件で市長殺害は劇場型でも何でもない。メッセージを残した点だけが映画的。不正や麻薬が蔓延るゴッサムシティとしては、市長殺害とはいえ、凶悪性は物足りない。それは犯罪描写が全体として少ないからではないか?冒頭で強盗や暴行シーンはあるが、それは現在のNYでもあるんじゃない?という観客の知識があるせいかもしれない。
最後も堤防を爆破して水浸しにするという、割とチンケな計画は実現可能のようだけども映画のフィクションとしては小粒と言わざるを得ないだろう。
ペンギンも、コリン・ファレルが演じていたのは驚いたが、悪役とは言えないかなぁという感じだ。むしろ実はいい奴じゃね?と思わせる場面もある。
キャットウーマンも出てくるが、こちらもリアルさを追求したせいかアン・ハサウェイ演じるキャットウーマンほど正義感を秘めているわけでもなく途中退場してしまう。
今作の不幸はブルース・ウェインのように過去にとらわれていること、いや、過去の作品が良すぎたことにあると思う。
あと10年はこのリアル路線は作るべきではなかったと思う。
ただ3時間という長編にしては、飽きさせない内容だっと思う。途中で時計を見ようとは思わせないストーリー展開はよくできていると思う。
次は配信が始まったときに見ればいいかなという感想だ。
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